琵琶湖夕景 | 88歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

88歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき

 

琵琶湖夕景

 

 

 

  福井県南越前町南条で枯蓮を撮った後は、一路、琵琶湖に向けてまっしぐらじゃ。

 

  琵琶湖の枯蓮が夕日に染まって光り輝く一瞬を切り取りたいからのう。

 

  秋の日没は早いぞえ。それ行け、やれ行け🚗

 

 

 

  目的地に到着じゃ。

 

 

  おや…?

 

 ここでも天使の梯子じゃ。

 

 

 

 

 

 今年の琵琶湖は水不足で、戦国時代の城跡が露出したと報じられていたが、この辺りは見た目にはそれほどの変化はないようじゃ。

 

 

 

 

 雲間からお天道様がお顔を出された一瞬、北側の岸辺の木々や枯蓮が光り輝いた。

しかし空は暗雲で薄暗い。また降ってくるのかいのう。

 

 

 

 

 

 

あれ? やっぱりまた雨じゃ。

 今日はよく降られる日じゃのう。朝も越前で降られ、やっと服が乾いたというのにまたじゃ。

 

 

お天気雨というヤツかのう。雨滴が西日で光っているわい。

 

慌てて車内から傘を取り出したが、風も強く、傘が飛ばされそうじゃ。

 

 

 

何とか雨も止んで、日暮れてきたのじゃが…

 

 

 

いくら待っても赤い夕陽は見られそうにないわい。

 

 

 

水鳥たちもねぐらへご帰還あそばされる時間じゃ。

 


 

 湖上に立っている柵のようなものは、ここでよく見られる魞(エリ)と呼ばれる漁法らしい。

 

 

 

だんだんと雲が垂れ下がってくる。

 

 

 

う~む・・・。

 

終わりじゃ。

 

 

 

 

 

わしも水鳥に負けず、「動くホテル」へご帰還じゃあ。

 

 ここは夕日の撮影ポイントじゃから、明朝はもう用事はない。これからすぐに帰りたいのじゃが、老人の夜間運転は避けたいからのう。

 

 もう一晩ここで車中泊して、朝になったら帰ることにするわい。

 

 

 

 

 と、この広い駐車場を一人占めして車中泊したその翌朝…。

 

 急に車内が明るくなったので目を覚ますと…

 

 

 な、なんじゃと?!

 旅の間中、お天道様は満足にお顔を出してくだされなかったというのに、今朝になってこのニコニコ顔は何じゃい!

 

 ここの琵琶湖は西向きじゃ。朝なぞにお顔を出して頂いても無意味じゃわい。夕方が肝心なのじゃ😫

 

 ブツブツと恨み辛みをつぶやきながら、それでも朝の琵琶湖を覗きに行きたくてのう。

 

 ここからの朝景はダメだと分かっているくせに、どうしても確かめずに帰ることのできないアホはどこのどいつじゃ。

 

 

 お前じゃ!

 

 

 

覗いてみると・・・

 

 

やっぱりのう。

  晴れていてきれいには違いないのじゃが、東側から見る西方向の朝の琵琶湖は魅力がないのう。陳腐じゃ。

 

 

 

 さあ今度こそ帰るぞえ。

 

 真っ赤な夕焼けは見られなかったが、それでも日常とは違った光景にも出会えたから、まあ、よしとしなければのう。

 

 こちとらとしては、予め抱いてきたイメージとは異なってしまっても、その時その時の大自然のあるがままの姿を切り取るしか術はないわい。

 

 

  それでは皆の衆、今回は一先ずこれでオサラバじゃ

 

  またのお目もじを楽しみにのうバイバイバイバイバイバイバイバイ

 

撮影 11月27,28日

 

おしまい

 

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