前回のつづき
晩秋の池畔
無断転用禁止
11月下旬のことじゃ。
先程(前回)のダム湖の撮影では大した成果もなかったからのう。
そのまま帰ってしまうのも口惜しいから、もうちょいと足を延ばしてお寺の傍の蓮池へやって来たのじゃ。
ここは四季折々に何度も何度もお邪魔するおなじみ?の池でのう。
長くお付き合いのある衆はまたかと思われるじゃろうが、その通り「またか」の池じゃ🤣
もっとも今の季節ではどうせ枯蓮ばかりで大したエモノはないじゃろうが、シャッターを押しさえすればとりあえずは気が済むと思って性懲りもなく来てしまったわい。
ここには2つの池がある。
先ずは最初の池の様子を窺うと……
案の定、池は膨大な数の枯蓮で埋め尽くされているわい。
紅葉は今が最盛期のようじゃがのう。
紅葉はきれいじゃが池は枯蓮が多過ぎて、池面の様子がさっぱり分からぬ。
もうちょいと枯蓮が少ないと、池面に散った落葉の様子を見ることができるのじゃがのう。
仕方なくここは早々に切り上げて、すぐ隣のもう一つの池へ(ヨタヨタと)直行じゃ。
こちらの池は枯蓮の数が少なく、池面の様子がよく分かるわい。
こちらの池畔にはベンチがある。
まずはそこに座り込んで池面を眺めながらひと休みじゃ。
隣家の銀杏の木が池面に映り込み、落ち葉も散っていて、なかなか賑やかな池面になっているわい。
しばらくぼんやりと眺めていたら、池面に散った落ち葉がわずかながら移動していることに気が付いたのじゃよ。
そこでやおらNDフィルターを取り出して長時間露光を試みたのじゃわい。
すると……
動いた動いた。
風の影響か、それともわずかに水の流れがあるのか……。
勝手気ままにあっちへ行ったり、こっちへ流れたり。
肉眼では分からぬぐらいのわずかな動きも長時間露光なら思うがままじゃ。
以前に紹介したマグネット式NDフィルターが大活躍。
マグネットじゃからパカッと付けて、フィルターのグリップで濃度を調整すれば思うがままのスピードで撮影できるわい。
水の取り込み口の辺りは動きが早い。
シャッタ―スピードもそれに合わせて速めにしないとのう。
長時間露光は画面の中になにか動かぬものが写っていないと何を写したのか分からなくなってしまう。
動かぬものといえばこの池ではコウホネの葉っぱじゃ。
蓮の葉も強風さえなければOK。
この画像では撮影の最中に強めの風が吹いて来てハスの葉が揺れてしまっているがのう。
肉眼では決してお目に掛かれぬ世界じゃわい。
ところどころにはまるで動かぬ葉っぱもあるわい。
これも撮ってやらねば不公平じゃからのう。
リフレクションの枯蓮に抱かれてひと休みするペア。
葉っぱが葉っぱを乗せてどこへ行く……
ゆらりゆらり。
中央の黒い物体は池水の取り込み口のリフレクションじゃ。
排水口の辺りは落ち葉の密集地帯。
池中の葉っぱが排水口を目指して集まってくる。
池畔にポツンと残り柿。
綺麗な紅葉があっても全貌を写すと余分なものまで写り込んでしまうからこれ以上はズームバックが出来ぬ。
何しろこの池はお寺の傍じゃから、池畔には幟もあれば柵もある。電線もあるしのう。
出来るだけ人工物は写したくないのじゃ。
最後の画像ぐらい全体像で終わりたかったのじゃが仕方がないわい。
この辺りでそろそろ引き揚げることにしようかのう。
ここもあまり大したエモノはなかったが、それでもシャッターを押しまくったお陰で気が済んだわい。
今日はダム湖とハス池の2つの撮影ポイントを経巡ってしまって、わしゃもう疲れ果てたのじゃよ。
年は取っても気分だけはいつまで経っても若者じゃから始末が悪いわい。
無理は禁物々々。
おしまい
無断転用禁止
























