山霧湧く | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

前回のつづき 

 

 翌朝は5時起きじゃ。

 

 この時期の日の出時刻は6時前後じゃからのう。

 

 例によってコンビニで仕入れたパンをかじっていると、早くも空が色づいてきた。

 

  しかし今朝は快晴過ぎて、空に表情がないわい。

 

 もう少し面白い雲でも出てくれるといいのじゃがのう。

 

 

 

 

 

  

  有明月が昇っている。 

 

 

  昨日は存在感のあったあの雪山も、今朝は逆光じゃからシルエットになってしまっているわい。

 

 

  薄雲でも出てくれないかのう。これでは空が殺風景じゃ。

 

 

 

  おや・・・ビックリマーク

 

 霧が湧いてきたのう。

 

 

  この霧が朝光に当たって紅く染まってくれるとありがたいのじゃがのう。

 

 

 

 

 

 日の出を待っていると、ちょいと嫌な予感が・・・

  ちょうど鉄塔の辺りが明るくなってきたんじゃよ。

 

 ・・・ということは、あそこからお天道様がお出ましになるということじゃよのう。

 

 鉄塔が写ってしまったんじゃあ、風景写真はサマにならんからのう。

 

 

 やっぱりあそこから出たあ~えーん。 

 よりによってこんな場所からお出ましにならなくてもいいものを・・・

 

 

 日の出とともに朝の光が一斉に降り注ぐ。


 

 

 

 しばらくすると・・・

 

 むむむ・・・ビックリマーク

  

 霧が染まって来たぞえ。

 

 寝坊していたんじゃあ、こういう光景にはお目に掛かれないわい。

 

 

 

 

 枯れすすきでさえも、朝光の恵みを受けると映えるのう。

 

 

  辺り一面朱色だらけの世界じゃあ。

 

 

 

 

 

 

 朝光が木々の間を縫って矢のように差し込んできた。

 

 

 

 

 

  昨日は西日に当たって輝いていた雪山も、今朝は影が薄いのう。

 

 

  こんなことで今朝のドラマは終わりのようじゃ。

 

 

 

 ついでにちょいと上の方の様子も見て来るか。

 

 あの別荘地までなら、あまり雪もないから楽に行けるわい。

 

 

 

 この辺りはヤドリギが多いのう。

 

 

 名残の雪じゃ。

 

 

 平凡なものでも逆光で眺めるときれいじゃのう。

 

 

 

 

  駐車場から別荘地までの道は林に囲まれていて見通しが悪い。

 

  向こう側の様子はさっぱり分からないわい。

 

 

 ホントはここから先の見晴らしのよいところへ行きたいんじゃが、道は狭くなっているし、ガードレールもなく雪もかなり積もっている。

 

 Uターンする場所があるか心配じゃ。

 

 仕方がない。

 

 引き返すとするかのう。

 

 

 元の駐車場へ帰ってきたわい。

 お天道様が高くなった後は、先ほどのダイナミックな光景はどこへやら。

 

 今は平凡な風景が広がるばかりじゃ。

 

 

 

 

 それでは帰るとするか。

 

 夏にでもなったら、もっと足を延ばして頂上の様子を見てみるかのう。

 

 

 

 じゃあまたのう。オサラバじゃ👋👋