雲一つない空。鮮やかな青、ツユクサ色だ。気温は24度。強い風が吹いている。森の木々が歌う。爽やかだ。
盛夏とは思えない陽気なので読書が進む。今日は、
岡本かの子 「家霊」
太宰治「待つ」
中島敦「文字禍」
Gilbert White Letter IV
大岡昇平「俘虜記」
などを読む。どの小説も、ほとんど再読だが、傑作だ。ボルヘスが中島敦を知っていたならなあと思う。「文字禍」はボルヘス作としても通じるだろう。
午後買い物に行こうと庭に出てメダカの水槽を見ると、いつものようにトノサマガエルが半身浴である。クマンバチがブンブン羽音を立てながら花から花へ。蜂の重みで花が傾ぐ。ヘクソカズラが咲き始めた。空を見上げると、高いところを燕たちが飛び交っていた。燕がそんな高いところを飛ぶのは初めて見る。1、2分して見上げるともう消えている。
夜、映画『ドライブマイカー』を観る。最後まで観たが、ぼくの耳では台詞が聴き取りにくく、鑑賞を妨げた。