前回のつづき
朝光の森
無断転用禁止
鬱蒼とした森の中で一夜を過ごした翌未明—。
起床時間は午前4時40分。
既にマジックアワーが始まっている。
森の中はまだまだ薄暗いが、そろそろ突入しようわい。

暁暗の中でミツバツツジが不気味に光る。
樹々のわずかな隙間から朝焼け空が覗いているわい。
大分明るくなってきたのう。
間もなくお天道様のお出ましじゃ。
おお!
朝一番の光が青モミジに差し込んで来たぞえ。
紅く染まった葉っぱが見る間に増えて来て・・・
そ~れ。お出ましじゃ!
その途端、後ろの幹が真っ赤に染まった。
熊の看板までが輝いて来たわい。
あちらにも・・・
こちらにも・・・
樹々の間を縫って光が飛び込んでくる。
忙しい、忙しい。
陽光が真横から射し込む時間帯はホンのわずかな時間じゃからのう。
急がぬとチャンスを逃してしまうわい。
あちらへヨタヨタ、こちらへトボトボ・・・。
お天道様がどんどん上昇して・・・
ミツバツツジにも光が射し込んで来たわい。
スポットライトを浴びてツツジもご満悦じゃ。
この時間帯はツツジの晴れ姿。
今朝はワシ一人のためだけに見せてくれる晴れ姿じゃ。
大分お天道様も高くなってきたわい。
そろそろここは引き揚げるとするか。
それではこの車両進入禁止の道を通り抜けて、この森の中にある別の道へ行って見ようわい。
つづく
無断転用禁止






















