2,3日前のことじゃった。
新聞を読んでいたら、今夜の月は月齢14.5との記載があった。
月齢14.5と言えば満月じゃよのう。
月の出時刻は17時21分となっているわい。
ちょうど黄昏時じゃのう。月との取り合わせもちょうどいい時刻じゃ。
あまり早い時刻じゃあ、周りが明るいから雰囲気が出ないし、そうかといって暗くなりすぎてからでは月が写るだけで、周りは真っ暗じゃ。
周りの景色が写らないんじゃあ、風景写真派のワシとしては面白くないからのう。
月を絡めた風景の撮影は今日がチャンスかもしれないわい。
久しぶりに月を撮ってみるか。
手っ取り早いのは、いつも行く近所のダム湖じゃ。
上の写真のちょうど真ん中の谷間から月が出てくれると誠にありがたいのじゃが、出かける前にネットで調べたら、どうももっと左側の山の上から出て来るようじゃ。
残念至極じゃが、こればかりはワシの力ではどうすることもできんからのう(当り前
)。
さて、月の出時刻にはまだ早い。
ぼつぼつ月の出時刻が迫ってきたようじゃ。
暇つぶしの撮影は中止して、気持ちを月の撮影に切り替えなきゃのう。
・・・と身構えて待機したのじゃが、予定時刻になってもなかなかお出まし
にならぬのじゃよ。
ただ、月は左側の高い山から出てくるらしいから、予定時刻より少しぐらいは遅れるじゃろうて。
そこでまたしばらく待機・・・。
ところがじゃ。
予定の時刻を40分以上過ぎてしまっても一向にお出ましになる気配がないんじゃよ。
こりゃあワシが時間の見間違いをしてしまったのかのう。
周りは暗くなってきたし、今さらお出ましになっても月だけではのう。
わしゃ、天体写真を撮りに来たんじゃないぞえ。
月のある風景を撮りたいんじゃよ。
仕方がない。
また出直してくるか、と腰を上げかけたその時・・・
山の稜線辺りが何となく明るくなってきたと思ったら・・・
お出ましじゃ。やっとお出ましじゃ。
お月様よ。そんなに勿体ぶらなくてもいいからもう少し早く出て来ておくれでないかえ。
こんな時刻じゃあ、周りはすっかり暗くなってしまっているではないかえ。
三筋の飛行機雲は余分じゃが、月の周りにうっすらと月暈が見えるわい。
昔から月暈が掛かると天気が悪くなる前兆だと言われているのう。
そう言えば、天気予報士も明日は雨が降ると言っていたわい。
辺りはすっかり暗くなってしまったわい。
これで今夜は“店じまい”にするかのう。
帰りがけに、松の木越しに2.3枚パチリ。
これから帰って、遅い夕食の支度じゃ。
それではまたのう。
サラバじゃぞえ![]()
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