前回のつづき
森をさまよう
無断転用禁止
11月下旬の早朝、車両進入禁止の森の中をとぼとぼと歩いていたときじゃった。
目の前でいきなり通せんぼ!
「ハチの巣あり 進入禁止」の看板が。(前回まで)
通せんぼの先に見える、朝光に照らされた紅葉を未練がましくも一枚撮って、またトボトボ引き返して行ったのじゃ。
ワシのそんな姿をお天道様は笑ってござるかのう。
それとも憐れんで下されるかのう。
雑草のは向こうには朝の光が垣間見える。
何度も言うようじゃがお天道様はありがたいのう。
こんな枯れ落ち葉でもお天道様のお恵みで生き生きと。
春になればこのミツバツツジが見事な花を咲かせるわい。
しかしわしゃもういい加減歩き疲れたのじゃ。
トボトボ…
やれやれ。
やっと車両進入禁止区域から抜け出したわい。
疲れと持病の腰痛でもうふらふらじゃというのに、まだ性懲りもなくあっちへトボトボ、こっちへヨタヨタ。
‟動くホテル”で一休みすればよいものを全く御し難いカメじいじゃのう。
お得意の寝転び撮影なら楽チンじゃから、どうにかシャッター押せるわい。
今度は這いつくばって撮影じゃ。
這いつくばれば、違った世界も見えてくる。
ヨタヨタしながら紅葉を撮っているときじゃった。
後ろで何やら物音がしたのじゃよ。
熊⁉😰
びくっとして振り向くと男性が一人近づいて来た。
バズーカ砲のようなデカいレンズを抱えている。
「野鳥の撮影ですかいのう」と尋ねるとニコニコしながらうなずいてくれたわい。
やれやれじゃ。
熊でなくてよかったぞえ。
緑から赤への移ろい。
こちらは日陰の紅葉。
周りはすっかり明るくなったのう。
お天道様も大分高くなったようじゃ。
やっと観念して‟動くホテル”へ転がり込んだわい。
‟ベッドルーム”で青息吐息の時間がどれほど続いたじゃろうか。
やがてノロノロと起き上がって帰途に就いたのじゃが、悪い癖がまたもや頭をもたげて来てのう。
案の定、途中でまた寄り道してしまうハメになったのじゃわい。
全く困ったじいさんじゃのう。
困ったじいさん
つづく
無断転用禁止






















