朝の壮大なドラマ | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 前回のつづき 

 

 翌日。

 

 朝からいきなり失敗してしまってのう。  
 

 実は夕べ寝るときに4時40分にアラームをセットしておいたんじゃ。

 

 日の出の時刻は秋に向かってだんだん遅くなるんじゃから、この時間で十分だと思ってのう。

 

 ところがアラームの音で目を覚まし、外を覗いてみると、

 

 何と!ポーン

 

 東の空はもう既に赤く染まり出しているじゃよ。

 

 しまった!

 

 昨日の下見で、ハンゴンソウの最盛期はとっくに終わっていたことが分かっていたからのう。

 朝焼けのことなどはあまり期待していなかったんじゃよ。

 

 しかし、こんな朝焼けを見たからには、風景写真のマニアとしては黙って見過ごすわけにはいかんわい。

 

 もっと早起きすればよかった!ムキー

 

 

 あわててカメラと三脚を持ち出したが、目標としていたハンゴンソウがないんじゃから、何を撮ったらよいのかさっぱりわからんわい。

 

 

 

 うひゃあ~~~~~~目

 

 こんな朝焼けは久しぶりに見たわい。

 

 朝焼けはほんの数分が勝負じゃからのう。まごまごしていると、あっという間に終わってしまうぞえ。

 

 なにも考える暇もなく、もう無我夢中でやたらシャッターを切りまくるだけじゃった。

 

 

 花の盛りにこの朝焼けなら文句はなかったがのう。

 

 これじゃあ花が寂しいのう。

 

 

 数分で朝焼けも終わりに近づいたわい。

 

 この花が最盛期ならばのう。

 

 悔やんでみても、自然には勝てぬぞえ。

 

 

 朝日を受けて、倒木が横たわっているのう。

 

 実はこの倒木の数年前の姿が下の写真じゃ。

 

 

 このころまでは、枯木ながらもしっかり大地に根づいていたのにのう。

 

 森羅万象すべてに終わりはあるわい。

 ワシも含めてのう。

 

 余分なことを言ってしまったわい。

 

 

 この木でも倒れずに残っていれば、今朝の朝焼けと絡めて、面白い作品ができたかもしれないのにのう。

 

 返す返すも残念じゃ。

 

 

 

 空の壮大なドラマははあっという間に終わってしまったぞえ。

 

 

 ぼつぼつ腰を上げるとするか。

 

 

 ちょっと待てよ。 

 

 ここから2,30分の所に、確か蓮池があったぞえ。

 

 まだ咲いているかも知れんのう。

 

 これからちょいと寄ってみようわい。

                           

                                つづく