高ボッチ高原から鉢伏山へ 1日目 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

高ボッチ高原から鉢伏山へ 1日目 

 

前回からのつづき

 

 ヒナゲシにフラれて傷心の身のワシは、やがて高ボッチ高原へとゆっくり車を走らせて行ったわい。

 

 実は今回は高ボッチはどうでもよかったんじゃよ。

 

 ヒナゲシと麦畑が今年もあるかどうかが心配でわざわざやって来たのじゃからのう。

 

 しかし目の前に高ボッチがあるというのに、このまま引き返す手はないわい。

 

 暇つぶしじゃ。行くとするか。

 

 行ってものう、今は見るべきものが何もないんじゃよ。もうしばらくするとレンゲツツジが咲くんじゃがのう。 

 

 

 途中で見かけた池は静まりかえっている。

 

 ここら辺りでは桜がまだ満開じゃわい。

 

 小さな沢も流れている。

 

 あちらこちらに山吹も咲き乱れているわい。

 

 青葉若葉の季節になったのう。

 

 それはそうと、登ってくる途中で何台もの車とすれ違ったわい。

 

 こんな時節じゃから人出はないかなとも思っていたが、結構遊びに来ている人がいるのう。

 

 繁華街や密閉された場所などの、いわゆる「3密」を避けて来ているんじゃろうのう。

 

 

 高ボッチへ着いたわい。

 

 ここにも桜じゃ。

 

 駐車場入り口に立っていた看板。

  この看板は気に入ったわい。

 

 きれいな空気を吸いにここへ来てほしいということじゃよのう。

 

 時節柄、寄ってたかってむやみに外出自粛とか、他県へ行くなとお上は言うが、要するに「3密」に該当するような場所へ行かなきゃいいということじゃよのう。

 

 それならば単純に「3密」を避けろと言うだけで済みそうなものじゃ。

 

 余分なことを言うから戸惑ってしまうんじゃよ。

 

 

 広大な駐車場には数台の車が・・・。

 遠くに見えるのは北アルプスじゃ。

 

 

 おや、テントまで張っている御仁もお出でになるわい。

 一人ならばいいのじゃがのう。

 

 琵琶湖へ行った時(2020年4月12日の項参照)のように、テントで大人数ではかなわないからのう。それこそ「3密」じゃ。

 

 

 

  ここが、かの有名な諏訪湖と富士山の撮影ポイントじゃ。

 

 今はこんな真っ昼間じゃから富士も霞んでしまっているけどのう。

 秋から冬へかけての未明にはカメラマンがワンサと押しかけて来るぞえ。

 

 

 こちらはそのすぐ横に鎮座する八ヶ岳連峰じゃよ。今年は雪が少ないわい。

 

 高ボッチから尾根続きになっている鉢伏山にでも行ってみるか。

 

 鉢伏山への途中に松本市街がチラッと見える場所がある。その向こうは北アルプスじゃ。

 

 

 昔はもうちょいと見通しが良かったのじゃが、最近は手前の樹木が成長してきて、撮影の邪魔になってしまったんじゃよ。

 ご覧のように、望遠レンズでも樹木が写ってしまう。

 

 

 そこを通り過ぎてさらに登って行く。

 

 この辺りの標高は1600~1700メートルぐらいだろうか(頂上は1900メートル余り)。 

 

 今日の気温は午後5時で22度か・・・。

 下界じゃあ30度になるとかならないとかと言って騒いでいたからのう。

 

 この気温なら上出来じゃ。

 

 夏は高原に限るのう。

 

 ここからでも諏訪湖は見えるが、富士山は見えないわい。

 

 陽が傾いてきて、日陰はこんな具合じゃが・・・。

 

 

 日の当たっている所はまだ赤々としているわい。

 

 

 右上に小さく見える山荘までは車で行けるが、そこから頂上へは徒歩じゃ。

 

 昔は歩いたものじゃが、この歳になってはのう。

 

 わしゃもうここから引き返すぞえ。

 

 

 また先ほどの松本市街の見える場所へ戻ってきた。

 

 日が傾いてきた。

 

 田植え前の水田が光る。

 邪魔になる手前の樹木は、ちょいとばかりトリミングしてあるぞえ。

 

 

 思い切りよく手前の樹木も入れるとこんな具合じゃな。

 

 

 北アルプスに陽が沈む。

 

 

 わしゃ山の名前に疎いのじゃが、あの尖り帽子は槍ヶ岳じゃろうのう。

 あの槍の穂先のど真ん中に沈むお日様を撮ることに夢中のマニアもいるぞえ。

 

 

 陽が沈んでも、水田はまだ光っているわい。

 

        だんだん暗くなってきた。

 

 

 日が暮れると、水田に代わって今度は街の灯りが輝きだしたわい。

 

 空はまだ明るみが残っているようじゃが、下界はすっかり夜になったわい。

 

 しかしハヤリ病の影響からか、灯りはいつもに比べて寂しいようじゃ。

 

 わしゃあ今夜はここで休ませてもらおうかのう。

 

 ちょいと寒いようじゃから暖房を入れるとするか。

 

 ただしエンジンは切ってあるから安心しておくれ。ZZZ ZZZ

 

                                 つづく