さてさて、またもや高ボッチじゃ。
よくも飽きもせず同じところへ…と言われそうじゃが、いつ冬季閉鎖になるのか分らんからのう、焦る気持ちがあるんじゃろうな。
ゲートが閉まってしまったら、もう為す術はないからのう。
中には徒歩で登って行く猛者もいるらしいが、後期高齢年代真っただ中の老人がそんなマネできるわけがないしのう。
幹線道路から細道へ入ってゆくと、何の変哲もない風景がしばらく続く。
ところがしばらく登って行くうちに、道路端に雪が残っているのが見えだしたぞえ。
辺りは何だか薄暗くなってきたわい。
とうとう雪が降り出したぞえ。
これでやっとスタッドレスの恩恵にあずかれるというもんじゃ。
2ヶ月前からタイヤ交換して雪に備えていたというのに、今年は今まで無駄足踏んできたからのう。
着いたぞえ。
あの広い駐車場は人っ子一人いないのう。
先週来た時にここから遠くの山が見えたんじゃが、今日は何も見えんわい。
下の写真がその時の光景じゃ。
例の鉢伏山の登山道もさすがに通せんぼじゃ。
これが前回来た時の様子じゃ。
しかし高ボッチで足止め食らうと困るんじゃよなあ。
鉢伏山へ行けば広大な霧氷の山々や、雲海も見えるし、ひょっとするとダイヤモンドダストが出るかも知れんしのう。
高ボッチは基本的には富士山と諏訪湖の景色しかないのじゃよ。
高原の端から端まで回ってみたが、車は一台も見かけないぞえ。
20年以上ここへ来ているが、こんなことは初めてじゃ。今日はこの高原はワシの一人占めじゃ
。
とはいうものの、この広大な高原にたった一人というのはチト寂しい気もするがのう
。
為す術もなく今夜はここで車中泊じゃ
。
「ピー」などと、けものの鳴き声も聞こえてくるわい。












