今冬最強の寒波がやってきたのもつかの間、今度はまた春の陽気に逆戻りだという。
おまけに、しばらくはぐずついた天候が続くというじゃないかえ。
そりゃ困る。
そんなことになったら、また家の中に引きこもって、テレビがお友達の毎日になってしまうじゃないかい。
天候が崩れる前にわしゃ出かけるぞえ。
もう降雪なんかあろうがなかろうが気にしてなどいられないわい。
しかしのう。
これといった行先が思いつかないんじゃよのう。
一晩悩んだのじゃが、それでも行先が決まらない。
決まらないまま、何となくふらふらと出掛けてしまったのが、滋賀県の西の湖じゃ。
わしゃあ西の湖のほとりに立ち並んでいる数本の木が以前から好きでのう。
今までも数回にわたり出かけては撮影しているのじゃが、この木はあいにく南に面して立っているために、朝焼けも夕焼けも中途半端になってしまうんじゃ。
それでも何となく気になってしまって、機会あるごとに出掛けてしまうというわけじゃ。
じゃから最初にお断りしておくのじゃがのう。
今回の写真は同じ木ばかりの写真じゃぞえ。
ただ、時間帯によって、あるいは場所をずらしたり、近景にしたり遠景にしたりして、なるべく変化をさせたつもりなんじゃが、我慢してみてやってくだされや。
西の湖はこんな湖じゃ。
湖面に立ち並んでいるのは、琵琶湖にもある魞漁という漁法らしい。
この湖は昔は琵琶湖と一体になっていて、織田信長の安土城もこの畔にあったという。
中でもちょいと曲がりくねったこの木に惹かれてのう。
野焼きかのう。近ごろは珍しくなったわい。
ワシがガキのころはこんな光景は日常的に見られたもんじゃ。
同じような写真ばかり続くが勘弁してくだされや。
日も暮れてきたわい。
明日はどんな光景にお目に掛かれるやら。
しかし今日は気温が高いからのう。
雪や霧にはお目に掛かれそうもないわい。
それでは🍶ZZZ ZZZ つづく

















