前回のつづき
霧ヶ峰の初夏 2日目・黄金の朝
さて、車中泊した翌未明じゃ。
天気は良好。
寒いぐらいじゃ。薄手のダウンを着込んだわい。
おや。霧が出ているぞえ。
ここは周りを丘陵で囲まれた湿地帯じゃから、地面を覆うような霧が出ることが多いのじゃ。
空が少しずつ染まってきたぞえ。
間もなく日の出じゃ。
そ~れ。お天道様のお出ましじゃ。
その途端、
辺りはたちまち黄金の世界に❣
地面を這うように漂う黄金の霧。
湿地の中の立ち木が霧のスクリーンに影を落とす。
クライマックスはほんの数分。
お天道様の上昇とともに、霧は徐々に消えて行く。
やれやれ。 やっと一段落じゃ。疲れたわい。
朝夕の撮影は限られた時間に撮らなけれがならないからのう。老人には過酷な作業じゃぞえ。
ひと休みしてから帰るとするか。 まずは移動式ホテルのベッドでごろり。

さてと・・・。
少しは疲れも取れてきたようじゃ。それではそろそろ帰るぞえ。
などと言いながらも、性懲りもなく、帰途の途中でまた辺りをパチリ、パチリ。困った老人じゃ。
ついでじゃ。富士山も撮ってやろうかのう。
きれいな蜘蛛の巣じゃ。こりゃ新築したばかりじゃな。
こちらにも・・・。
八ヶ岳を眺めたところでそろそろオサラバじゃ。
冬になったらまた来てみようかのう![]()
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完
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