匿名探偵で呼んでくださった監督から再度、お声がけいただきました。
じっさいに現場で演技を見て、それでも呼んでくださったのですから、これ以上の望みがあるでしょうか。
しかも前回とおなじ主要人物の父親役とはいえ、今回は真逆のDV父親です!
この前はたしか父子家庭の父親で、直接的な言葉はかわさずともとても娘を愛していた優しい父親だったのですが……
なにを基準に選んでもらったのか。
ですが、ぼくもどちらかと言えば悪役でメインに近づいてきた経緯があるので、殺陣(たて)やキックボクシングなど、身体をつかって表現をするのが不得手ではありません。
むしろ、チャンスです。
こういうときは、たいていDV父親っぽい俳優がチョイスされるわけですから。
かれらを差し置いて、このキャラもじゅうぶんにできると確信してもらえないかぎり、思い出してもらえたはずはありません。
ただこういう役はきちんと役作りをしないと、観客の観たいシーンになりにくいのです。
たんに記号的なキャラを演じられる同業者とは異なるところを発揮できなければ、現場の期待に応えることはできません。