花の命は短くて~茶臼山 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 実はまたもやパソコンの調子がおかしくなってしまってのう。

 

 直してもらうまでにかなりの時間を食ってしまったんじゃよ。

 

 じゃから今回は報告がだいぶ遅れてしまって、リアルタイムとは程遠くなってしまったわい。

 

 

 さて,やっと元通りに直ったところで再開じゃ。

 

 今回は愛知県と長野県にまたがる茶臼山高原へ行ってみることにしたわい。

 

 夏になるとこの高原にはハンゴンソウという黄色い花が咲き乱れてのう。

 

 

 今回のイメージとしては、この花と朝焼けを絡めた写真を撮りたいんじゃよ。

 

 ハンゴンソウと一口に言っても、たくさんの種類があるらしい。

 

 中には特定外来種とか言って、嫌われている品種もあるらしいが、写真マニアの立場から言わせてもらえば、そのことはあまり重要な事じゃあないわい。ただきれいなら良い訳じゃからのう。

 

 ただし、この種類の花は特に珍しいものではない。

 

 その辺の道端や田んぼの畔にいくらでも見ることが出来るからのう。

 

 そんなありきたりの花でも、大量に群生していると結構見応えがあるんじゃよ。

 

 しかし、この高原のその花の見ごろは毎年8月中旬ぐらいじゃからのう。

 

 今年はワシが出かけるのが少しばかり遅くなってしまったのが心配なんじゃ。

 

 楽隠居のように見えても、天候との兼ね合いがあったり、お決まりの病院通い、その他の雑用が結構あってのう。なかなか思うようにはいかないぞえ。

 

 

 そんなわけで、9月に入ったばかりのある日、恐る恐る出かけてみると・・・。

 

 案の定、ご覧の通りじゃ。

 

 とっくに最盛期は終わっていたわい。


  花が咲いているのはほんの一部で、ほとんどが散ってしまっているのう。

 これじゃあ使い物にならんわい。

 

 

  下の写真は数年前に撮ったものじゃがのう。

 

 

  残念ながら今年は時機を逸してしまったというわけじゃ。

 

 それにもっと悪いことに、2,3年前から辺り一帯に電柵が張り巡らせられてしまってのう。

 

 景観が悪いこと夥しいんじゃよ。

 

 年々歳々、あちらこちらで自然が失われてきて、カメラマニアの撮影範囲がせまくなるばかりじゃ。

 

 かといって、せっかくここまで来たからには、簡単にオサラバするわけにはいかんぞえ。

 

 高原一帯をぐるぐる経めぐって、何か獲物はないかと鵜の目鷹の目で漁ってみたわい。

 

 

 この高原には大小の池が3つほどある。

 

 その中の1つに行ってみると、黄色い花がポツンポツンと咲いている。

 

 

 

 そのそばにはワシが見慣れているコウホネも咲いているが、上の写真の花も同じ仲間なのかのう。

 

 コウホネは絶滅危惧種だと聞いた気がするが、確かめていないからうっかりしたことは言わない方がいいのう。

 

 

  池の中の倒木にも草が伸びている。たくましいのう。

 

 牧場には乳牛が放牧されているわい。

 

 

 

 もう1つの池に行ってみた。

 

 この池の中にも特徴的な切り株があるぞえ。

 この切り株はときどきカメラ雑誌にも載っているのう。

 

 

 気がつくと西の空はほんのり色づいている。

 

 じゃがのう。この辺りには西に開けた場所があんまりないんじゃよ。

 

 仕方がないから、草原の中に転がっている倒木でも撮ることにしようか。

 

 あそこなら西向きの写真が撮れるはずじゃ。

 

 ただ、そこへ行きつくまでが大変なんじゃよ。特にワシのような年寄りにはのう。

 

 ジャングルのような木々の間を潜り抜け、膝頭ぐらいまで伸びた草の中をよたよた歩いて行ったわい。

 

 息を弾ませながらやっとたどり着いたころには、色づいていた空はすっかり消えてしまって、宵闇が忍び込んでいたわい。

 

  やれやれ、くたびれ儲けとはこのことじゃ。

 

 またカメラと三脚を担いで、暗くなった草原の中をヘッドライトを頼りに必死の思いで引き返した。

 

 車までやっとの思いでたどり着くや、しばらくは後部座席の万年床に倒れ込んで動けなかったわい。

                                 つづく