紅葉の森朝景 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき

  

紅葉の森朝景

 

無断転用禁止

 

 紅葉の最盛期を過ぎた11月下旬のことじゃが―。

 

 熊出没注意の森で車中泊したのじゃよ。

 

 翌朝は6時に起床じゃ。

 

 近ごろの起床は楽になって来たわい。

 

 夏に比べて日の出時刻が遅くなっているからのう。

 

 寝坊のワシにとってはありがたいことじゃ。

 

 それに何よりも車中泊は起きるとすぐ目の前が撮影現場じゃからのう。楽ちんじゃぞえ。

 

 

 

 

 遠くでは朝のマジックアワーが始まっているようじゃが、この深い森の中の日の出はもうちょいとあとじゃ。

 

 

 

 

 辺りはまだ薄暗い。

 

 

 

 

ただでさえ悪い色あいが、薄暗いとさらに悪いわい。

 

 

 

 

通せんぼの道をちょいとばかり徒歩で入ってみた。

 

車は進入禁止じゃが徒歩禁止とは記していないからのう。

 

 


遠くの空が大分明るくなってきたわい。

 

 

 

 

しかしここから奥へ入って行く勇気は無いのじゃよ。

 

あれほど毎日々々熊出没のニュースが流れていては、車ならともかく徒歩ではちょいとばかり怖気づくわのう。

 

 

 

 

万が一こんな老いぼれがクマに遭遇したのではたちまちイチコロじゃ。

 

またヨタヨタと元の広場まで引き返して行ったわい。

 

 

 

 

 森の広場も徐々に明るくなってきた。

 

 

 

 

間もなく日の出じゃ。

 

 

 

 

そーれ。お出ましじゃわい。

 

 

 

 

途端に日の出直後の真っ赤な光が落ち葉の上に射し込んだ。

 

 

 

 

汚れた枯れ落ち葉も、この一瞬は元の彩りが蘇る。

 

 

 

 

 あちらでも…

 

 

 

 

 こちらでも…

 

 

 

 

お天道様のご威光は大したものじゃ。

 

 

 

 

何のこともない雑草や落ち葉でもこの一瞬はヒーローじゃわい。

 

 

 

 

さらに強烈な朝の光が射し込んで来ると…

 

 

 

 

森中に光が行き渡ってきた。

 

 

 

 

気持ちの良い朝じゃ。

 

 

 

 

 

 性懲りもなくまた車両進入禁止の道へ恐る恐る入って行ったわい。

 

 

 

 

 光と陰が交互に羅列する深い森への通路。

 

 

 

 

しかしここまでが限度じゃ。

 

ここから奥はやっぱりヤメにしておきますわい。

 

 

 

今のご時世、万が一…な~んていうこともないとは限らぬからのう。

ダウン

🐻

 

 

 

 

辺りはすっかり明るくなったわい。

 

今日の朝ドラもこんなことで終わりじゃのう。

 

 

 

 

と、機材を車に積み込んで帰途に就いたのじゃよ。

 

 

 

 

 ところが森を出た途端に…

 遠くの山を見ると何やら白いものが樹々にまとわりついているではないかえ。

 

 

 

 

 あれはひょっとすると雪? はたまた霧氷か?

 

 あそこは以前にチカラシバを撮影した方角じゃ。

 

 しかし残念なことに今は通行止めになってしまっていて行けぬのじゃよ。

 

 返す返すも残念じゃわい。

 

 

 しかし…

 

 

 ちょいと待てよ。

 

 あそこが白いということは、ひょっとするとこの先にあるブナ林も白いかもしれぬぞえ。

 

 あのブナ林は霧氷が時々出るからのう。

 

 そうじゃ。どうせ帰り道じゃ。

 

 見に行かぬ手はないぞえ。

 

 それっ! 

 

 急げやいそげ。

 

 🚗ダッシュダッシュダッシュ

 

つづく

 

無断転用禁止