前回のつづき
三度目の正直
無断転用禁止
昨日(前回)は滋賀県・西の湖畔の葦焼きを撮影した後、付近の空き地で車中泊。
そしてその翌日のことー。
今日はまたもや琵琶湖の枯蓮群生地へやって来たのじゃ。
ここの枯蓮の形が面白くてのう。
その光景を夕日に染まる中で撮りたくて何度も挑戦しているのじゃが、思うようにいかないのじゃよ。
今日で3度目の挑戦じゃ。
最初は曇り、2回目は強風のため湖面が揺れて夕日の中では撮れず、風が収まった夜中の撮影じゃった。
2回ともそれなりに満足はしたのじゃが、人間の欲には限りがないものでのう。
性懲りもなくまたやって来たというわけじゃよ。
今年はもうあきらめて来年に…とも考えたのじゃが、この歳になると来年も元気で来られる保証はないからのう。
その前にちょいと寄り道じゃ。
ハスの群生地近くにある浮島の様子を見たくてのう。
画面では湖も空も区別がつかぬぐらい真っ白けで曇りのようにみえる。
しかし曇っているのではないぞえ。
晴れているのじゃが、春霞なのか黄砂なのか、はたまた花粉なのか、遠くは霞んでしまって対岸も見えないぐらいなのじゃ。
おっと!
黄昏れて来たわい。
早くあの群生地へ行かぬとシャッターチャンスを逃してしまうぞえ。
急げや急げ。
…と、目的地へ急行してみると
何と、ワシのいつもの指定席に先客様がお出でなのじゃ。
仕方がないわい。
お仕事の邪魔にならぬように別の位置から撮影じゃ。
湖面が緩やかに揺れているが、果たして枯蓮の影が湖面に映ってくれるかのう。
先日は強風による荒波で枯蓮の影が消されてしまったのじゃが、この程度の揺れ具合なら何とか映ってくれるかもしれぬ。
映ってくれぬと面白い幾何学模様にはならぬわい。
おお!
影は出来ているいるようじゃ。
来た甲斐があったわい。
この奇妙な幾何学模様が撮りたかったのじゃよ。
影が映ってこその幾何学模様じゃからのう。
日本一の湖の中に出現した枯蓮模様。
田んぼや沼ではこんな壮大な風景はお目に掛かれぬわい。
あとは日没が近づいて、湖面がもうちょいと紅くなるのを待つばかりじゃ。
マチスの作品のようだと、あるブロ友さんがおっしゃったが、なるほどちょいとした抽象画にも通じるところがあるかも知れぬ。
今日は波模様もなかなかきれいじゃわい。
こんな光景を撮りたかったのじゃ。
途中から折れて、棒状になってしまっているものもある。
これはこれで面白いかも。
日没が近づいて来た。
靄のお陰で、お天道様の輪郭がよく分かる。
迫り来る日没…。
湖上の枯蓮幾何学模様も寂し気じゃ。
暫しのお別れじゃ。
また明日も元気なお顔を見せてくだされや![]()
日没後の余韻ー。
微風に揺れるリフレクションも面白いわい。
宵闇の中でさざ波ストライプが際立つ。
波の縞模様と枯蓮模様のコラボレーション。
やれやれ。今回はこんなところかのう。
夕照の枯蓮幾何学模様を撮るという念願が、三度目にして叶ったぞえ。
これでやっと曇りの枯蓮、月夜の枯蓮、夕照の枯蓮の三者が勢ぞろいしたわい。
それでは意気揚々と引き揚げるとするかのう。
ただし夜間運転は避けて、今夜は付近の駐車場で車中泊をするつもりじゃ。
お祝いの‟お独りさま乾杯”もしなけりゃならぬしのう。 
では次のお目もじまでご機嫌よろしゅう。
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おしまい
無断転用禁止
























