一霊四魂 | 知っとうや(真実を求めて?!)

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⚡2900年続いた人類中心文明は、近い将来、五六七(弥勒)時代となり、本来あるべき姿に戻ります。それまでは産みの苦しみが続きますが、見事に成就して欲しいものです。⚡

魂は分裂したり、再度くっついたりしながら転生を繰り返しているようです。


ただし、無秩序に分裂するのではなく、一定の宇宙の法則に従っているようです。


私が良く例に持ち出す、アニメのドラゴンボールには、いろいろなヒントが隠されています。ウォークインもそうでしたが、魂の分裂についても描かれています。


ドラゴンボールの前半のクライマックスでは、地球の神とピッコロ大魔王が途中で一つの肉体、一つの魂から分裂したことが描かれていましたね。そして、その後、神とピッコロは一体化します。


さらに、話が進んで後半のフリーザとの戦い編になると、進化したピッコロは、同じナメック星のネイルと一体化してパワーアップします。これは、鳥山明流、魂の分裂、一体化を描いたものです。ドラゴンボールが人気があったのは、皆さんの深層記憶(前世の記憶)に閉じこめられている真実を、くすぐる内容だからに違いありません。アニメという形で、天が鳥山明を使って皆さんにヒントを与えているのです。現在の超人気アニメ、ワンピースも同様だと思います。


では、魂の分裂とは、実際にはどのような形で行われるのでしょうか?


この謎を解くカギは、魂の性質を知ることにありそうすです。


魂の考え方に、一霊四魂(いちれいしこん)というものがあります。


これを提唱したのは、幕末から明治初期にかけての国学者本田親徳という学者です。

<WIKI:一霊四魂>


ただし、体系化としたのは本田親徳ですが、そういう考え方自体は、昔から伝わっていたようです。記紀にも一部書かれていますし、祝詞(感謝祈願祝詞)にも書かれています。


まず、一霊についてです。霊とは直霊(なおひ)のことだそうです。直霊とは、魂の核をなすもので宇宙と繫がっているもの、だそうです。我々の魂の大元をコントロールしているのが直霊であり、我々は気づかないけれども直霊が、天の采配やインスピレーションを受け取っているのだと思います。一人の人間には、一つの直霊。このことを一霊と呼んでいるようです。


ちなみに、直霊が邪悪にまみれたものを曲霊(まがつひ)と呼ぶようです。これは、金星系をイメージすれば分かりますね。


次に四魂の定義です。


人(一霊)は、4種類の魂のから成り立っているようです。


和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま)、幸魂(さちみたま)、奇魂(くしみたま)の4つです。


1.和魂とは、意味を一文字で表すと「親」。親しみ交わるという力。平和や調和を望み親和力の強い人は和魂が強い。


2.荒魂とは、意味を一文字で表すと「勇」。前に進む力。勇猛に前に進むだけではなく、耐え忍びコツコツとやっていく力でもある。行動力があり、外向性の強い人は荒魂といえる。


3.幸魂とは、意味を一文字で表すと「愛」。人を愛し育てる力。思いやりや感情を大切にし、相互理解を計ろうとする人は幸魂が強い人である。


4.奇魂とは、意味を一文字で表すと「智」。観察力、分析力、理解力などから構成される知性。真理を求めて探究する人は、奇魂が強いといえる。


この4つの魂で人は成り立っており、どの魂が強いかで人の性格が異なっているようです。おそらく、転生して学んでいくことで4つの魂の弱い部分を鍛え、強い部分にはさらに磨きをかけていくのだと思います。それによって直霊も成長していくのでしょう。これが十界と六道輪廻が存在する理由なのだと思います。

<宇宙の仕組み①>

<宇宙の仕組み②>


私はこれまで、転生は魂の学び、と表現してきましたが、正確には、転生は直霊の学び、と表現するのが正しいのかも知れませんね。


皆さんも、自分自身、家族、友人等、周りの方を、一霊四魂の目で見てみたら「なるほど。あの人は●魂が強く、●魂が弱い」と、すぐに思い浮かぶのではないでしょうか。


以上が、一霊四魂の簡潔な説明です。


そして、ここからが重要な魂の分裂です。


魂の分裂は、この4つの魂を区切りとして分裂していくようです。例えば、ある人が人生を全うし待機場所に行った後、一霊から荒魂部分の魂が分裂して、新たな一霊が誕生し、転生して学んでいくようです。この新しい一霊は、荒魂しか持っていませんから、最初は他の3つの魂の側面が欠如しているはずです。それを転生によって学び成長していくということになるのでしょう。何度も転生して、今度は自分が魂の分裂の元になるまでに成長するのだと思います。


一方、分裂の元となった魂は、分裂した荒魂がなくなるので、その部分を転生によって学んで成長させていくのではないかと考えています。


この魂の分裂のことは、良く読めば記紀に書かれています。


天地開闢の後、人類を再度、誕生させていく過程です。アマテラスとスサノオの誓約(うけい)のところで、スサノオの十拳剣(とかのつるぎ)から宗像三女神が誕生します。人類誕生の瞬間ですね。

