ダービーはクラシックの総決算のレースになります。オークス同様、開催週までに自分なりの答えを出しておかなければならないレースです。それが外れたとしても悔いる必要はないレースです。

予想の根拠は下記2つのブログにほぼ集約されています。お暇な方は御一読下さい。

要点をまとめると
①今年のクラシックの中心馬はシンエンペラー
で、同馬の歩んだ京都2歳S→ホープフルS→弥生賞のライン上にいる馬の対戦比較は信頼度が高い。
反対に朝日杯FS→共同通信杯のラインは対戦比較上は強く押せない。
それ以外は更に格落ち。

②皐月賞は超高速馬場で、マイラーのジャンタルマンタルが前々の競馬で残れるイレギュラー要素を含んだレースだった。
過去のレコード決着及び、それに準ずる高速決着の皐月賞→ダービーの相関関係から、皐月賞を先行して上位に来た馬の信頼度は低く、差して上位に来た馬の信頼度は高い。

以上です。

結論としては
①②に該当する
コスモキュランダ
レガレイラ
シンエンペラー
②に該当する
アーバンシック
上記4頭が中心です。

②に該当しそうな皐月賞7着エコロヴァルツは、上がり最速ではありますが、6着レガレイラから0.2秒と少し切れ目が出来ており、使用レースや対戦比較からしても、東京2400で一躍上位は考えにくいと判断しています。
また、最低でもレガレイラとエコロヴァルツの0.2秒差に割り込めるような戦績でなければ、トライアル組が今年のダービーで上位に来るのは難しいと考えています。

皐月賞大敗組からの巻き返しは、サンライズジパングをもう1回捩じ込みます。
皐月賞は高速馬場+内荒れで追走に苦戦し、流れに乗れてないのは明白でした。よく1秒以内に踏み止まったと評価しても良いくらいです。2400延長で追走も楽になれば一変も可能と見ています。
この一敗で見限るには惜しい対戦比較上位馬でで、皐月賞上位陣にヒケを取らない地力を既に証明済みです。

先行して1着のジャスティンミラノは信頼度は低いですが、消すのは蛮勇でしょう。

ここまで対戦比較に大きな狂いはないので、地力の信頼度は極めて高いです。
トライアル組からは余程の内容で勝ち上がって来ないと通用しないでしょう。椅子があるかどうか、念の為精査してゆきます。
予想をブレさせない為、あえて全頭診断は行いません。

ちなみに京成杯のダノンデサイル、スプリングSのシックスペンスは皐月賞の時点で消してます。距離延長のダービーで一躍上位の根拠は皆無に等しいです。

【青葉賞】
1着シュガークン
このレースを勝った事で【3-1-0-0】と抜群の成績を残す。
しかし前走ローカル開催で重馬場、前々走稍重な事もあり、数字面、対戦比較ともに強調出来ない。

2着ショウナンラプンタは東スポ杯、ホープフルS完敗。ゆきやなぎ賞で2400を控えて勝った事のアドバンテージが活きた程度。

3着デュアルウィルダーは前走圧勝だったとは言え未勝利戦。

1番人気は新馬戦でジャスティンミラノの2着が金看板のヘデントール。
ヘデントール他トライアル敗退組がそのまま敗れており、この距離では勢力が入れ替わったと言える結果。どちらにしてもダービーで上位となると、このメンバーなら後方から上がり最速で突き抜けるor逃げ切りくらいの圧倒的なパフォーマンスが欲しい。
距離実績だけを持ってダービー上位は難しいのでは。

【京都新聞杯】
カラ馬の影響もあって外枠の馬が大きくロスを強いられる競馬となって、内の先行馬で決まってしまったレース。基本的に参考外。
1着ジューンテイクは善戦マンではあるが、世代上位とは完全に壁のある状態。2着ウエストナウは未勝利戦1戦1勝馬と、完全にカラ馬の恩恵を受けた結果と言える。全く通用しない。

