重篤な線維筋痛症の患者さんの治療をしております。
当初はJFIQ 100点でした。
JFIQ とは線維筋痛症の問診票で、100点満点ですが100点が最悪の状態を示します。普通の試験とは違って点数が高いと痛みがひどいことを表します。
この患者さんはこれ以上悪い人はいないだろうというくらい痛みがひどかったのです。
身体は冷え切っておりましたが、ご自身が冷えていることに気づいていなかったのです。
湯たんぽで温めるとすぐに汗をかいて、気加熱のために却って冷えてしまうという頑張ってもなかなか報われない状況でした。
それでも徐々に治療に反応するようになりました。
最近ではJFIQ 86点程度と線維筋痛症としてはまだまだ重症ですが、改善傾向にはなりました。
この程度では治療効果があるとは言い難い状況です。
経絡的な考えから注射をすることにしました。
線維筋痛症は身体の痛みがひどいものですが、以前にも書き込みましたが筋肉内に十分に血液が流れないために痛みが出ていると考えております。
筋肉の機能低下状態を改善させる必要があります。
身体を温めること、筋肉を軟らかくすることが大切な治療になります。通常は綿花を利用した、まだらめ式間接灸を中心とした治療を行います。
刺激するべきポイントはどこかが問題になるのは当然のことでしょう。痛む部位を刺激してはいけません。
この綿花を利用した、まだらめ式間接灸による治療で線維筋痛症の60%程度の方は治癒しております。
しかし、JFIQ が90点以上の場合には効果が頭打ちになることが多かったのも確かです。
それを打開するために、経絡注射を試みました。
次回に続く