霧ヶ峰・黄金の朝 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき

 

霧ヶ峰・黄金の朝

 

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 長野県・霧ケ峰高原で5月に起きた火災のその後の様子を見がてら撮影に行った(前回)その翌朝じゃ。

 

 アラームの音で目を覚まし、外を見るともう白々と夜明けが始まっている。

 

 今は一年で最も日の出が早い時季じゃ。慌てて外へ飛び出したわい(というか、実はヨタヨタと😫)。

 

 ここは霧ヶ峰高原の中でも特にワシのお気に入りの湿原じゃ。

 

 なにしろ車中泊したすぐ目の前が撮影ポイントじゃからのう。

 

 一歩も動くことなく即、撮影が開始できるのじゃ。

 

 

 

 

 

 ほう。

 

 今朝は朝霧が出ているぞえ。

 

 

 

 

 地面を這うように漂う霧。

 

 

 

 

 こういう盆地では霧が停滞しやすいのう。

 

 

 

 

おや、有明の月じゃ。

 

 

 

 

 細い細いお月さま。

 

 二日月(ふつかづき)とも言うらしい。

 

 

 

 

 東の空がだいぶ明るんできたわい。

 

 

 

 

 無風状態のせいかほとんど動く気配がない朝霧。

 

 

 

 

 レンゲツツジも数は少ないが、所々でひっそりと咲いてござる。

 

 

 

 

 奥に見えるのは蓼科山じゃ。

 

 

 

 

 山のすそ野に朝陽が射し込んできた。

 

 

 

 

 しかし湿原の中に光が入るのはまだまだ先じゃ。

 

 

 

 

 近くの山に陽が当たって来たぞえ。

 

 

 

 

 

 日差しが徐々に広がっていく。

 

 

 

 

大分下の方まで陽が当たってきたわい。

 

 

 

 

 霧も色づいて来た。

 

 

 

 

 待ちに待ったお天道様のお出ましじゃぞえ。

 

 

 

 

 途端に見る見る霧が染まって行き…

 

 

 

 

 湿地はすべて黄金色に包まれた!

 

 

 

 

 この時間帯でなければ見られぬ光景。

 

 

 

 

 木立の影が霧に映り込む。

 

 

 

 

 

 久しぶりにここへやって来た甲斐があったわい。

 

 

 

 

レンゲツツジも輝いているぞえ。

 

 

 

 

 黄金色の湿原の中でシャッター音だけがヤケに響く。

 
 
 
 

 光る池塘。

 

 

 

 

 夢中になってよたよたと動き回っているうちに…

 

 

 

 

 気が付けばお天道様は天空高くお昇りじゃ。

 

 今日の朝ドラはこんなところかのう。

 

 疲れ果ててもうフラフラじゃ。

 

 三脚をたたむや否や、一目散に”動くホテル”のマイベッドに倒れ込んだわい。

 

 

 しばらくは青息吐息のひと時が続いたのじゃが…

 

 やがて…

 

 むっくりと起き上がった。

 

 昨日に続きもう一度高原一帯を徘徊してみるかのう。

 

 フラフラじゃと言いながらまたご出動かえ。相変わらず困った輩じゃわい。

 

 昨日と変わり映えのしない風景じゃろうがせっかく来たのじゃからのう。

 

 このままオサラバというわけにはまいらぬじゃろうて😅

 

 

 

つづく

 

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