朝焼けに染まるチカラシバ | 87歳の車中泊奮闘記~風景写真に魅せられて~

87歳の車中泊奮闘記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、車中泊を繰り返しながら撮影を楽しむ様子です。
                       
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前回のつづき 

 

 夜明けがきた。

 

 これから冬に向かっては、日の出時刻が遅くなるからちょっとは寝坊ができるわい。

 

 

  強風で霧が流れ、朝焼けが霧の間から時々顔をのぞかせる。

 

 

  西空へは満月が沈んでいく。

  霧やら雲やらで、垣間見える程度じゃ。

 

 

 

 明るくなるにつれてチカラシバが徐々に見えてきた。

 

 じゃが、強い風が吹き、おまけにまだ暗いためにシャッタースピードが遅くなり、チカラシバはブレブレじゃわい(またも言い訳)。

 

 

 

 ふむふむ。

 

 チカラシバが朝色に染まってきたわい。

 

 

 もう少し下の方へ降りて行ってみるか。

 

 昨日見た、柵の近くじゃ。

 

  ここは山の影になっていて、まだ暗いのう。

 

 

 遠くの方は日が当たっているぞえ。

 

 やがて・・・。

 

 

 

 やっとここにも朝の光りが・・・。

 

 

 

  逆光を受けて穂先が染まってきたぞえ。

 

 

 

 

 

 

  しばらく撮影してから、また元の位置によたよたと戻ってきた。

 

 上の方から眺めると、金色に輝くチカラシバの大群生が見事なんじゃが・・・。

 遠くの方に例のあの柵が見えるんじゃよ。

 風景写真派としては、ああいう人工物は気になるぞえ。

 どう考えてもありゃあ無粋じゃわい。

 何とかならんもんかのう。

 

 

 

 

 太陽の上昇とともに、辺りはだんだん日常的な光景に戻ってきた。

 

 

 

 

 雲や霧もどんどん消えていく。

 

 

 この辺りで今日の撮影もそろそろ"店じまい”じゃな。

 

 車の周りもチカラシバだらけ。

 

 7時過ぎでもまだ10度じゃ。

 

 これからはますます寒くなるのう。

 

 これからの季節は氷点下10度ぐらいの撮影は当たり前じゃからのう。

 

 老体に鞭打って、車中泊しながらまだまだがんばるぞえ。

 

 

 

付録

 帰りがけに昨日の一本木の紅葉の様子を見てきたわい。

 

 今日は晴れているから色合いがよく分かった。

 

 やはりまだまだじゃのう。

 今年の秋は遅れているようじゃのう。

 また来るわい。