前回から続く
さて、車中泊の朝が明けた。
朝の湖東は撮るブツがないから、ゆっくり眠って疲れを取り、そのまま何も撮らずに帰るつもりじゃった。
ところが習性というのはどうにもならないものでのう。
いったん家を出て撮影モードに入ってしまっていると、撮るつもりがない朝でも空の模様が気にかかって仕方がない。
午前4時には目が覚めてしまってのう。どうにも落ち着かないんじゃよ。
外を覗いてみると東の空は朝焼けが始まっている。
こうなると西側も見てみないと気がおさまらぬわい。
ちょいと行ってみるか。
西はやはり何の変哲もない平凡な光景じゃ。昨夕の紅色はどこへやら。
おや、北東の方に目をやると、ほんのり紅色に染まっているぞえ。
水面も紅色じゃ。
南西方面も染まってきたのう。
・・・と思っているうちに日の出じゃ。
太陽が出てしまえば、あとはどんどん日常的な光景に戻って行く。
昨日の水鳥母子が今日もそろってお出掛けのようじゃ。
ファミリーVS独り者(?)
やっぱり鳥は空を飛ぶ方がお似合いじゃ。
やれやれ。案の定、西向きの朝はパッとしなかったわい。
・・・と、そろそろ引き上げようとしたら…
あれ!
岸辺のハスは蕾をつけているぞえ。
この調子なら湖の中のハスの開花も間もなくじゃろうのう。
そのころまた来てみるとするか。
天気さへよければのう。
それじゃあ![]()
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付録
帰り道…
朝もやの中から顔を出した伊吹山。
早暁ならさぞかし見事な光景じゃったろうにのう。残念![]()
完














