母が、今いる有料老人ホームから特養に移ることになりました。
申し込んでから、だいたい1年半です。
母は脳梗塞で長期入院し、その後、認知症も進んで、要介護度が3、4、5と上がっていきました。
特養は申し込み順だけで決まるのではなく、
介護度や家庭の状況などを踏まえて、入所の優先度が決まるそうです。
母は要介護5になってから、一気に話が進んだような感覚があります。
今の有料老人ホームは、月に20万円以上かかっています。
特養に移ると、正確な金額はまだわかりませんが、大部屋ということもあり、半分以下になる見込みです。
これはかなりホッとしました。
もちろん、特養になると有料老人ホームより制約もあって
面会は予約制だったり、大部屋なので、居室には入れずロビーでの面会だったり。
そういうところは少し不便になります。
ただ、見学したときのロビーはホテルみたいにきれいでした。
そして今回は、前回の施設入所よりはずっと楽です。
前の時は、母が糖尿病が悪化してて、インシュリンを打たないといけなかったんです。
その引継ぎとかケアの仕方のやりとりが面倒だった記憶がありますが
今は、血糖値がかなりよくなって、インシュリンも必要なく投薬のみでよくなったそう。
あと地味に何が楽かというと、洋服を買い揃えなくていいこと。
今あるものを持っていけばいいからね。
最初に施設に入ったときは、家で着ていた服が意外と使えなくて、施設生活に向いた服をかなり買いました。
買って持って行っても、「これは使えません」「サイズが合いませんでした」と申し訳なさそうに言われることもありました。
特に七分袖。普通のお店では意外と見つからなくて、介護用品のお店の通販で買った記憶があります。
服はほぼ全部買い揃えました。
七分袖の服なんて、なかなかないんだよ~!!と思ったものです。
なんで七分袖がいいのかな?今でも謎です。
今回は、今の施設で使っているものをそのまま持っていけるのでよかったです。
契約や書類、荷物の移動はありますが、最初の入所に比べたらずいぶん楽です。
ところで私は、母を施設に入れることに、あまり罪悪感がありません。
「施設に入れるのはかわいそう」
「姥捨山みたいでつらい」
そんなふうに感じる人もいると聞きます。
私は本当にそうは思わなくて。薄情な娘だなぁと思うけど。
自分の性格をよくわかっているんだと思います。
私は本当に介護には向いていません。
毎日ずっとお世話をしていたら、たぶんイライラする。きつく当たってしまうこともあると思います。
追い詰められて、虐待のようなことになったら、それこそ嫌です。
父が具合を悪くしたときにも、「病院に行きたくない」と言う父に腹を立てて、半分怒りながら無理やり救急車に乗せたことがあります。
結果として入院が必要な状態だったので、病院に行ってもらってよかったんですけど。
でも、こういうことが毎日続く生活は、私には無理だと思っています。
子育ても本当に向いていません。
子供がいなくてよかったなと思います。
嫌いではないんだけど、ずっとお世話をするのは無理な感じがします。
姪っこが2.3日泊まりに来るだけで、子供無理だな・・・と思うくらい。
ちなみに犬や猫のお世話は平気なんです。
向いている感覚があります。でも、人間と比べてもね。
人間の介護や子育ては、こちらの都合で終わりにできません。
大人を簡単に抱き上げることもできないし、
今は歩けていても、3か月後には歩けなくなっているかもしれない。
介護って、本当に数か月先がわからないんですよね。
母もあっというまに要介護度あがってしまったし。
本人だけではなく、介護する側だって同じです。
子どものいない叔母が認知症になったときのことも、よく思い出します。
私たちとは少し疎遠になっていたので後から知ったのですが、
一人暮らしの認知症で、自宅に鳩が住みつくような状態になっていました。
それに気づいた親戚が驚いて、慌てて施設に入れてくれました。
本当にありがたかったし、大変だっただろうなと思います。
叔母の兄は一時期、「かわいそうだから、うちで引き取ろう」と言っていたそうです。
でも、実際にお世話をすることになるのは、その配偶者です。結局、それは難しいということになり、叔母は施設で暮らすことになりました。
私はそれでよかったと思っています。その叔父も、その後亡くなりました。
もしあのとき叔父の家で暮らすことになっていたら、その後はどうなっていたんだろう。
介護って、「今ならできる」だけでは決められないなと思います。
だから私は、自分でお世話をすることよりも、プロにお願いして、長く続けられる仕組みを作るほうを選びます。
私はたぶん、お金で解決できることなら、お金で解決したいタイプです。
介護のプロにお願いできることはお願いする。
その代わり、私は元気で働く。
必要なお金を出したり、施設を探したり、契約したり、病院や施設とやり取りしたり、必要なときには判断したりする。
そのほうが、私にはずっと向いています。
施設に入ってもらっているからといって、何もすることがないわけではありません。
書類もある。お金の管理もある。病院や施設とのやり取りもある。予防接種ひとつでも確認することがあります。
直接介護をしていない私でも、それなりに負担を感じることがあります。
だからこそ、家で一人で介護している人のことを考えると、胸が苦しくなります。
毎日の食事、排泄、入浴、着替え、夜間の対応まで、一人でやっている人もいる。私にはできません。
私は介護の前線に立つより、後方支援を担うほうが向いています。
その代わり、自分にできる方法で支える。
家族だから自分で介護しなければならない、とは私は思っていません。
母の特養が決まって、費用の心配も少し減りそうです。
これからまた手続きや引っ越しがあります。
面倒だなぁとは思います。
でも、母がこれから長く暮らせる場所が決まったこと。そして私も、自分の生活を続けながら支えていけそうなこと。
今はそれに、かなりホッとしています。
























