Ryuichiのポジティブと反逆とパスタ(・∀・) -5ページ目

突然始まったセルフ企画 ~15分で刻む物語~

遅刻上等で朝の通勤ラッシュの時間を回避して、僕はふんぞり返って空いた席に座る。
この時間が、僕にとっての至福の時間。まるで地球を支配した…いや、それは大げさだな。
まるでこの時間が僕の為だけに存在しているような、高揚した気分になる。



何気なく自分の服の具合を確認すると上着のボタンが外れかけていることに気づく。
ここのボタンはよくなくなるんだ。何度取り変えても。
ま、上着ごときが僕を束縛しようとするのがそもそも無理な話ってもんなんだよ。ふふふ。



僕は車窓から見えるオフィス街に目をくれてやる。
今ごろ、会社勤めの奴なんかは取りとめのない、何の役にも立たない朝礼なんかをして、
今日一日をしっかり頑張ろう、みたいな体裁だけの儀式で自分たちを誤魔化しているんだろ。



ははっ、僕は自由だ。誰にも縛られやしないんだよ。



僕はマスクで隠した口の端を歪ませて世間を嘲笑する。
どこからどう見ても普通のおっさんが僕の向かい側の席で居眠りをしている。
メタボリックにはほど遠いし、ハゲてもいない。もうやんなるくらいに普通。
メガネだけで気の弱さを全世界にアピールして、目を閉じてうつらうつらと頭を上下させている。



「なんて普通なんだ。くだらない」と心の中で吐き捨てる。



周りを見渡すと、作業服を着たドカタのヤンキーみたいなにいちゃんが
席を2つ分位占領して股を開き、ガムをくちゃくちゃさせている。
イヤホンから漏れるカシャカシャした音がうるさくってかなわない。



まぁ注意なんてしないけど。怖いし。
しち面倒くさいことには首を突っ込まない。これが生きるコツ。
マスクで隠した口から舌を出して、売れ残ったケンカをふっかけてすっと目を逸らす。
いつまでたっても買い手は現れそうにないけれど。



腕時計を覗き込み時刻を確認する。そこでいつもより一本乗り遅れていることに初めて気づく。
ま、あせらないあせらない。僕は自由なんだ。



目的の駅に到着すると、いつもカロリーメイトと牛乳を購入する売店に目もくれず、
僕は一目散にホームをダッシュで駆け抜ける。
改札を抜けようとするとICOCAの認識エラーで左右からみぞおちにラリアットを食らう。
「いってぇ!」
小さく叫んで再度ICOCAを認識させる。駅員があきれ顔で僕を見る。
こうなってくると嫌が応にも顔面から汗が噴き出してくるぞ。
マスクで跳ね返ってくる自分の吐く熱が嫌になって、僕はマスクを投げ捨てた。



初夏の青に焼き付けられて、木々の隙間を必死の思いですり抜け、角を膨れ気味に曲がり、
すれ違う人に何度もぶつかりそうになりながら商店街を潜り抜け、僕は走る。



大学の大きな門を潜り抜けると、僕は膝に手をついて肩で息をしながら腕時計を覗き込む。



「はぁ~・・・なんとかいつもの遅刻の時間に間に合った」



小さく呟いて、僕は教室の中で起きている事を想像する。
あの普通な先生が普通な生徒たちに普通のことを教えているんだろ。



はは、ばかばかしい。



息を落ち着かせて。汗をぐいっと袖で拭いて。
服装を整えようと上着に手をかけると、外れかかっていたボタンがなくなっていた。

完成しそうだわ!

最近、運動用のジャージを通販で購入してからというもの、
無意味にランニングやシャドーボクシングをしたりして、
全身筋肉痛のRyuichiです。似合わないことするから・・・



さて、
現在鋭意製作中らしいLuckDuckの1st Mini Album「GOOD LUCK」。
先日マスタリング直前のLuckDuckに合流し、
一緒にラーメンを食しに行ったのですが、
二人が話す言葉のふしぶしに、
完成寸前の作品に対する手応えと満足感と自信が入り混じった力強いオーラを感じます。



それに、本当によいものが出来たとニンマリ顔の二人を見ると、
なんだか僕の方まで嬉しくなってきます。



色んな秘密や大きなサプライズの話も聞いちゃいました( ̄ー ̄)ニヤリ
まじで、そんなすごいことしちゃうんですか?っていうような話がずらり。
僕は口が軽いですが、すごすぎてさすがに言えません。
二人からの発表を楽しみに待ってて下さいね♪(o^-^o)



CD発売やバンドでの練習で快調にレベルアップする二人。
最近はサポートとしての活動は少なくなっていますが、
二人に置いていかれることのないように、
僕は僕としてのスキルを高めていかなくてはな、と改めて思いました。



LuckDuckのワンマンライブがほんっと楽しみ!



