今度は枯蓮
無断転用禁止
1月中旬に到来した最強寒波が終わったと思ったら、下旬になって今度は最長最強寒波がやって来たわい。
雪景色大好き人間のワシとしては大喜びで飛んで行きたいところなのじゃが、このごろは予防的通行止とやらで、まだ大して降ってもいないのに早い時期から通行止めになってしまうからのう。
せっかく遠くまで出かけて行っても途中で足止めを喰らってしまうかもしれぬと思うと、この時季、今までのような自由な遠出はちょいと気おくれするようになってしまったじゃよ。
しかし折角のチャンスにぼんやり家に閉じこもっていてもストレスが溜るばかりじゃからのう。
そこで今回は近くのお寺の池にでも行って、はやる気持ちをちょいとでも鎮めてみようと思ったのじゃ。
お寺の池……。
今までに何度となく登場した例の枯蓮の池じゃわい。
春には桜や椿が咲き、夏にはハス(の葉っぱ)が我が物顔に池一面を埋め尽くし、秋には紅葉がはらはらと池面に舞い散る……。
……などなど、四季折々に撮影を楽しめるワシの“行きつけの池”じゃ。
しかし冬はこれまでに散々見飽きた高齢の枯蓮がはびこっているばかりで写欲はあまり上がらぬのじゃが、遠出をあきらめたからには、近場での撮影でガマンするより仕方がないわい。
雪景色を撮影するなら、雪が融けぬうちに朝早うから出かければよいものを、年寄りの癖にワシは朝寝坊でのう。
車中泊の時以外は早い時刻に起きられぬのじゃよ😫
今日も今日とて池に着いたのは9時半過ぎじゃったわい。
当地はそれほど多くの雪は降らぬ地域じゃから、こんな遅い時間ではもう融けてしまっているじゃろうて。
しかし着いてみると……。
お天道様は今やっとお出ましになったばかりじゃったわい。
ここは池の目前に高い森があるため、日の出はこんなに遅い時刻になるのじゃのう。
ここには二つの池があるのじゃが、一つ目の池は枯蓮があまり混み合っていなくて、池面には所々に空きスペースがあるため比較的撮影しやすいわい。
とは言っても場所によってはかなり混み合っている所もあるがのう。
蓮の数が多すぎると、撮りたい対象物に余計な枯蓮が写り込んでしまって邪魔になって仕方がないのじゃ。
画面上部には薄氷(うすらひ)が張り、凍っていない池面には椿が映り込んでいた。
やがて桜の咲くころなれば椿も負けじと咲き出すぞえ。
しかし近年は徐々に花数が少うなってきてチト寂しいがのう。
日陰の部分はまだ薄氷が張ったままじゃ。
最長最強の寒波到来で、多雪地域の衆は大いに困惑しておられるじゃろうが、当地方に限ってはそれほどの影響はないようじゃのう。
……というか、大きな声では言えぬが、カメラマニアの身勝手な言い方をすれば、もっともっと降ってもらいたいぐらいじゃわい🤫
綿帽子の花托。
池畔の木々から雪解け水が滴り落ちる。
ちょいとでも風が吹こうものなら一斉にポトポトポト~。
薄日が射してきたわい。
お天道様のご威光で徐々に融け出す薄氷。
右側の水面の彩りは池の中央に鎮座する弁財天の祠の影じゃ。
枯蓮に陽が射してきた一瞬。
薄氷も間もなく融け出すわのう。
こちらでも。
しかし池面はまだ暗い。
お天道様の上昇とともに徐々に池面が明るくなってきた。
明るくなるにつれて雪解け水もどんどん滴れ落ちる。
これから陽が高くなるにつれて、残りの氷もすっかり融けるじゃろうのう。
最後にもう一つの池も覗いてみたが、こちらのほうは先ほどの池よりもっと混み合っている。
これでは手の施しようがないわい。
仕方がないからこの池はもう省略して帰るとするかのう。
しかし何となくまだ物足りぬわい。
それでは……
またいつものダム湖へでも寄ってみるか。
と、またカメじいの悪い癖が鎌首を持ち上げた。
行ったところでこの時間帯では何も目新しいエモノはないじゃろうにのう。
それは分かっているが、行けばそれだけで気が済むのじゃわい。
何だかんだと勝手な言い訳を自問自答しながら、知らぬ間にダム湖へ向かってハンドルを切っていた。
池から2、30分でダム湖へ着いたのじゃが……
予想通り冬らしいエモノは何も見当たらぬわい。
一目見ただけで湖畔へ降りて行く気力も失せて、写欲が上がらぬままに道路脇からパチリパチリ。
もうちょいと早朝に来れば砂地に氷が張ったりすることもあるのじゃがのう。
それにしても今日はいつもより水位が上がっているようじゃ。
砂地が半分水没してしまっていて見えやしない。
岸辺には今や盛りの寒椿が咲いていた。
これでも撮って欲求不満をちょいとでも解消させようかのう。
日陰には雪が残っているわい。
湖面が煌めく。
こんなところで今日は退散じゃわい。
しかしここへは今年もまた頻繁にお邪魔することになるじゃろうて。
ヘタな鉄砲も数打ちゃ当たるというからのう。
何べんも通えば、そのうちにいいこともあるじゃろうよ。
しかしそれまでこの老体がモツかのう。
無断転用禁止



























