雲がのほほんと浮かんでいる。(Sep. 25, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 8時の気温は18度。清涼である。K子はイチゴ摘みのアルバイトで出かけている。時間が遅くなったのは、イチゴの出荷が終わり、苗の植えつけになったからだという。いつものように軽く朝食をすませ、1時間ほど仕事をして読書していると、昼近くにK子が帰ってきた。表情が明るい。アルバイトの仕事仲間がなかなか楽しい人たちのようで、いろいろな情報を得てくる。そのうちの1人の女性とぼくは偶然会っておしゃべりをしたことがあった。5月だったか文学講座の準備をしているとベリーダンス教室の前にいたその女性と口をきき、文学講座にも興味を示したのでチラシを差し上げたことがあったのだ。K子が教えたというより、相手の女性がこんな男の人と会った、あれがあなたのご主人だったの?ということだったようだ。ぼくのことを明るい人だったといってくれたらしい。

 読んでいたのは小池真理子「天の刻」。恋愛小説はやはり女性作家がいいようだ。独身で仕事一筋と見られている中年の女性は、しかし、性に奔放というわけではないが、男を切らしたことはなかった。今現在も彼女を愛してくれる男がおり、彼女もその男を愛している。彼女が良性だが腫瘍を切除する手術を受けることになり、深い全身麻酔の眠りの中でうわ言で繰り返し口にした名前は・・・・・・。

 昼食後、アルバイトは楽しいようだが、やはり疲れるのだろう。K子は午睡である。逆にぼくはとくに疲れるようなことはしていないので、散歩にうってつけの陽気だし歩くことにした。

 

 

 雲に隠れてまったく見えない八ヶ岳に向かってゆるやかな坂道をのぼる。歩き始めてすぐ今日の脚の調子は悪くないことがわかった。左脚も重くない。雲がきれいだ。夏のエネルギーが内部から膨張してくるような雲とはちがい、のほほんと青空に浮かんでいる。庭に曼珠沙華が咲いている庭があった。別のところには鮮やかな薄紫のサフラン。散歩している人はまったく見かけない。茂りに茂った庭木と格闘している老人がいた。道に口を大きく開けた空っぽの栗のイガが落ちている。ビニール袋などを下げた老婆などを見かけるが彼女たちが栗を拾ってゆくのだろう。調子が悪くないの予定よりも歩数を稼いだ。

 

 

 汗をかいた。下着を替え、ソファに深く座ったら、やはり眠くなった。