草臥れもうけ
今日の撮影は昨年も行った、ワシの住処から一時間ぐらい先の谷底に佇む数本の桜じゃ。
ここの桜は開花がかなり遅くてのう。
わしが初めてここを撮影した10年ほど前は4月30日ぐらいだったのじゃよ。
それが年々次第に開花が早くなり、昨年の撮影は4月15日じゃった。
こりゃ今年はもうちょいと早くなるかもしれないぞえ。そろそろ出かけた方がいいのかいな。
などと、もう半分腰を浮かし気味になっていたところへ、追い打ちを掛けるように各地から「散り始めた」とか「散り果てた」などと言う情報が飛び込んで来てのう。
おまけに2、3日先は天気が悪いと言うし、さらにそのあとは人出が多い土曜日曜が来る。
迷いに迷っていたワシももういたたまれなくなってしまい、とうとう出かけてしまったというわけじゃ。
さて、月曜日の昼下がり…。
例によってコンビニで食料を買い込み、ガソリンも満タンにして、勇躍出発したのじゃわい。
幹線道路をしばらく走り、途中から脇道へハンドルを切ると…。
早速、春の景色が飛び込んできた。
こりゃ桃園じゃろうのう。
道路沿いのさまざまな春景色を愛でながら、さらに車を走らせて行く。
枝垂桜も春の陽光を浴びて、晴れ姿を誇示してござるわい。
山の中にポツンと咲く一本桜もなかなかのものじゃ。
この地方でよくみられる花桃も咲いている。
至るところで花桃が満開じゃわい。
花桃は桜の開花よりほんのちょいとばかり遅れるからのう。
目的地の桜もとっくに見ごろを迎えているかもしれぬぞえ。
いいぞえ、いいぞえ。
道沿いの桜は満開状態じゃ。
この調子ならきっとあの谷底でも満開の桜にお目に掛かれそうじゃわい。
椿と桜の共演。
椿の品種も様々じゃのう。
ただし、わしの好きなヤブツバキはここにはないわい。
おお!
ここを通るたびに目につく大きなハクモクレンが満開じゃ。
毎年このモクレンが満開の時期には、今日の目的地の桜も満開になっていた記憶があるわい。
さぞかし今日あたりの谷底は桃源郷になっているじゃろうのう。
ウヒヒヒヒ😁
期待を胸に…
脇道からさらにハンドルを切り、見覚えのある急峻な坂道をそろりそろりと降りて行った。
谷底へ着くまでにはほんの100メートル前後の距離なのじゃが、道の右側はそびえ立つ山、左側は急激に落ち込む崖。
車一台がやっと通れるほどの細道で、ガードレールなぞもちろんない。
やっとの思いで谷底に降り立ち、辺りを見渡した。
と…
ムムム?
こりゃ何じゃ!
花なんぞ一輪も咲いていないではないかえ!
途中はあれほど百花繚乱じゃったというのに!
どうしてここだけ?!
撮影2015年
例年はこんな具合じゃというのにのう。
こんなに硬い蕾では今年はまだまだじゃ。
こりゃあ出直すしかないわい。車中泊はやめじゃぁ😖
と言っても、このまま帰るのもシャクじゃのう。
せっかくここまで来たのじゃ。
もうちょいと先まで行ってみるか。
よせばいいのに、またフラフラとあてどもなく先を目指したのじゃ。
やはりまだ早いようじゃのう。
前に来た時はこの辺りも花盛りだったのじゃが。
行けども行けども、こんな裸木ばかりじゃ。
この先には、この地方ではかなり知られた桜があるのじゃが、そこも早いかのう。
あきらめ半分に来てみたところ、満開とまでは行かないが、ここはまあまあの桜が出迎えてくれたわい。
この桜のそばには幅広の川が流れていて、 その川沿いに以前は見事な花桃が咲いていたのじゃが…![]()
2005年撮影
今日来てみたらこんな光景になってしまっていたわい。![]()
あの花桃は一体どうなってしまったのじゃ。
場所によっては咲き始めた花桃もあるのじゃが…
しかし全般を見渡せば、今日のところはこんな有様じゃ。寂しいのう。
もっとも本音を言えばここはどうでもよいのじゃわい。
わしゃぁあの谷底の満開を見たかったのじゃあ~🤣
せっかく意気込んで出かけて来たのに、草臥れもうけの何とやら…じゃ。
むなしい一日を過ごしてしまったわい。
もうちょいと開花が進んだら出直すことにするかのう。
しかしこのあとは悪天候だと言うし、さらにそのあとには嫌いな土日曜がやって来るし…。
今年はあきらめざるを得ないかのう。
ま、運を天に任せるとしようわい。
それでは今日のところは一先ずこれでオサラバじゃ。
またのお目もじを![]()
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撮影 4月11日
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