前回のつづき
裏切られた朝
無断転用禁止
夕べはあの強烈な光を放っていた灯台付近で車中泊してのう。
今朝は午前3時半に起床じゃ。
6月ともなると日の出時刻は一年間で最も早い時期じゃからのう。
うかうか寝てもいられぬわい。
水平線近くの空はわずかに色づいているが、果たしてお天道様はお顔をお出し下されるかのう。
赤い灯の灯台はまだ灯っているが…
夕べあの岩礁を照らしていた灯台の強烈な光はもう消えている。
空はどんより曇り空。
こりゃお天道様はお出ましになりそうもないのう。
日の出前のマジックアワーも何と言うこともなく終わってしまったし…。
しかしもうしばらく待ってみるか。せっかく来たのじゃからのう。
岸辺近くの水面は静かなものじゃ。水鏡じゃのう。
わずかに明るくなっているところもあるのじゃが、こんな程度ではお話にならぬわい。
夕べはあんなに晴れていたというのに、いつの間にかこんな厚い雲で覆われてしまっている😖
(例によって、ぶつぶつ、ぶつぶつ愚痴ばかり言いおって)🤔
長時間露光の波。
一仕事を終えた漁船が例の岩礁の辺りを通過する。
この時間帯になればあの強烈なライトはもう要らぬわのう。
船の魚を狙っているのかのう。鳥の群れが漁船に纏わりついているわい。
おや、水面が色づいて来たぞえ。
見上げれば、暗雲の中から一瞬、お天道様がお出ましになったわい。
しかしこんな時間帯にお出ましになってものう。
わしゃ水平線からお天道様がお顔を出される瞬間を狙っていたのじゃよ。
見事に裏切られてしまったわい。
岸辺の岩が光る。
波間も光る。
例の岩礁も朝の光の中でなかなかの存在感じゃ。
なぜだか岩の周りに泡が湧き上がって来て光っている。
この辺りを通過する船にとってはあの岩は厄介ものじゃろうが、わしゃあそのお陰で夕べはちょいと変わった写真を撮らせてもらったわい。
今朝は何も収穫はなかったが、収穫がないのが当たり前じゃと自分に言い聞かせて、今日のところは帰るとしようかのう。
それでは皆の衆、またのお目もじをお待ちしていますわい。
さらば、さらば。
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撮影 6月10日
おしまい
無断転用禁止




