うずうず



・・・



うずうず( ´艸`)

ポカ



・・・



・・・・・



(*゚ロ゚)ハッ!!



しまった。



ブログの存在をすっかり忘れていました!



これは言い訳できないですね。



楽しみにしていただいた皆さま、ごめんなさい!



本気、出します。



待っとれ。ψ(*`ー´)ψ ニヤッ

岡山のポストの上には

岡山のポストの上には

桃太郎みたいなものが乗っかっている。



この力強いドヤ顔、

そしてポージングに少しイラッとする。



どこ見てんねん。



でも・・・じっくり見てると、

なんだかベティちゃんみたいでかわいいかもしれない…
という気分になってきたぞ。



皆様はどう思いますはてなマーク

カマンベール

朝食を食べる時間だ。



しかし見慣れない街。どんなものを食べようか、ちと悩む…

iPhoneをポチポチと触る。





ふと思い立ち、僕はiPhoneのアプリ【食べログ】を使用して、
その中で一番口コミ評価が高いお店に入ることにした。
これはGPS情報で現在の位置を取得し近場の料理店をナビしてくれるスグレモノだ。

ポチポチ。

なになに・・・ほうほう、この店が一番評価高いのか・・・歩いて行ける距離じゃん。
よし、ここに決めた。行ってみよう。

てくてく。

店が見えてきた。
しかし、その外観を見て僕は硬直した。



お…



おお。



ホテルじゃん。





不釣合いな格好をしてきたかもしれないな。
そもそも値段とか大丈夫なんか。

ドキドキしなが歩き、店の入口の前に着いた。

メニューが立ててあるので、まず様子を見ることにする。



値段を見て固まる。



朝食バイキング2300円





おお・・・

正直高いなと戸惑っていると、入り口からウェイターが出てきた。



「いらっしゃいませ。お一人様ですね?」



・・・ここまで来たら後には引けないじゃないか



僕は勇気を出して飛び込んだ。



一体どんなメニューが並んでるというのだ。



そわそわ。

お…







おお…

ドライベジタブルが置いてる。

カマンベールチーズ
が置いてる。

バイキングにそんなん置いていいの?



おお…



僕は一人、おお…とばかり呟きながら、黙々とご飯を食べている。



黙々と、ではない。



モグモグと、である。



これは!二つの意味でうまい!

・・・

・・・



おお…

こんな夜更けに

こんな夜更けに

新幹線に乗っていざ出発。



一人で岡山ぶらり旅。



バーボンの入った愛用のスキットルと、



いろはすを連れて。



乗り過ごしたら終電はないぞ。

待ってろ、岡山。

するめ系のおやつ

忍者めし。



マイブーム。

Img55784062




ネーミングセンスもさることながら、
某知事を大胆にサンプリングしたデザインが光ってるぜ。
色んな味があるけれど、この「宮崎マンゴー味」が一番美味しい。



噛んでもなかなかなくならないのに、
噛めば噛むほど味が滲み出てくる。



美味しい!得意げ



・・・



これを見て欲しい。



Photo




ジャパンに買い物に行って、
安かったからあるやつ全部カゴに入れてやったんだ



レジに並んでる途中 ちょっとした注目の的。



( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
「あのカゴ、オレンジ色に染まってるわよ」
「やぁね」
「世も末ね」



という声が聞こえてきそうな感じだぜ。



レジ打ちの店員がだるそうだぜ。



いいんだぜ。



食べたことない人は、ぜひ食べてみて下さい。
病みつきますよ。┐(´-`)┌

まろやかにスルー

今日は3月9日。(o^-^o)



