最後にオチが待っていた | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 いよいよ今日は「あてどもない旅」の最終日じゃ。

 かと言って、このままストレートに帰宅するのも能がないからの。

 地図を見ていたら、幹線道路から横に逸れて、そのまま走るとまた元の幹線道路にぶつかるという細道があったので、通ってみることにしたんじゃ。

 

 

 相変わらずそぼ降る雨で、木々の深緑が映え、川の流れも勢いを増している。

 旅の最後を、そんな曲がりくねった細道を走りながら満喫したわい。

 めったに車も通らない山道じゃというのに、宅配便の車を見かけた。

 この道ばかりじゃあないが、どこへ行っても辺鄙な山奥で宅配や郵便の車を見るのじゃが、ご苦労な事じゃのう。

 こちとら、遊び惚けているというのにのう。

 途中に滝があったので、傘を差しながら撮ってみた。

 例によってシャッタースピードを変えて撮ったぞえ。

 

  元の幹線道路に近づくにしたがって、雨も小やみになったようじゃ。

  雲も上がってきたわい。

 

 12日ぶりに我が家へたどり着いたのは4時ごろじゃったかなあ。

 一通り荷物を整理してから、老骨を椅子に横たえて今回の旅行に思いを馳せたわい。

 思い出してみると、天候に恵まれなかった今度の旅じゃったなあ

 どんよりとした曇り空や小雨が続き、おまけに台風にも襲われて、満足に陽の光を浴びることもなかったなあ。

 …などとぶつぶつつぶやきながらふと外を見上げると、

 何と虹じゃ!

 

 

 

 皮肉なもんじゃなあ。

 12日間も旅をしながら、河口湖や霧ヶ峰のような絶景ポイントで一度もお目に掛かれなかった虹が、よりによって辺り一面屋根だらけの自宅で見ることになろうとはなあ。

 切歯扼腕してもどうすることもできんのじゃ。

 最後の最後になってこんなオチが待っていたというところで、まずはお粗末な一席じゃったわい。

                             あてどもない旅 完