前回のつづき
霧ヶ峰・黄金の朝
無断転用禁止
長野県・霧ケ峰高原で5月に起きた火災のその後の様子を見がてら撮影に行った(前回)その翌朝じゃ。
アラームの音で目を覚まし、外を見るともう白々と夜明けが始まっている。
今は一年で最も日の出が早い時季じゃ。慌てて外へ飛び出したわい(というか、実はヨタヨタと😫)。
ここは霧ヶ峰高原の中でも特にワシのお気に入りの湿原じゃ。
なにしろ車中泊したすぐ目の前が撮影ポイントじゃからのう。
一歩も動くことなく即、撮影が開始できるのじゃ。
ほう。
今朝は朝霧が出ているぞえ。
地面を這うように漂う霧。
こういう盆地では霧が停滞しやすいのう。
おや、有明の月じゃ。
細い細いお月さま。
二日月(ふつかづき)とも言うらしい。
東の空がだいぶ明るんできたわい。
無風状態のせいかほとんど動く気配がない朝霧。
レンゲツツジも数は少ないが、所々でひっそりと咲いてござる。
奥に見えるのは蓼科山じゃ。
山のすそ野に朝陽が射し込んできた。
しかし湿原の中に光が入るのはまだまだ先じゃ。
近くの山に陽が当たって来たぞえ。
日差しが徐々に広がっていく。
大分下の方まで陽が当たってきたわい。
霧も色づいて来た。
待ちに待ったお天道様のお出ましじゃぞえ。
途端に見る見る霧が染まって行き…
湿地はすべて黄金色に包まれた!
この時間帯でなければ見られぬ光景。
木立の影が霧に映り込む。
久しぶりにここへやって来た甲斐があったわい。
レンゲツツジも輝いているぞえ。
黄金色の湿原の中でシャッター音だけがヤケに響く。


























