急きょ満月撮影へ
無断転用禁止
大分以前から中秋の名月の撮影を虎視眈々と狙っていたのじゃが・・・
どうも天候が思わしくなく、一旦はあきらめたのじゃよ。
ところが当日(9月10日)になって複数の天気予報会社のサイトを調べてみると、最初のころの予報と微妙に変化してきているのじゃ。
曇り、曇り時々晴れ、2、3時間後に晴れーなど、各社によって様々なのじゃが、最初のころの予報より全体的に何となく晴れへと近づいてきているニュアンスがある。
よ~し!
こうなったらダメ元で行ってみるか。
晴れるにしろ曇るにしろ、行けば納得できるわい。
家に閉じこもってヤキモキしていてもラチがあかぬからのう。
どうせヒマ人じゃ。
急きょ出発するぞえ。
ということで、いつものようにコンビニで食料を仕入れて出掛けたのじゃわい。
今日の行先は・・・
滋賀県は琵琶湖の東岸(湖東地方)じゃ。
琵琶湖越しの月の出を撮るには、当たり前のことじゃが西岸(湖西地方)へ行かなければ撮れぬ。
しかし今回のワシの狙い目は月の出ではない。
夜明けの琵琶湖の彼方に沈んでいく月の入りの風景を撮りたいのじゃよ。
月の入りは厳密に言えば明日(11日)の未明になるのじゃから満月とは言えぬかも知れぬがのう。
それでもいいのじゃよ。
わしゃ天体写真を撮りたいわけではないからのう。
‟月のある風景”を撮りたいのじゃから、たとえ満月であろうと三日月であろうと、そこに月があればいいのじゃ。
ただ、心配の種は天候じゃ。
空一面に暗雲が広がっていたのでは何をかいわんやじゃからのう。
途中、高速のPAでひと休みしながら空を見上げると、びっしりうろこ雲が。
しかしこれくらいの雲なら何とかお月さまは見られそうじゃ。
低い暗雲が垂れこめていては何ともならぬがのう。
何とかこのままの天候が未明まで続いてほしいものじゃわい。
ところで運転しながら考えたのじゃよ。
意気込んで早々と出かけてしまったのじゃが、明け方まで暇で仕方がないわい。
間もなくワシの好きな夕方のマジックアワーが来るというのに、ボケ~っと何もせずに明け方まで待つのはもったいないわのう。
しかしこんな手がなくもない。
それは・・・
一旦、湖西(琵琶湖西岸)へ行って夕方の月の出を撮り、その足で夜道をかけて未明の月の入りまでにまた湖東へ引き返すという方法じゃ。
しかしワシの年を考えて御覧じろ。
こんなに老い果てた老人にそんな芸当ができるはずもないわい。
しかし、ふと気がついたのじゃよ。
湖東に居座ったままでも月の出と月の入りの両方を撮影できる場所があることをのう。
われながらこりゃ妙案じゃ。
湖東にいながら、ほんの10分程度の移動で月の出も月の入りも撮れそうな場所があったのじゃ。
早速下見へ行ってみたわい。
まずは月の出撮影の場所なのじゃがのう。
ここなのじゃ。
ここは琵琶湖の畔にある公園の池でのう。
かつては蓮が群生していた池なのじゃ。
今までもこのブログに何度か登場したところじゃから見覚えのある衆もおありじゃろうて。
数年前までこの池には水面を覆い尽すほどのハスが繁茂していたのじゃよ。![]()
2015・7撮影
それがある年突然、急に跡形もなく消滅してしまってのう。
今ではこんな有様じゃ。
ハスが消滅する前後の話はここを覗いてみてくだされ。![]()
今ではこんな枯れ枝や…
所々に朽ちた杭がポツンポツンと佇んでいるばかりじゃ。
その代わり水面は空っぽじゃから、お月様がお出ましになるとムーンロードが見られるかもしれぬわい。
ハスが繁茂していてはムーンロードなぞ見られぬからのう。
2014.10 撮影
ハスがこんなに盛大に繁茂しているより、却って面白い月風景が見られるかもしれぬ。
空模様も快晴とはいかぬが、何とか月が見られそうな空模様じゃ。
それではここへは改めて夕方に来ることにして、次はお月様が未明に沈む場所の下見じゃ。
その場所はいつもお馴染みの湖上に咲くハスの群生地じゃ。
ほほう。
今年のハスは随分と威勢がいいのう。
しかも人の手を加えたように整然と並んでござるわい。
ここへは毎年のように来ているのじゃが、こんなに盛大に繁茂しているのは初めて見たわい。
どうじゃ、この密集の具合は!
時節柄、これが人間さまじゃったらお上からお咎めを喰らいそうじゃ。
こんな水路のようなものまで出来ている。
自然に出来たものかのう。
例年と違っていてちょいと面白い光景じゃ。
フムフム。
これで大体の様子はつかめたわい。
それではまた先ほどの池へ戻って行って、夕方の月の出時刻が来るまでひと休みするとしようかのう。
撮影 9月10日
つづく
無断転用禁止

















