前回のつづき
やっぱり出掛けた
紅葉撮影partⅢ
未明の女神湖
無断転用禁止
10月下旬のことじゃ。
今や見ごろを迎えた紅葉を撮るために、昨夜から長野県・女神湖の湖畔で車中泊を決め込んでいるのじゃよ。
今朝の起床は5時半…。
夏に比べると徐々に日の出時刻が遅くなって朝寝坊が出来るようになった。これから冬にかけては楽になるわい。
ところで最近は熊、くま、クマで世間は大騒ぎじゃのう。
そこでわしもそれなりの対策はしてきているのじゃわい。
腰には熊鈴、口にはホイッスル、それに長男がスマホにインストールしてくれた銃や雷の音を鳴らし、ヘッドランプを点けてウロウロ歩けば、ちょいとは効果があるかもしれぬぞえ。
しかしワシが「スマホの音はあまり大きくないから遠くのクマには聞こえにくいかも」と長男に言ったら、今度は首にぶら下げるブザーを買ってくれてのう。
これがまた図体は小さいくせにちょいとスイッチに触るだけで大音量のブザーが鳴り響くというシロモノなのじゃよ。
これらをすべて鳴らして歩くと、
チリン、チリン(熊鈴)、ピーッ、ピーッ(ホイッスル)、バーン、バーン(スマホの銃声)、ブィ~~~~~ン!(ブザー)
これでカメラ機材一式を抱えながらヨタヨタ歩く姿はまるでチンドン屋じゃわい。
未明の人影がない時ならまだしも、日中の観光客や行楽客の前ではチト勇気が要るのう😅
さてこちらは暁暗の湖畔。
静かじゃのう。
お天道様はワシのやや後方からお出ましになるから、最初の光はこの森辺りに射し込むはずじゃ。
おや、東側には気嵐が出ているぞえ。
湖面と陸地の温度差が著しいと発生する気嵐。毛嵐とも書くのう。
冬が間近になった証しじゃ。
どんどん湧き出る気嵐。
一方、西側はまだ何の変化もないわい。
真っ先にお天道様のお恵みを受けるのはこの辺りだと推察しているのじゃがのう。
どこからかサギがやって来た。
しばらくすると西側の湖面にも気嵐が湧き出したわい。
かなり盛大になったのう。
また一羽やって来た。朝食でも物色しているのかのう。
紅葉のリフレクションと気嵐のコラボも面白い光景じゃ。
南の空が大分明るくなってきた。日の出も間もなくじゃぞえ。
バックの山にも日が当たって来た。
いつの間にか気嵐は消滅した。そろそろお天道様のお出ましか。
リフレクションも明るさが増して…。
森全体が明るくなって来たが、お天道様はまだお顔を出してくだされぬ。
東側の樹々が高いために公式の日の出時刻よりかなり遅れているわい。
などとヤキモキしていたら、やっとお天道様のお出ましじゃ!
さあて、これから忙しくなるぞえ。
つづく
無断転用禁止
