【プリンシパルS】
言うまでもなく低調なメンバー構成で、重賞で通用した馬は不在。
1着ダノンエアズロックが勝って当然ではあるが、単純にこのメンバーでこの程度では厳しい。
※毎年ある程度人気にはなるが、ダノンの有力馬はオーナーの好みもあるのか基本的に2000が上限、1800以下が主戦場という馬が基本。これは所有馬の重賞実績を見れば一目瞭然なくらい顕著です。ダノンキングリーくらいケチの付け所がなかった馬でも、最期は脚があがってロジャーバローズを捉え切れず2着に敗れました。
キングリー、ベルーガ級の対戦比較に裏打ちされた地力と、それに準ずるパフォーマンスを見せていないと上位は厳しい。

【NHKマイル】
ゴンバデカーブースはこれまで1600を3戦しかしていない。
NHKマイルからダービー勝利のキングカメハメハは2200まで、タニノギムレットも2000まで距離実績があった。ディープスカイも1800圧勝の実績があった。最短距離実績で言うとシャフリヤールは1800を3戦からダービー勝利。
やはり最低でも1800の実績は必須。好走の可能性は限りなく低いでしょう。

トライアル、別路線組は通用しないと結論着けます。
根底には、早目に賞金を加算して出走権を確保するスタイルとなった近年の流れがあります。クラシック後半のトライアルになる程、出走馬のレベルが右肩下がりの傾向が強くなっています。

【調教、状態面】
【展開、枠順】
ダービーなので気にしません。
この後に及んでこの辺で揺らぐようなら買わない方が良いです。

【結論】
◎コスモキュランダ
○レガレイラ
▲シンエンペラー
☆アーバンシック
△サンライズジパング
△ジャスティンミラノ

ダービーはとりあえず当てたいのでワイド3連複BOX
◎軸
◎○▲☆BOX
上乗せ

以上です。

【回顧】
◎コスモキュランダ0.8秒差6着
○レガレイラ0.7秒差5着
▲シンエンペラー0.6秒差3着
過去の傾向からも皐月賞差して上位に来た馬が巻き返す根拠は強かったと思いますが…結局は位置取りの差ですね。
早目進出のサンライズアースが0.7秒差4着なので、やはりスローだとどうやっても前が止まらないという事です。最初に動いたデムーロ騎手がそのまま先頭まで取り切っていれば、違う結果もあったかもしれませんが…。

2400でもスローで先行して上がり33秒台でまとめて来るのは、今や上位馬の基本装備になっているという事です。いや、スローに限らず自分のペースで走れた先行馬は簡単にはタレないし、速い上がりででまとめて来る。距離も克服しがち。

やはり差し馬最強のサンデーサイレンス産駒で育った私が時代にアップデートしきれていなかったという事でしょう。よほど力が抜けているか、展開が読めない限り、差し馬から入るのはリスキーと胸に刻みます。
テン良し中良ししまい良し。競馬の基本に立ち返りたいと思います。

1着ダノンデサイルは皐月賞に間に合った組では唯一答え合わせが済んでなかった馬ではありますが、京成杯は低レベルなメンバー構成で、唯一後方差して来たアーバンシックに見所有りという評価。これは今回の結果を受けても変わらないです。そのアーバンシックがダービーでは後方から脚は使ったが1.1秒差11着なので、やはり後方待機組は厳しかったレースという事でしょう。

京都2歳Sはシンエンペラーと差の無い競馬をしていますが、6着まで0.2秒差で雪崩れ込んでおり、評価が難しかった。
しかし改めて見ると、差しに回った馬はシンエンペラー、ダノンデサイル、ディスペンサ、キープカルム、コスモキュランダと年明け軒並み活躍しており、混戦の中にも取捨選択の余地はあった。答え合わせが済んでない馬の扱いが雑だった、今回はこれに尽きると思います。
一週前の調教で凄まじい時計を出していましたが、調教で買う予想スタイルではないので、手が出ませんでした。

直接的な勝因としては、枠、展開、相手関係、その全てが噛み合った事。その結果、横山典弘騎手が勝負騎乗をしてきた事ではないでしょうか。勝負になる時と、そうでない時の騎乗に極端に差がある人なので、これは鞍上の勝利です。なのでロジユニヴァース、ワンアンドオンリーと同じ道を辿る可能性は大いにあると思います。今後過信は禁物です。

相手関係という点では、やはり距離適性の側面が大きいと思います。ジャスティンミラノは理想的なレース運びにも関わらず、2400で伸びあぐねた。こう見るのが妥当かと。