この日付を聞くだけで、例の卒業シーズンの定番ソングが思い浮かびますね。
そう、レミオロメンの【3月9日】。
今日もテレビニュースでちらっと目にしました。
いい曲はいつまでたっても色褪せないものですね。



そうそう、ちらっと目にすると言えば、
先日ファミリーマートへ行った時に、このようなものを見つけました。
この日は、LUCKDUCKと朝までシャベル会の日でした。
しんくんのブログ参照)
喋り過ぎて喉が渇いたので、
なんかいい飲み物はないかなぁ~って言いながら飲料コーナーをめぐっていたら・・・



すごいの見つけちゃいました。



Img_0659




【まろやかコーラ】。



コーラなのに、紙パック。



コーラなのに、無炭酸。



なにこのインパクト。



コーラ&ヨーグルトの後ろに小さくついた
風味」の文字がなんだかとっても気になります。

POPまで貼ってる店員の入れ込み具合もハンパない。



うわぁ~どうしよう。



・・・



よし。



店員「ありがとうございました~」



にこにこしながら会計を済ませた僕の右手には、
スターバックスのコーヒーが握られていました。



これでよかったんだよ。



おわり

その後4【サービス業のおじさん】

お待たせいたしました。
すみません、本気で書きすぎて想像以上に時間がかかってしまったRyuichiです。

・・・ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
では、続きを話すとしましょう。

今回で最終回です。

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ガチャ



ふといきなり、ドアが開いたような音が車内を包む。ぴゅうと響き渡る風の音。
北川達也がドアを開けたんだろうか。



北野「ん?ドア開けたん?」



北川「え?俺なんにもしてないで?」



北野「え?」



曇っていたガラスが外気と合流して透明度を増してゆき、たちまち冷たい風が僕らを攻めたてる。
風は運転席から助手席に吹いている。運転席のドアを開けられるのは北川達也しかいない。
変ないたずらをするもんだ。



北野「寒いわぁ・・・はよ閉めてや」



北川「ちょっと待って!俺ほんまに何にもしてへんて!」



北野「いや、もういいからはよ閉めてって。」



苛苛して、僕は運転席に身を乗り出し自分の手でドアを閉めようとした。



と、その時。



ガチャ



・・・再び、ドアが開く音。



「・・・!」



僕は声を失った。
なぜなら、今の音は確実に、僕が座る助手席のドアから聞こえた音だったからだ。
僕は運転席の方を向いており、もちろんドアは開けることができない。
それなのに、僕のすぐ後ろから聞こえたドアの音。



間違いない。

今、僕の後ろに誰かがいる。



北川「・・・誰?」



・・・

「なぁ、おっちゃんのこと知ってるか?」



数秒の間をおいて、僕の後ろから、喉の奥から絞りだす様に呟く声が聞こえた。
僕は背筋が冷たくなるのを感じた。今だかつて、このように不気味で、精気のない、
無表情で、冷酷で、そして機械的な声を聞いたことはなかった。



ー怖い、ただ恐い。ー



ありえない時間に突然現れた変質者の影。
出来ることなら、大声をあげて今すぐここから逃げ出したかった。
ただ、そうも言っていられない。僕らのすぐ目の前に危機が迫っている以上、
敵の姿を自分の目で確認し、適切に対処しなければ自分たちの命の保証はない。



意を決して僕は恐る恐る振り返ると、そこにじっと立ち尽くす痩せ型の男の姿があった。
俯いたその姿と、暗がりにも邪魔されて、目元や鼻筋の造形ははっきりと確認することが出来ない。
ただ、にやりと笑うその歪んだ口元だけは窺い知ることが出来た。



北川「・・・なんですか?」



北川達也が男の姿を見据えてこう言い放った。こんな緊急事態にも関わらず、
やけに冷静な北川達也が妙に頼もしく、また同時に恐ろしく感じた。

「・・・なんか、困ってる事は、ないか?」



一句一句ゆっくりと区切って咀嚼するように男はそう呟いた。
まるで壊れたボイスレコーダーの様に無機質な声だった。



北川「別にないです」



「・・・」



男は少し残念そうに肩をすくめると、しばらくの間何かを思案しているようだったが、



「・・・気ぃつけぇや」



誰にいうともなく一言だけ呟くと、男は助手席から足音も立てず、すぅっと離れていった。



どこへ行った・・・?



