親切な?おばさん | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 忍野八海を退散したわしゃあ、また河口湖へ戻ってきたわい。

 

 湖畔に広がっている大石公園でコキアを栽培していたので、撮ってみたぞえ。

 

  ホワイトバランスを変えて撮影すると、雰囲気も変わってくるのう。

  このコキアも秋には真っ赤に紅葉することじゃろうなあ。

 

 

 大石公園でネタを探して歩いているうちに、ちょっと小腹がすいてきたんじゃ。

 すると、ちょうど目の前にテント張りの食堂があったので、ピザを注文したんじゃよ。

 

 出てきたピザにはナイフとフォークが付いていたんじゃが、これが切れ味の悪いナイフでのう。

 

 大抵はピザカッターと言うのだろうか、あのギザギザの歯車のようなカッターが出てくると思うんじゃがなあと、ぶつぶつ言いながら切り始めたのじゃが、ナイフが悪いのかピザが固いのか定かじゃあないが、とにかく切れない。

 

 悪戦苦闘していると・・・。

 突然!

 後ろから女性の手が伸びてきて、ワシのナイフとフォークを奪い取るや、間髪を入れずものすごい力でピザを切り始めたんじゃよ。

 

 ワシにはチンプンカンプンの中国語で何やら話しながら切り終わると…

 あっけにとられているワシをしり目に、そのおばさんは親指を突き出して去って行ったわい。

 

 しばらくボケっとしていたワシは、やがて我に返り、ピザをモソモソ食べだしたのじゃが、一体何が起こったのかさっぱり理解できなんだぞえ。

 

 恐らく、年寄りがモタモタしているのを見かねて手助けしてくれたんじゃろうなと思うことにしたわい。ありがたいことじゃ(?)。

                                 つづく