霧のダム湖 1日目 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 霧のダム湖 1日目

 

 わしゃあ長年の習慣で、朝になると真っ先に新聞やネットで天気予報を確認するのが日課になっているんじゃ。

 

 風景写真は気象の影響を受けることが多いからのう。

 

 この時期は梅雨時じゃから、当然ながら天候は悪い。週間予報を見てもずらりとマークが並んでいる。

 

 ところがじゃ…

 

 今日になって新聞を見ていたら、今まで曇りだった明日の予報が急にマークに変わっているではないかえ。

 

 慌てて時間ごとの当地の予報をネットで確認してみると、やはり明日は深夜から終日マークが並んでいるんじゃよ。

 

 なんじゃ。急に変わりおって。

 

 となると雨が降った後じゃから、翌朝は朱の朝霧にお目に掛かれるかもしれないわい。

 

 朝霧が朝光に輝いて、日常では見ることのできない光景が出現するかもしれないぞえ。

 

 この付近で霧が出やすい場所は、ここから2、30分の距離にある、いつものダム湖じゃ。

 

 しかしあそこはしばらく工事中じゃったし、前回行ったときはダムが渇水状態になっていて荒涼とした風景が広がっていたからのう。

 

 じゃがその後どうなったのか、ちょいと様子を見てくるか。

 

 

 ・・・というわけで軽い気持ちで出掛けてみたところ、現地にはこんな看板が立っていたんじゃよ。

 なになに? アクアティック・スポーツ・ヴァレーじゃと・・・?

 

 以前はこんな看板なぞ立っていなかったぞえ。

 

 おまけに道路から河川敷へ降りるための立派な階段が出来ているではないかえ。

 

 さらにさらに、階段を登り切った道路ぎわには駐車場まで出来ているんじゃよ。

 

 

 しかしのう、風景写真愛好者のワシとしては複雑な気持ちじゃわい。

 

 便利になったのはいいが、ボートやカヌーの競技が始まったり、観光客で大にぎわいになると、風景写真どころではなくなってしまうかもしれないからのう。

 

 ますますワシの肩身は狭くなってしまうわい。

 

 しかし駐車場が出来たおかげで車中泊ができるのはありがたいのう。

 

 今までのように午前3時に起床して、漆黒の闇の中を走って来る必要はなくなるかもしれないわい。

 

 よ~し、早速今夜はこの駐車場で車中泊じゃ。

 

 急きょ付近のコンビニへ今夜の食品の買い出しに走ったわい。

 

 

 さてふたたびダムへ引き返してくると、そぼ降る小雨の中で川霧がかなり湧いている。

 霧が出ているのはありがたいが、やはり貯水量が少ないのう。

 

 湖底の石ころがむき出しじゃ。

 

 しかし5月に来たころに比べればまだマシかいな。

 

  あのときはこんな具合じゃったもんのう。ダウン

(2020年5月)

 

 あれから大分雨が降ったから、以前の水位まで戻っていると思ったのじゃがのう。

 

 

 

 上の画像の岸辺も一か月前はこんな具合じゃったからのう。

                               ダウン

                               ダウン

「2020年5月)

 1ヶ月前よりはマシになったということじゃろうのう。

 

 

 上流から霧がどんどん湧き上がってくる。

 

 生き物のように伸びて来るわい。

 

 湖畔のイチョウもこの時期は緑一色じゃ。

 

 黄葉になったころにまた撮りに来るとするか。

 

 秋は彼岸花も咲くことじゃし、忙しくなるわい。

 

 

 

 緑色のもみじも、これはこれできれいじゃのう。

 

 

 川霧と山霧の共演じゃ。

 

 

 

 

  霧が出ている時に陽が射してくれると嬉しいんじゃがのう。

 

  天気予報の明日はじゃ。明日を期待するより仕方がないわい。

 

 

 

 晴れ間が見えてきたのう。明日は晴れてくれないと困るぞえ。

 

 しかし大丈夫じゃろう。天気予報にはあれほどマークが並んでいたからのう。

 辺りは薄暗くなってきた。

 

 

 駐車場に停めた、わが‟動くホテル”へぼつぼつ戻るぞえ。

 

 早速コンビニで仕入れたディナーナイフとフォーク赤ワインを食するとしようかのう。明日のを祈って一人で乾杯じゃ右矢印zzzzzzzzz

 

つづく

 

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