またもや遭遇 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

またもや遭遇

 

無断転用禁止

 

 今年の冬は寄せては返す荒波の如く何度も何度も最強寒波が襲来して、気象予報士のお兄さま、おねえさま方も大忙しじゃったのう。

 

 しかし今のところ当地域は気象庁やメディアが大騒ぎするほどの影響はないのじゃが、豪雪地帯の衆のご苦労を思うにつけ、雪よ、もっと降れなどとほざいているワシは罰が当たるかもしれぬわい。

 

 ただ、降っては欲しいのじゃが、あまり降り過ぎて予防的通行止とやらが発令されてしまうのも困るしのう。

 

 お天道様よ。その辺のさじ加減をうまくやってくだされるとありがたいわい。

 

 ……などと相変らず身勝手な戯言をほざいては空模様ばかり気にしている昨今なのじゃわい。

 

 さて、時は2月初旬のことじゃがのう。

 

 今日は数日間続いた寒気がようやく去って気温もちょいとばかり上昇し、穏やかな冬日になったわい。

 

 しかし週末にはまた今年最後の寒波がやって来るというのじゃよ。

 

 そこで寒波と寒波の隙間の穏やかな今日を狙って、久しぶりに雪景色の撮影でもと思い立ったのじゃ。

 

 しかしどこへ行くという当てもないのじゃがのう。

 

 とにかく春の来ぬうちに冬らしい景色をもうちょいと撮っておきたいのじゃよ。

 

 皆の衆のブログを拝見すると、もう梅が咲き始めるなど春の気配も感じられるようになっていて、ワシも少々焦っているのじゃわい😅

 

 今日は手っ取り早いところで、ワシの住処から1時間半ばかりの例のクマの出る(と言う看板の立つ)“行きつけの森”へでも偵察に行ってこようと思ってのう。

 

 その森を偵察した後は、そこからまた20~30分ほど先の、これも今まで何度もブログアップした“行きつけの高原”の様子も見に行くつもりなのじゃよ。

 

 

 

 それでは先ずはクマの森へと出発じゃ。

 

 しかしここへ行く途中には道路に沿って小さな渓流があってのう

 

 その渓流を撮影もせずに素通りしてしまうことは写真マニアを自負するワシとしてはとても出来ぬ相談じゃわい。

 

 行きがけの駄賃にぜひにもそこも覗いてみなければのう。

 

 

 

 

 

 一時間ばかり幹線道路を走って、いよいよその渓流沿いの脇道へハンドルを切ろうとしたときじゃった。

 

 道路際の山肌に大きな氷瀑が目に入ったのじゃ。

 

 

 この氷瀑は冬になると地元の有志が土台を骨組みし、そこに川の水を散布してこんな氷瀑を作っているのだという。

 

 

 

 

 

夜間にはライトアップをするなどして観光客に大人気らしい。

 

 

 

 

 

 しかしわしゃド派手なライトアップは好きではないし、第一、人工的な氷瀑にはどうも写欲が湧かぬわい。

 

 しかしこれだけの氷瀑を作り上げるのは並大抵の努力ではないことは確かじゃ。

 

観光客に喜んでもらおうと、毎年のように努力を積み重ねておられるのは見上げたものよのう。

 

 

 

 

 

 さて氷瀑を過ぎたころの気温は午後1時過ぎで5℃―。

 

 この地域の冬にしては穏やかな午後じゃ。

 

 

 

 

 

脇道を登って行くと、ほどなく渓流が見えて来る。

橋の上から覗いてみるとあちらこちらに雪を被った岩がゴロゴロ。

 

岩の側面にはしぶき氷も光っている。

 

気温は高いが渓流は日陰のせいか、しぶき氷も何とか出来ているようじゃわい。

 

 

 

 

 

 もちろんしぶき氷で有名な青森県十和田湖のそれとは比べるべくもないがのう。

 

 そでもよくよく眺めてみると、人間の手ではとても作り出せないような自然が作り出したアートじゃ。

 

 

 

 

 

 きらきらと複雑な光を放って、これはやはり渓流のジュエリーじゃのう。

 

 

 

 

 

 大自然の彫刻師のこの見事な業。

 

 

 

 

 

 こんなアートには人間様もお手上げじゃろうのう。

 

 

 

 

 

 何となく魚を想起させるわい。

 

 

 

 

 

 これはヒラメか? しかし川にはヒラメはいないわのう。

 

 

 

 

 

 

もっと気温が下がると、もっと盛大なジュエリーに成長するかも。

 

 

 

 

 

 そんな有様を見てみたい気もするが、気温が下がれば雪も深くなるじゃろうからのう。

 

 

 

 

 

雪が深くなれば川面をのぞき込むのも難儀になる。

 

こんな年寄りではもうこれ以上の雪は無理じゃ。

 

これぐらいの規模のしぶき氷でガマンするしか仕方がないわい。

 

 

 

 

 

 代り映えのしない写真が続くのう。

 

 

 

 

 

しぶき氷の下をすり抜けるように流れ落ちて行く渓流。

 

 

 

 

 

 

 さて、これで長々と道路に寄り添ってくれた渓流ともお別れじゃわい。

 

 これから熊の森までもうわずかじゃ。

 

 と、山道を登って行った途端……

 

 

 

 

 

 

 

 

 ええええっ!

 

 

 

 ま、また出会ったわい 

 昨年、スイレンの池でも遭遇したニホンカモシカ! 

 

 通りかかったワシをじろりと睨みつけた。

 

 しかも2頭じゃ!

 

 

 

 

 

 しかし睨みつけたのも一瞬。

 

 すぐ何ごともなかったかのように、むしゃむしゃと何やら漁り出したわい。

 

 

 

 

 

 
 人間様などまるで無視してござるぞえ。

 

 

 

 

 

 それでも時々はじろりと睨みつける。

 

 スイレンの池の時は撮影中のワシからほんの数メートルの至近距離に突然現れて、驚きもしたし恐怖も感じたが、今日は車内じゃからびくともするものではないわい。

 

 それにあの時より幾分慣れても来ていたから、(窓越しに)思う存分シャッターを切ってやったわい。

 

 

 

 

 さて、いつまでもニホンカモシカに付き合ってはいられぬ。

 

 まだ何やらむさぼり食っている珍客には別れを告げて、今度はお目当てのクマに会いに?出没注意の看板が立つ森へやって来たのじゃが……。

 

 

 しかしこの雪はどうじゃ!

 

 ここが森への入り口なのじゃが、車を停めようにも除雪がしてないため駐車場へ入って行くことが出来ぬのじゃよ。

 

 

 

 

 

 そしてその奥には相変わらずの車両進入禁止のバリケード。

 

 徒歩でなら入っては行けるのじゃが、車が停められぬ上にこの雪では、ヨタヘロ老人の徒歩などとても無理な話じゃ。

 

 これはもう諦めるしか術はないのう。

 

 このままUターンして次の目的地の“行きつけの高原”へ直行じゃ。

 

 

 

ヨタヨタ

 

 

つづく

 

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