そう考えた次の瞬間。

バタン!



大きな音を立てて、左後部座席のドアが開いた。先ほどの2度とは明らかに違う荒々しい音。
男はそれまで緩慢としていた動きからは想像もつかない機敏な動作で開いたドアから長い首を強引に車内に突っ込むと、



「おっちゃん、サービスは誰にも負けへんからな」



と、僕らの耳元で囁いた。
ドアの音に対して、聞こえないほど小さく皺枯れたその声が本当に不気味だった。
しかし、北川達也は怯まなかった。



北川「・・・結構です。迷惑ですから帰ってください」

臆すことなくこういった北川達也の一言に男は少し面食らった様子だったが、

「そうか・・・」



男はまた残念がる仕草を見せると、再び車から離れていった。
嘘の様な静謐が僕らを包む。



・・・



男は消えた。だけど、これは罠で、またどこかから不意をついて現れるかもしれない。
僕は油断することをせず、助手席の窓から外を監視し、息を潜めて男の気配を疑っていた。



・・・



北川達也も、僕と同じように運転席の窓から車外を見渡し、耳をそばだてている。



・・・



時間だけが刻々と過ぎていく。
何もない。何の音も鳴らない。息が詰まるような静寂。
男は本当にいなくなったのだろうか。



・・・



僕と北川達也は目を合わせる。しばらくの沈黙の後、僕は重い口を開いた。



北野「・・・いなく、なった?」



北川「・・・たぶん」



北野「なんか・・・まだ玄関の近くおるかもしれんなぁ。」



北川「その可能性はあるな」



僕は考えた。車で行けば、すぐ近くに煌々と灯りの点ったコンビニがある。
ひとまずそこで熱いコーヒーでも飲んで、気持ちを落ち着けよう。



北野「このまま帰るのちょっと怖いから、一回コンビニ寄っていい?」



北川「ええよ。」



車を発進させる為に、北川達也はおもむろに車のヘッドライトを灯した。



次の瞬間!









Img_0649




北川・北野「ぎゃあ~!!!!」





・・・




あの日の晩に遭遇した恐怖を、長きに渡り、今ここに克明に記したつもりである。



しかし、その後、どうやって無事に帰還することが出来たのかは、よく覚えていない。



今、僕は生きている。そして北川達也。彼も無事に生きている。
二人とも、どことなく年老いてしまった印象があるが、気のせいであると思いたい。
いや、そんなことはどうでもいい。今こうして息をしていられる。それだけで十分だ。



これから僕たちは色々な会話を交わしていく。
しかし、あの日の夜のことが今後話題にのぼることは二度とないだろう。
忌まわしい記憶には蓋をして掘り返さず、忘れる為に努力するのが一番だ。



ただ・・・



あの瞬間に正面ガラスに張り付いていたあの恐ろしい表情を、
僕はこれから二度と忘れることは出来ないだろう。

何故かって?



ろに



22222 & その後3

22222のライブ、お疲れ様でした!



」って何回も言ってると、まるでにこにこしてるみたいニコニコ



というわけで、ライブ前はいつも以上に「」を連呼して、顔のストレッチにとりくみました。
そのおかげか、いつもより表情豊かに演奏出来たような気がします。



ワンマンに向かってひた走るLuckDuckと、応援して下さるファンの皆様に僕が出来る事は、
やはりステージでいいパフォーマンスを見せること!コレに尽きるべーっだ!
出来ることをしっかりやれば結果は必ずついてくると信じて、
これからもがんばります!



