”中央アルプスの少女たち”に自宅で逢いたい その1 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

”中央アルプスの少女たち”に自宅で逢いたい その1

 

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 大変長らくご無沙汰してしまったのう。

 

 前回の更新から早くも半月が経ってしまったわい。

 

 ひょっとすると「あのじいさん、とうとうくたばったか」

 

 などと思っておられる衆もあるやもしれぬのう。

 

 まあ、いずれはそんな時が来るのは間違いないじゃろうが、今のところはまだフラフラしながらも何とか息だけはしていますぞえ。

 

 これからもしばらくはエモノを求めてはヨタヨタとあちこちへ出没するつもりじゃからお見捨てなきようにのう。

 

 ただ毎年のことじゃがこの時季は何もめぼしいエモノがないのじゃよ。

 

 いいや。なくはないのじゃが、もう30年近くも毎年同じ撮影ポイントばかり出かけていると新鮮味がなくなってしまって写欲が湧かなくてのう。

 

 それに最近では、やれクマが出るの、がけ崩れがあるの、ゲリラ豪雨があるのなどとメディアがやかましく言い立てるせいもあって何となく出かけづらくなってしまっているのじゃよ。

 

 それに加えてこの暑さじゃ。

 

 しかし暑いのは標高1000メートル程度の高原に行きさえすれば、夜は暖房が要るぐらいの涼しさになるから問題はないのじゃが…

 

 ただし夏の高原は若者の天国になってしまうからのう。

 

 老人はついついしり込みしたくなってしまうのじゃわい。

 

 そこでしばらくは巣ごもりしながら、2,3年前から密かに撮り溜めてきた花の栽培の模様をちょいとずつアップして行こうと思ったわけなのじゃ。

 

 代り映えしない画像ばかり続くと思うが、適当に流してご覧くだされや。

 

 

 

 さて話は2022年に遡るのじゃが…。

 

 長野県は箕輪町にフクロナデシコなる花の撮影に行ったことがあってのう。

 

 フクロナデシコ

 

 あまり馴染みのない名前の花じゃが、その2,3年前にこの花を初めて見たときはあまりの見事な群生に驚いてしまったのじゃ。

 

 そこでこれはもう一度出かけて行って、思う存分撮影してみたいという気になったというわけなのじゃわい。

 

 群生と言っても自生しているわけではないぞえ。

 

 元酪農家がご自分の広大な敷地にこんな見事な花園を作っておられたのじゃよ。

ダウンダウン

撮影 2020.5

 

 多分ここはご自身の牧場跡じゃと思うのじゃが、残雪の中央アルプスを望む広大な敷地にそれはそれはかわいらしいピンクの花が咲き乱れていてのう。

 

 御用とお急ぎでない衆はその時の模様をちょいとだけでも覗いてみてくだされや。

ダウンダウン

 

 こんな見事な花園を堪能して、さてお暇しようとしたときに、出口付近でこの花の種子が無人販売されていてのう。

 

 思わず1包み金100円也で買い求めて来てしまったのじゃよ。  

 

 花を種から育てるどころか、苗からでさえ栽培したこともないこのワシが、ついつい大枚をはたいて買ってしまったのじゃ。

 

 ただ、持ち帰ったのはいいが、蒔き方も蒔く時期も何もわからず困惑してしまってのう。

 

 ところがありがたいことにワシのブログを読んだブロ友さんが助言をしてくだされたのじゃわい。

 

 その仰せに従ってその年の9月になったある日、いよいよ生まれて初めての種蒔きに取り掛かったというわけじゃ。

 

 じゃが困ったことにワシには持病の腰痛があって、土を耕すことなぞ到底出来るはずもない。

 

 そこで息子の出番じゃわい。

 

 息子の休日のある日、ワシの居間からすぐ眺められるようにと、窓際に昔から自生しているナルコユリ(アマドコロかも)の一部を排除して、畳一畳分ほどを耕してくれたのじゃ。

 

 

 まずはそのナルコユリかアマドコロか区別のつかぬ草の一部を刈り取ってのう。

 

 

 

 

 

そのあとに現れた裸土を耕してくれたのじゃ。

 

わしやその模様をパチリパチリとカメラに収めるだけ。

 

手ぬらさずでこりゃ楽チンじゃわい😁

 

 

 

 

 

畳一畳分余りの花壇(?)の完成じゃ。

 

ご苦労ご苦労😀

 

 

 

 

 

 長野県の花園から持ち帰った種。

 

 これだけは自分の手でパラパラと蒔いてやったわい。

 

 ワシもちょいとぐらいは手伝わなければのう🤪

 

 

 

 

 

 種蒔きを終わってから2ヶ月余り経ったある日。

 

 気がついたら何やら芽が出て来たのじゃ。

 

芽生えてはいるのじゃが、悲しいかなどれがフクロナデシコやらどれが雑草やら、ワシには区別がつかぬのじゃわい。

 

 

 

 

 

 12月になって雪が降った。

 

 あれから3カ月余り経っているのに一向に成長する気配はないわい。

 

 植物も冬ごもりの時期かのう。

 

 

 

 

 

 年が明けて2023年を迎えた。

 

 しばらくは何の変化もなかったのじゃが、4月になったころ、何やら紫色の花が咲いてきたのじゃよ。

 

 しかしこれは違うよのう。フクロナデシコはピンク色じゃわい。

 

 

 

 


 それともこっちの草がお目当ての花かと思って撮ってみたのじゃがこれも違うようじゃ。

 

 あとから思うに、ピントの合っている草ではなく、どうやら手前のボケている細い茎の草がお目当てのフクロナデシコのようじゃったわい。

 

 

 

 

 

 上の画像の草はこのあと黄色の花が咲き出して、やっと間違いに気が付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 結局どれがどれだかわからぬままにしばらく放っておいたのじゃよ。

 

 

 

 

 

すると4月も下旬となったある朝のこと…

 

 

 

 

 

忽然と一輪!

待望の開花じゃ!😀

 

 

 

つづく

 

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