今宵満月 だが…
無断転用禁止
9月7日のことじゃ。
この日は満月を撮りに出かけたのですわい。
厳密にいえば満月は8日の深夜らしいのじゃが、そんな真夜中の暗闇の中で月だけを撮っても全く面白味がないからのう。
わしは地平線からお顔を出されたばかりのお月さまを、周りの風景とともに撮ってみたいのじゃ。
ワシは元来、天体写真にはあまり興味はなくてのう。風景写真のマニアとして「月のある風景」を撮りたいというわけじゃわい。
今日の撮影地はいつも折に触れては出かけている近所のダム湖―。
ここはワシの住処から2、30分ばかりの距離じゃから手軽に行けるのじゃ。
今日も今日とてダム湖畔の駐車場に車を停めるや否や、熱中症対策にペットボトルを一本提げて河川敷までヨタヨタと降りて行ったわい。
わしは格別満月にこだわりがあるわけではなく、お月さまが下の写真のように谷間のど真ん中にお出ましになったところを撮りたいと思っていてのう。
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(2021年撮影)
しかも欲を言えばこの画像よりもうちょいと低い位置に鎮座されているお月さまを撮りたいと思っているのじゃ。
あれこれ調べた結果、その光景を撮れるチャンスがちょうど今夜だということが判明したのじゃわい。
河川敷への入口には百日紅がお出迎えじゃ。
お目当ての撮影ポイントへヨタヨタと歩いて行くと…。
こりゃ困ったわい。
肝心の谷間のど真ん中の空は盛大な雲で埋め尽くされているはないかえ。
これではせっかくのお月さまに拝顔できぬわのう。
いつも不思議に思うのじゃが、中天が晴れている時でも地平線に近い辺りには雲が出ていることが多いのじゃ。
しかし月の出のころになればあの雲が取れるかもしれぬわい。
あきらめずにもうちょいと待つことにしようかのう。
それまでは退屈しのぎに周りの風景でも撮っておくとするか。
時々ちっこい魚が跳ねるのじゃが、カメラを向けたころにはもう遅い。
跳ねた魚はとっくに水の中。あとには波紋が残るだけじゃ😫
上流からは様々なゴミが流れて来る。
こんな竹の切れ端まで流れて来るわい。
いくら周りを見渡しても写欲が湧くようなブツが見つからず、こんなロクでもないものばかりパチリパチリ。
西日が射し込んで、対岸の木々が際立ってきた。
この雑草はアメリカ原産の帰化植物で繫殖力が強く、荒れ地に群生することが多いという。
そういえばこの辺りの草むらは今年は手入れがされていないわい。
荒れ放題という印象じゃ。
例年では間もなくここには彼岸花が咲くのじゃが、こんな状態ではちょいと心配じゃのう。
鵜の目鷹の目で被写体を探し回るが、相変わらずエモノは見つからぬ😫
夕方が近づいてトンボの群れが目立つようになった。
それにしてもあのにっくき雲メがちっとも退いてくれぬわい。
酷暑が続いていてもトンボを見ると秋を感じるのう。
雲は次から次へと湧いてくる。
消えるどころかますます増えるばかりじゃ。
こりゃダメじゃ。
これほど雲に覆われてしまったのではお月さまどころではないわのう。
もうあきらめるしかないわい。
いつかまたチャンスもあるじゃろうから、その時が来るまで待つとしようかのう(元気ならば)。
と、痛い腰をさすりさすり、またトボトボと駐車場へ引き返して行ったのじゃ。
そしてその2、30分後に住処へ戻り、車を降りてふと空を見上げると…。
ややっ!
お隣りさんの屋根の上から、「🎵まあるいまあるいまんまるい、盆のような月が🎵」お出ましになっているではないかえ。
しかしこんなに高くお昇りになってからではもう遅いのじゃ。
今夜は深夜から明け方にかけて皆既月食が見られるということじゃが、ワシは天体写真に格別の興味があるわけではないからのう。
何度も言うようじゃが、真っ暗い夜空にポツンと月がひとつだけではどうにも写欲が湧かぬのじゃわい。
と言うわけで、このあとはお月さまのことなどすっかり忘れて遅い夕食を摂り、早々に寝に就いたのじゃが…。
ところがそのまま朝までZZZ…というわけにはまいらなくなったのじゃよ😅
つづく
無断転用禁止





