・・・



さて。



きました。



好評連載中(どこがや)



怖い話の続きです。
今回はボリューム満載なので、通勤中の方や10分休憩中の方は、
今すぐ×ボタンを押して画面を閉じてください。笑



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



佐々木「たっちゃんの車が、見えなくなった」



北野「え?」



後ろを振り返ると、ただただ後ろへ伸びていく道。
さっきまでこの車のすぐ後ろを追走していたはずの
北川達也の車が見当たらない。一瞬、嫌な予感が胸をよぎる。
いつの間にはぐれてしまったんだろうか。



北野「どこ行ったんやろ・・・」



佐々木「さっきまでおったのになぁ。」
と、首をかしげる佐々木慎介。



北野「うーん・・・どうしたもんか」



佐々木「すぐ来ると思うけど、もうちょいでりゅうちゃんの家着くし、着いたら車停めて中で待ってよっか」



北野「せやなぁ」



そしておよそ10分後。
佐々木慎介と僕を乗せた車は北野家前に到着した。
静まりかえる住宅から少し距離を置いた道路の脇に車を寄せて、エンジンをつけたまま北川達也を待つ。
来た道を振り返るが、まだ北川達也の姿は見える気配がない。



佐々木「・・・」



北野「・・・」



無言のまま待つ二人。果たして無事なのだろうか。



・・・



はるか向こうの交差点を曲がって、小さな音と光を連れ、僕らを目掛けて向かってくる1台の車の姿。
近づいてくるにつれその音と姿は輪郭をはっきりと示しだす。
あの色。あのヘッドライトの形。そうだ。あれはまさしく北川達也の車だ。
よかった。ただ無事に合流できたことに少し安堵感を覚える。
そして車は僕らのすぐそばに止まり、中から北川達也が姿を現した。



北川「待たせてごめんなぁ」



佐々木&北野「遅かったから心配したで~!」



北川「ごめんごめん!」



後から聞いてみると、どうやら半ドアだったらしく道中で一旦車を停めて確認していたらしい。
なんだ、心配して損した・・・が、とにかく無事ならよかった。



「じゃあ荷物おろそっか」



三人で協力して荷物を降ろす。パーカッションの機材は結構量が多いので、
荷物の積み下ろしだけで結構手間がかかる。疲れた体にムチを打ち、機材を家に運び込む。
作業が終わると、今日の反省点や今後の計画などの打ち合わせを軽くして、解散することに。



車が2台あるので順番に見送り。まずは前側に車を停めていた佐々木慎介を見送る。
疲れを残しすぎるのはよくない。睡眠時間を確保し、今日の疲れをしっかり落とさなくては。
・・・なんて考える癖に、疲れている時ほどちょっかいをかけたくなるもので、
佐々木慎介が乗る車の出発を妨害したりして遊ぶ。こんな夜更けに何をしてるんだろう。



佐々木「ほな、ばいば~い!」



北川&北野「またね~!」



車が走り出し、その姿は徐々に見えなくなり、やがて視界からきえた。
佐々木慎介を見送った後、僕はすぐに帰らず、北川達也の車の助手席に乗り込んだ。
もちろんこれは北川達也を帰らせない為にとった僕の些細ないたずら心である。
ひょっとしたらこれは寂しさの裏返しなのかもしれないな。
すぐに帰るつもりだったが、会話は想像以上に弾んでいった。



北野「今日はずっと帰りたくないな~」



北川「ほんまやなぁ・・・」



そう言って曇ったガラスから外の景色を眺める。相変わらず外は真っ暗だ。



ガチャ



ふといきなり、ドアが開いたような音が車内を包む。ぴゅうと響き渡る風の音。
北川達也がドアを開けたんだろうか。



北野「ん?ドア開けたん?」



北川「え?俺なんにもしてないで?」



北野「え?」



曇っていたガラスが外気と合流して透明度を増してゆき、たちまち冷たい風が僕らを攻めたてる。
風は運転席から助手席に吹いている。運転席のドアを開けられるのは北川達也しかいない。
変ないたずらをするもんだ。



北野「寒いわぁ・・・はよ閉めてや」



北川「ちょっと待って!俺ほんまに何にもしてへんて!」



北野「いや、もういいからはよ閉めてって。」



苛苛して、僕は運転席に身を乗り出し自分の手でドアを閉めようとした。



と、その時。



ガチャ



・・・再び、ドアが開く音。



「・・・!」



僕は声を失った。
なぜなら、今の音は確実に、僕が座る助手席のドアから聞こえた音だったからだ。
僕は運転席の方を向いており、当然ドアを開けることはできない。
それなのに、僕のすぐ後ろから聞こえたドアの音。



間違いない。

今、僕の後ろに誰かいる。



北川「・・・誰?」



つづく



次号、最終回。