道草 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

道草

 

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 あちらこちらから春の便りが届くようになってきたが、ワシの頭の中は冬景色からまだ抜け出すことが出来なくてのう。

 

 いまだ冬を求めて彷徨い歩いているのじゃよ。

 

 と言っても、この歳ではもう新しい撮影地を開拓することなどできぬからのう。

 

 毎年々々同じ場所を撮影しては同じような写真をアップして、皆の衆に迷惑をおかけしているのですわい。

 

 しかしもう見飽きたなどとスルーをされぬように、これからも我慢してご覧くだされや。

 

 

 

 今日は約3ケ月ぶりに長野県・開田高原へ出かけてみようと思ってのう。

 

 2月も中旬になったばかりのある日の午後、例によってコンビニで食糧を調達し、勇んで出発したのじゃわい。

 

 ワシの住処から2時間半ばかり幹線道路を走って行くのじゃがのう。

 

 その途中、道路のすぐ脇に滝が流れている場所があるのじゃよ。

 

 車が頻繁に通るメインロードのすぐ脇に滝があるなどはちょいと珍しいと思わぬかえ。

 

 ここを通りかかれば否が応でも目に入る滝じゃから、思わず知らず車を停めてしまうのじゃ😆 

 

 今日もご多分に漏れず、知らぬ間に(?)停めてしまったわい😅

 

ほほう。今日は滝が凍っているのう。

 

全国のあちらこちらで見られる大規模な氷瀑にはほど遠いが、これでも一応は氷瀑と言えぬこともないじゃろうて。

 

 

 

 

 

ここの滝は二筋に分かれているのじゃが、サブの方が氷瀑っぽくなっているわい。

 

 

 

 

 

有名な氷瀑を見るためには急峻な山道を登って行かなければならぬところが多いと思われるが、ここは国道のすぐ目の前じゃから、大げさに言えば一歩たりとも歩く必要がない。

 

 

 

 

 

ヨタヘロ老人にとってはうってつけの滝じゃわい。

 

 

 

 

 

撮影していたらリュックを背負った若者がやって来て、滝壺に通じる細い坂道を下って行った。

 

 

 

 

 

難なく滝つぼの近くまで降りて行くと、やおらスマホを取り出して動画撮影。

 

 

 

 

 

2、3分で撮影を終えると、また軽やかな足取りで坂道を登ってきた。

 

 

 

 

 

わしに向かって軽く会釈すると、国道沿いをさっそうと去って行ったわい。

 

ヒッチハイクなのじゃろうのう。

 

 

 

 

 

ウラヤマシイわい。

 

自分も若い時には坂道なぞ当たり前のように上り下りできたのにのう。

 

それが今となってはもう夢のまた夢。

 

 

 

 

 

 今では最初からあきらめてしまって、降りて行く気などハナから起らぬわい。

 

 

 

 

 

 仕方なく同じ場所からズームアップ、ズームバックを繰り返しているばかりじゃ。

 

 

 

 

 

 滝つぼ近くまで行けばもうちょいとアングルを変えて撮ることもできるじゃろうがのう。

 

 今となってはこんなことでごまかしておくより仕方がないわえ。

 

 

 

 

 

この滝は晴れていれば午後には必ず虹が出るのじゃが、今日は生憎の曇り空。

 

 

 

 

 

 虹が出れば氷瀑ももっと引き立つと思われるが残念じゃわい。

 

 

 

 

 

 と、相変らずブツブツと愚痴の連発。

 

 

 

 

 

 

傍に生えていた南天でも撮って、モノクロば

かりの画像にちょいと彩を添えておくか。

 

こんなことで滝の撮影はおしまいじゃ。

 

 

 

 

 

 さてと。要らぬ道草を食ってしまったわい。

 

 日が暮れぬうちに出かけるとするか。

 

 周囲の山には積雪がないようじゃが、道路脇にはかなりの雪が残っているわい。

 

 この道路を登って行くと間もなくトンネルがあるのじゃが、その先には果たしてワシの好きな雪国が待っていてくれるかのう。

 

 

 

 

つづく

 

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