寄り道 コウホネと白蓮
無断転用禁止
9月も中旬に差し掛かったある日。
ワシの大切な大切な“動くホテル”の定期点検でディーラーへ行った時のことじゃ。
無事に点検が済んで帰途についたのじゃが、その途中にはワシの撮影ポイントとなっている行きつけのお寺の池があってのう。
一旦その付近を通りかかると、どうしても素通りすることが出来なくなって、ついつい無意識のうちに池に向かってハンドルを切ってしまうのじゃよ。
この時季、大したエモノがないことは分かり切っているのにのう。
ここには2つの池があって、夏にはハスが満開になるのじゃが、9月になってからではもう最盛期は過ぎているに違いないわい。
先ずは一つ目の池へ行ってみると…。
やはり予想通りここはもう高齢者のオンパレードじゃ。
葉っぱはシミだらけになっているし、もちろん花は散ってしまって花托ばかりがぶら下がっている。
池畔のもみじ越しに見た蓮池。
秋になったら改めて紅葉でも撮りに来るとするかのう。
もう一つの別の池へ行ってみた。
おや?
ここにはコウホネがまだ咲いていたぞえ。
コウホネの花期はかなり長いのじゃのう。
先日撮影した勿忘草と概ね同じぐらいの花期かもしれぬわい。
ありがたいことに前回に来た時より葉っぱの量が少のうなって、花が見やすくなってる。
6月ごろは大量の葉っぱが池面を埋め尽くしていて、肝心の花を見つけるのに苦労したぐらいじゃったがこれは嬉しいわい。
水面にぽっかり浮かぶ花と葉。
これでこそ水生植物じゃ。
リフレクションもバッチリじゃわい。
いい眺めになったのう(…と、自画自賛)。
ただしこの時季は葉っぱが少々ヘタリ気味じゃ。
8月下旬ごろがちょうど見ごろだったかもしれぬのう。
池の水の取り込み口付近に咲くコウホネ。
強い流れにさらされて健気じゃのう。
池畔の樹木から垂れ下がる蔦葛。
前日に雨でも降ったのか水滴が光る。
こちらの池には数は少ないが白蓮が咲いていたわい。
この白蓮は一つ目の池のハスより開花時期がちょいと遅いらしい。
聞くところによるとこの白蓮はかなり珍しい品種じゃという。
初老の花托とティーンエイジャーと。
こちら今を盛りと咲き誇る若者と前期高齢者。
花托はだんだん高齢化して…。
とうとう後期高齢者じゃ😫
若者三兄弟。
あっちへウロウロこっちへヨタヨタと鵜の目鷹の目でエモノを探し回るのじゃが、何の変哲もない画像ばかりじゃわい。
哀れ終焉。
散り花の横ではアメンボが波紋を作る。
初々しいのう。
うらやましい限りじゃ。
帰りがけに最初の池へまた戻って来た。
こちらの池は打って変わって高齢者ばかりの集団じゃ。
ハスの実が食べられることを、以前にブロ友さんが教えてくだされたので買い求めたことがあるのじゃが、なかなかイケる味じゃったわい。
もっともこんなに老いが進んでしまった実では食用にはならぬじゃろうがのう。
こちらの池は高齢者ばかりの集団じゃと思っていたら…
何と!
広い池の中にたった一輪だけ生まれたてホヤホヤの若者がいたわい。
周りは高齢者に囲まれてしまっているが、どうかめげぬように元気に育っておくれ。
と励ましたところで超老人はそろそろ退散じゃ。
何の収穫もなかったが、この近くを通り掛かるとどうしても足を止めてしまってのう。
結局は骨折り損のくたびれ儲けじゃったわい😭
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