前回のつづき
そこは雪国だった
無断転用禁止
2月中旬のことじゃ。
今日は長野県・開田高原の雪景色でも撮るつもりでやって来たのじゃが、ワシの悪い癖が出て、途中でつい道草を食ってしまってのう。(前回)
気が付いたら午後も4時を過ぎてしまっていた。急いで高原への道路を登って行ったわい。
途中の山々にはそれほどの積雪はないようじゃが、道路や屋根はかなりの雪が残っている。
毎度おなじみのトンネルと看板が見えてきた。
そしてこれもおなじみのセリフ。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
どうか雪国であってほしいと念ずるばかりじゃが果たして今日は……?
トンネルを抜け出ると……。
ふむふむ。
メインロードはきれいに除雪されているが、周りにはかなりの雪が積もっている。
遠くの山々も霞んでいるのう。
北海道、東北地方の豪雪地帯ほどの積雪ではないが、この程度の方が動きやすいわい。
そしてこれもおなじみのWelcome看板。
はいはい。
またお邪魔しましたぞえ。
寒々とした風景が広がる田園。
もう何べんも述べたことじゃが、この高原はいわゆる観光リゾート地ではない。
一昔前は開田村という村落で、今でも学校や役場もあるなど素朴な田園地帯が広がっている地域じゃ。
先ずは道路脇の水生公園へやって来た。
夏になれば水仙、勿忘草、スイレンなども見られる憩いの場じゃが、この時季は雪の花が咲いているわい。
公園内は積雪が多く、中まで入って行けぬから遠くからの撮影じゃが、池の中には勿忘草と思しき草が残っているようじゃ。
勿忘草は寒さから身を守るために茎を伸ばさず、這うような形で冬を越すらしい。
これはナナカマドの実のようじゃのう。
その後、念のためにAIで調べてみたら様々な名前が出て来て困惑してしまったのじゃよ。
ここではとりあえず打ち消しておきまするが、どなたかお分かりでしたら教えてくだれるとありがたいがのう。
秋になると見事に紅葉するナナカマドも、今は赤い実が名残をとどめているのみ。
ほほう!
これはツグミではないかえ。
今は法改正で禁鳥になってしまったが、ワシの若いころはツグミを獲って食したものじゃ。
カスミ網で獲ったツグミを家族で毛をむしり、腹を開いて七輪で炭火焼きにする。
そして頭から骨までむしゃむしゃと……😁
今じゃ歯も悪くなってとても嚙み切れたものではないが、懐かしい思い出じゃ。
チョイと陽が当たって来たのう。
それではこの高原のメインスペースでもあるおなじみの一本木の立つ広場へでも行ってみるかのう。
これが開田高原のシンボルでもあるコナラの一本木。
その向こうに鎮座されているはずの霊峰御嶽山も今日はどんより雲の中じゃ。
誰が作ったのか広場には片目の雪ダルマ。
わざと片目なのか、それとも取れてしまったのか。
暗い森を背に林立する白樺。
遠くの山はかなり積雪しているようじゃのう。
背景の木はブルーベリーの裸木じゃ。
この時季は枝の先端が赤っぽいのう。
時々明るい雲間も見えるが御嶽山は依然雲の中。
近辺をウロウロしているうちにひらひらと小雪が舞って来たわい。
白樺の梢に見える黒色の玉はヤドリギじゃ。
そろそろコンビニディナーの時間になったわい。
それでは‟動くホテル”へチェックインじゃ。
‟ホテル”へ入ると午後6時半で8℃を示していた。
これはちょいと高い気温じゃのう。
冬の今ならー10℃以下などざらにあるというのにじゃ。
ここは夏でも平均気温が30℃行かぬぐらいの場所なのじゃよ。
♪夏でも寒いヨイヨイヨイ♪の民謡もあるぐらいの場所じゃというのにのう。
それなのにこんな高い気温で、明朝は冬らしい光景を見せてくれるじゃろうか。
さ~てのう。
つづき
無断転用禁止

























