旅の最後はしだれ栗 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき

 

旅の最後はしだれ栗

 

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 枝垂れの名はよく知られていても、枝垂れという名前は初めてだという衆も多いのではないかのう。

 

 しかし風景写真のマニアを自認している衆ならばこの名前はおなじみのことと思うのじゃよ。

 

 なぜなら一時期、枝垂れ栗の写真がカメラ雑誌を大いににぎわせたからのう。

 

 この奇妙な名前の栗の木は全国に数ヶ所あるらしいのじゃが、おそらくここが一番大規模な群生地ではないかと思われる。

 

 

 国道から脇道へ入ること20分足らずのひっそりとした森の中にこの樹の群生地はある。

 

 

 

  

 しかしこの時季(10月下旬)は葉っぱがまだ青々と茂っていてのう。

 

 そのために葉っぱが枝を隠し、さらに背景の草色と同化してしまって、この木の最大の特徴である奇妙な枝ぶりがはっきり分からぬのじゃよ。

 

 

 

 

 

 葉っぱを落とす冬から春先の方が枝の特徴がよく分かるのじゃがのう。

 

 

 

 

 

 ご覧のように枝垂れた栗の木。

 

 

 

 

 

それに加えて幹や枝のこの曲がり具合はどうじゃ。

 

 

 

 

 

ワシの住処の庭にも栗の木があるが、こんなに曲がってはいないわい。ピーンと直立不動じゃ。

 

 

 

 

 

 枝垂れているのは子供たちが栗の実を採りやすいように、弘法大師が枝を垂らしたなどという伝説もあるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この辺りの枝はすでに枯れてしまっているようじゃの。

 

 

 

 

 

 枯れていたほうが枝ぶりがよくわかるわい。

 

 

 

 

 

葉っぱを落とした冬には、さぞかしダイナミックな光景が見られるじゃろうのう。

 

冬夜の写真も見たことがあるが、幻想的というか、ちょいと気味が悪いというか、魔女の棲む森とでもいうか…。

 

その圧倒的な迫力は写真マニアにはたまらぬじゃろうて。

 

 

 

 

 

 傍の草っ原には枯れて伐採された木が展示されている。

 見れば見るほど奇妙な枝ぶりじゃ。

 

 

 

 

 

まるでオブジェのようじゃのう。

 

 

 

 

 

恐竜?

大蛇?

 

 

 

 

 

傍らで咲く野花。

 

 

 

 

 

 

 

ちょいと歩き疲れたわい。

 

そろそろ‟動くホテル“へ引き揚げるとするかのう。

 

 

 

 

 

 今夜はこの広い広い駐車場を独り占めにして一夜の宿としようわ

い。

 

                   

 

 

 

 

 

 

そして翌朝ー。

駐車場にはまだ灯りが点いている。

 

 

 

 

 

 またしだれ栗を覗きに行って見たわい。

 

 

 

 

 

 今朝は天気が良くない。

 

 しかし遠くには霧が出ているのじゃよ。

 

 あの霧がもうちょいと降りてきてくれぬかのう。

 

 霧にむせぶ枝垂れ栗もちょいと面白いかも知れぬぞえ。

 

 しばらく待ってみるか。

 

 

 

 しかし…

 

 待てど暮らせどその気配はまるでないのじゃ。

 

 もう諦めたわい。

 

 

 

 

 

機会があれば冬にでも来て、冬限定の枝垂れ栗の光景を満喫してみたいものじゃわい。

 

 

 

 

 

 

 

 さてこの辺りでもう帰途に就くとしようかのう。

 

 

 

 

 

 

 と、帰り始めたのじゃが、皮肉なことに帰り道は濃い霧が出ているのじゃよ。

 

 どうして枝垂れ栗の森には霧が出てくれぬのじゃ😠

 

 

 

 

 

涙を呑んで霧の中をそろりそろりと下って行ったわい。

 

 

 

 

 

下界まで降りてきて見かけた紫式部。

 

 

 

 

 

 下から見上げると遠くには山霧が湧いては消え、消えては湧き…。

 

 くやしいのう。 

 

 いつも言う言葉じゃが、大自然は人間様の思うようにならぬということじゃ。

 

 まだ次ということもあるじゃろうから今日のところは我慢するとしようかのう。

 

 それでは次回までおさらばさせていただきまするわい。

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

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