<参照:三種の神器の真実>

<WIKI:宗像三女神>


この誕生した宗像三女神、タゴリヒメイチキシマヒメタギツヒメは、実は荒魂だったのです。


三女神が荒魂であることは、明確に記紀には書かれていませんが、誓約(うけい)を良く読むと理解できます。


何故、スサノオが、アマテラスに誓約を提案したのかといいますと、


「アマテラは、スサノオが高天原にやってきたら天地が山川が響動し国土が皆震動したので、スサノオが高天原を奪いに来たのだと思ってしまった。」のが発端です。


「アマテラスの誤解」を、スサノオは証明してあげる必要があったのです。


それで、スサノオは、「(アマテラスの)勾玉を自分が噛んで、そこから男神が生まれれば、(自分に)悪心がないことの証明になる」と言って誓約することになります。実際にスサノオが、(アマテラスの)勾玉を噛むと5男神が誕生します。この5男神の誕生はスサノオに悪心がない証明なので、優しい心「親」を持つ、つまり和魂を持って誕生したことになります。


アメノオシホミミ以下、5男神は和魂のみで誕生したのです。


一方、スサノオが誓約に勝ったということは、アマテラスは負けたことになります


「アマテラスが、スサノオの十拳剣を噛んで生まれた宗像三女神は、女神だったので5男神と反対の性格を持っている」、と私は理解しました。従って和魂と反対の性格の荒魂。(荒魂が悪心であるということではありませんのでご注意を)


ちょっと理解するのが難しいでしょうか?


宗像三女神は荒魂で誕生したのです。


ところが、その後、三女神の和魂も誕生することになります。それが造化三神の一柱タカミムスビノから誕生したトヨタマヒメ(ヤガミヒメ)アメノウズメミホツヒメになります。


この三柱は、荒魂である宗像三女神のタゴリヒメイチキシマヒメタギツヒメに各々対応した和魂になります。


「う~ん。複雑」と思われるのでないでしょうか?


記紀にはきちんと書かれていませんから、真実読み取っていかなければなりません。簡潔に図にすると次のとおりです。

知っとうや2-三女神

(クリック拡大)


神話に登場する神々は、複数の名前があって、誰が誰なのか分かりにくいです。この理由には古事記と日本書紀で呼び方が異なること、故意に別人であるかのように改竄したところがある、という理由が大きいです。


ただし、それ以外にも、四魂から分裂している魂を同一人物として混同している(混同させている)ことも大きな要因のようです。


宗像大社に祀られているのは荒魂の三女神ですが、和魂の三女神も高天原から地上にやってきたのです。そして、地上で活躍しています。最初は同一人物と思っていた三女神ですが、魂が分裂した別の存在であったということになりますね。やっと私も整理できました。


三女神以外でも魂の分裂はあります。


オオクニヌシ(大国主命)とオオモノヌシ(大物主命)は同一人物とされていますが、オオクニヌシの幸魂・奇魂が分裂したものがオオモノヌシです。従って、正確には別人物です。


日本書記からそこの部分を転載します。


~転載開始~


 (少彦名神が常世国に渡ってしまわれて、)これより後、国の中でまだできていないところは、大己貴神(大国主大神)が独りで巡ってよく国造りされた。ついに出雲国に至って言葉に出されて言われた「葦原中国(地上)は元々荒れていた。岩や草木に至るまでことごとに暴れていた。しかし、私は既にくじいて皆従わないものはない。」そして、「今この国を治めるのは私独りだけだ。私と共に天下を治める者はいるだろうか。」と言われた。


 その時、不思議な光が海を照らし、突然浮かび上がってきたものがあった。そして、「もし私がいなければ、汝はどうやってこの国を平らげることができただろうか。私の存在があったから、汝は国造りの大きな功績をあげることができたのだ。」と言われた。この時に大己貴神は「それでは汝は誰だ。」と聞かれた。それに答えて「私は汝の幸魂奇魂だ。」と言われた。大己貴神は「そうだ。了解した、汝は私の幸魂奇魂だ。今どこに住みたいと思うか。」と聞かれると、「私は大和の三諸山に住みたいと思う。」と言われた。そこに宮を作っていって住まわれた。これが大三輪の神である。


~転載終了~


出雲大社にあるオオクニヌシの目前に浮き上がった幸魂・奇魂。
知っとうや2-大社③

知っとうや2-大社④

ちなみに、最近、オオモノヌシ=ニギハヤヒであることが判明しました。いずれ記事にします。


重要な神でありながら、詳細が不明とされている瀬織津姫天照大御神の荒魂とも伝わっているようです。


このように、直霊は四魂を元に分裂するのです。また、逆に、ときには一緒になって転生することもあるようです。


私のブログに集まって来られる方の中には、読者どおしで、以前、魂が一緒だった方もいらっしゃるようです。それで、私のブログに惹かれてくるのかもしれまん。同じ魂の起源を求めて。



最後まで読んでいただきありがとうございます。