森をさまよう | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき

 

森をさまよう

 

無断転用禁止

 

 

 11月下旬の早朝、車両進入禁止の森の中をとぼとぼと歩いていたときじゃった。

 

 目の前でいきなり通せんぼ!

 「ハチの巣あり 進入禁止」の看板が。(前回まで)

 

 

 

 

 

通せんぼの先に見える、朝光に照らされた紅葉を未練がましくも一枚撮って、またトボトボ引き返して行ったのじゃ。

 

 

 

 

 

ワシのそんな姿をお天道様は笑ってござるかのう。

 

それとも憐れんで下されるかのう。

 

 

 

 

 

 雑草のは向こうには朝の光が垣間見える。

 

 

 

 

      

 何度も言うようじゃがお天道様はありがたいのう。

 

 

 

 

 

 こんな枯れ落ち葉でもお天道様のお恵みで生き生きと。

 

 

 

 

 

春になればこのミツバツツジが見事な花を咲かせるわい。

 

 

 

 

 

 

しかしわしゃもういい加減歩き疲れたのじゃ。

 

 

 

 

 


最後の力を振り絞ってヨタヨタ…

 

 

 

 

 

 トボトボ…

 

 

 

 

 

やれやれ。

 

やっと車両進入禁止区域から抜け出したわい。

 

 

 

 

 

 疲れと持病の腰痛でもうふらふらじゃというのに、まだ性懲りもなくあっちへトボトボ、こっちへヨタヨタ。

  

 ‟動くホテル”で一休みすればよいものを全く御し難いカメじいじゃのう。

 

 

 

 

 

お得意の寝転び撮影なら楽チンじゃから、どうにかシャッター押せるわい。

 

 

 

 

 

 

今度は這いつくばって撮影じゃ。

 

 

 

 

 

這いつくばれば、違った世界も見えてくる。

 

 

 

 

 

 ヨタヨタしながら紅葉を撮っているときじゃった。

 

 後ろで何やら物音がしたのじゃよ。

 

 熊⁉😰

 

 

 

 

 

びくっとして振り向くと男性が一人近づいて来た。

 

バズーカ砲のようなデカいレンズを抱えている。

 

「野鳥の撮影ですかいのう」と尋ねるとニコニコしながらうなずいてくれたわい。

 

やれやれじゃ。

 

熊でなくてよかったぞえ。

 

 

 

 

 

 

 

 緑から赤への移ろい。

 

 

 

 

 

こちらは日陰の紅葉。

 

 

 

 

 

周りはすっかり明るくなったのう。

 

 

 

 

 

お天道様も大分高くなったようじゃ。

 

やっと観念して‟動くホテル”へ転がり込んだわい。

 

‟ベッドルーム”で青息吐息の時間がどれほど続いたじゃろうか。

 

やがてノロノロと起き上がって帰途に就いたのじゃが、悪い癖がまたもや頭をもたげて来てのう。

 

案の定、途中でまた寄り道してしまうハメになったのじゃわい。

 

全く困ったじいさんじゃのう。

 

 

困ったじいさん

 

 

つづく

 

無断転用禁止