最後の雲海撮影? | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

  雲海撮影ポイントの近くで朝を迎えた。

 

 昨日は紅葉を撮影してからここへ来たのじゃが、カーナビのバカさ加減に呆れたわい。

 

 出発するとき確かに目的地を雲海の撮影ポイントに設定したのじゃが、指示に従って走っているうちに、途中で何だか見慣れない道を通っていることに気がついた。

 カーナビは便利なもんじゃが、時としてとんでもないバカさ加減を発揮するんじゃよなあ。

 

 この機種に限らず、以前にもこんなことが数年に一度ぐらいあったんじゃ。

 仕方がないからもう一度設定しなおしたんじゃが、それでも戻れ戻れとやかましく言うんじゃよ。

 

 苦労しながらなんとかたどり着いたんじゃが、日は暮れてくるし、霧が出始めて道が見にくくて仕方がない。

 暗くなった山道をゆっくりゆっくり走ったわい。

 

 年寄りには夜間の運転はつらい。

 視野が狭くなってきているし運動神経もにぶくなっているしなあ。

 

 一昔前は、夜中に家を出て、翌日の早朝にポイントへ着き撮影に臨むのがワシの撮影スタイルじゃったが、数年前から夜間ドライブはできるだけ避けてきたのじゃよ。

 

 ワシが車中泊撮影をするようになったのは、もう夜間運転をしたくないと思ったのが最大の理由なんじゃよ。

 そんなワシの気持ちを無視するバカナビのお陰で、夕べはえらい苦労をしてしまったわい。

 

 さて余談はこのくらいにして、本題の雲海じゃ。

 

 夜明け前の現場に着いてみると、今朝は雲海が出ていたぞえ。

 

 出るには出ているんじゃが、どうもその形がよろしくないんじゃなあ。

 というのは、今朝は少々風が強いもんじゃから、強風にあおられて雲が飛び跳ね、獣の毛が逆立つような形になってしまってカッコ悪いんじゃよ。

 

 雲海というものは、やはりその場所にどっしりとよどんで停滞していると具合がよろしいんじゃがなあ。

 

 

 それに、問題はやはり鉄塔の存在じゃな。

 一番画像に入れたい場所に3、4本がどっしり鎮座しているもんじゃから、どうにも撮影しにくい。

 鉄塔を避けて撮影するとどうしても迫力に欠ける写真になってしまうなあ。

 

 

 強い風にあおられて、せっかくの雲海が千切れ雲になってしまうわい。

 こうなるともう雲海も形無しじゃ。

 

 ここへはもう6、7度も通いつめてみたのじゃが、どうもこの辺りで、おさらばすることになりそうじゃなあ。

 残念じゃがここらあたりが潮時のようじゃ。

 気が向いたらまた来てみようかのう。

 帰り道に出会った光芒。電線がモロに見えてしまっているわい。