湖畔の彼岸花
1日目
無断転用禁止
今年もまたやって来たわい。彼岸花咲く近所のダム湖。
皆の衆のブログできれいな彼岸花を見せつけられると、ついついワシも撮りたくなってしまうのじゃ。
ワシの近辺で彼岸花と言えばこのダム湖が一番手っ取り早いのじゃが、ここも年ごとに花の数が少のうなってしまってのう。
仕方なく去年はわざわざ琵琶湖まで出かけて行ったものじゃ。
2023年10月09.12日投稿
琵琶湖は彼岸花の名所だけあって確かに絶景が広がっていたのじゃが、あまりにも多い人出に困惑してしまってのう。
今年はまた地元へ舞い戻って来たというわけじゃ。
ここはあまり数多く咲いていないと思うのじゃが、わしゃ静かな場所でのんびりと撮りたいと思ってのう。
それに今日(と言っても5、6日前のことじゃぞえ)ここに来たのはもうひとつ訳があるのじゃよ。
明日のお月さまは月齢が28.2じゃ。
新月の前日のこのお月さまは俗に二日月と呼ばれていてのう。
夜明け前の薄暗い時間帯に三日月よりもっと細~いお月さまがお出ましになるのじゃわい。
しかも見られる時間はほんの短時間じゃ。
というのは何しろ細い細い月じゃから、辺りが明るくなると瞬く間に見えなくなってしまうのじゃよ。
そんなお月さまを彼岸花にからませて撮ってみたいと思い、前日の午後からやって来たのじゃが、うまく行ったらお慰みというところじゃ。
百日紅満開の駐車場に車を置き、河川敷への階段をヨタヨタと降りて行くと…
こんな看板が立っているではないかえ。
なんと!
「ここはキャンプ場ではありません」の文字が。
これは嬉しい情報じゃわい。
実はこの数年、ここでテントを張る衆を見かけるようになってのう。
この場所は本来、地元の衆のゲートボール場があったり、最近ではカヌーなどの練習場になっている場所なのじゃよ。
ところがコロナ禍以来、アウトドア志向が盛んになって、キャンプ場でもないのにテントを張る衆が多くなってのう。
それもちょうどワシが撮影したい場所に張られることが多く、この数年間というもの大いに困惑していたのじゃよ。
今までは辛抱に辛抱を重ねてきたのじゃが、これからは思う存分にヨタヨタ、トボトボと動き回れるというものじゃわい。ありがたや、ありがたや😅
さて肝心の彼岸花はどうじゃ?
いつもの撮影ポイントへ来てみると…
やっぱり今年もダメじゃぁ。
わずか数株が申し訳なさそうに咲いているだけじゃ。
なぜか年々歳々数が少のうなってきているのじゃわい。
それに比べてもうちょいと左寄りの河口付近にはかなり多くの花が咲いている。
そこで試しに左側に移動し、河口付近へ三脚を立ててみた。
こちらからでも彼岸花とその向こうの谷間も見えるなかなかいいポジションなのじゃがのう。
ところが明日の未明のお月さまは左側の高い山の中腹辺りからお昇りになる予定なのじゃよ。
つまり左へ寄れば寄るほどお月さまは左のお山にさえぎられ、見られなくなってしまうという寸法じゃわい。
さ~て。
彼岸花とのコラボはあきらめてお月さまを優先するか…
それともお月さまはあきらめて彼岸花に重点を置くか…
う~む…
車中泊しながら今夜一晩悩んでみるかのう。
それでは夕暮れまで辺りをぶらぶらしてみるとするか。
あの木にはいつもサギが止まっている。
小さな流れの脇に咲く彼岸花。
見れば見るほど彼岸花は不思議な形をした花じゃのう。
草っ原にポツンと彼岸花。
手前の銀杏はまだ青々しているわい。
今年もまた銀杏の散り際を狙って来てみるか。
毎年落葉の最中の様子を撮影しているのじゃが、この数年来、満足のいく画像が撮れていなくてのう。
久しぶりに大傑作を撮ってみたいものじゃ。
河口近くの岩にカワウが止まったわい。
お互いにそっぽを向いて、さては夫婦喧嘩か?
そろそろ黄昏て来たのう。
ふたたび彼岸花の多い河口付近まで移動した来たわい。
明日未明のお月さまはここからでは撮れぬのじゃが、今日のところはベストポジションじゃ。
東向きにもかかわらず湖面がほんのり染まって来た。
赤い花には赤い背景でコーディネート。
お月さまを撮るためにはあの雲が明朝までに取れてくれなければ困る。
しかし赤い湖面を撮るにはあの雲が必要なのじゃ。
相変らず勝手なことばかり言うカメじいじゃわい。
蜘蛛と雲🤪
駐車場への帰り道、わずかに覗く西空を見上げると、なかなかの夕焼けじゃ。
これなら明日もいい天気じゃろうからのう。
以前に一度だけ見たことのある、三日月より細~い糸のようなお月さまが見られるかもしれぬわい。
むふふふ。
それでは今夜は盛大に前祝と行くかのう。
つづく
無断転用禁止