庭が白くなっていた。サラサラの雪。9時半の気温は3度。
野鳥の餌代リストランテ・トリノにはいつもより多めにひまわりの種を補給する。スズメ、シジュウカラに加えてカワラヒワが増えた。ときどきヤマゲラとイカル。
1時半遅い昼食。ぼくがちゃんぽんラーメンを作った。2時過ぎ帰る息子と孫を甲斐大和駅まで送ることにする。中央高速を利用して約1時間の道のり。市内は多少車が多かったが、高速は普段と変わらなくなった。息子たちの乗る電車にうまく間に合った。息子に抱かれた孫とハイタッチ。しかし、車で眠っているところを起こされた孫は、ぼくが笑顔を向けると顔を背けた。
息子たちが乗った上りの電車から10分ほどして到着する下り電車でくるはずのKくんから電車に乗れなかったと連絡があった。次の電車まで1時間ほど待たねばならない。駅前にはなにもない。車の中で待つのもつらい。さてどうしようかと悩んでいたが、続いて猿橋にいるという連絡があったので、ならば初狩駅か笹子駅でKくんを拾うことにした。
寒風吹き荒ぶ甲斐大和の道の駅でトイレ休憩。鼻を赤くした若いカワサキライダーがいた。グローブを脱いでキーを持つ手が震えているように見える。ぼくも冬季気温0度、体感気温マイナス数度の中、凍ったように固く強張った体で走ったことが何度もあるので、寒いのに大変だね、気をつけてと励ましの言葉をかけてやろうかと思いつつ、何となく声をかけるのをやめてしまった。実家に帰ったらお風呂で凍った体を溶かして欲しいものだ。
笹子駅で待つこと数分Kくんの乗る電車が到着した。電車は出発し、三、四人の客が駅舎から出てきたが、迎えに行ったK子もKくんもなかなか出てこない。中央本線の駅の多くが無人駅になっているが、笹子駅には精算機もないとかで帰る時に別の駅で生産しなければならないとのことだった。
スーパーなどで生蕎麦、海老天、かき揚げなど食品を購入して帰る。
大晦日とはいえ、紅白歌合戦も他の特別番組も観る習慣はない。しかし、お客としてやってきてくれた若いKくんにチャンネル権を委ねたので、それら観る習慣のない番組を観るともなく見た。知らない歌手、馴染みのない楽曲。チャチなお寒い演出。老人になって世の中の流行りについていけなくなったというよりも、やはりそれらがぼくの感性に響かないのだろう。昨年はBabymetalだけはしっかり観た。残念ながら必ずしもBabymetalの魅力を伝える演出ではなかったが、ぼくの感性が鈍麻しているわけではあるまい。