108.柴田よしき『夢より短い旅の果て』
109.三島有紀子『しあわせのパン』
映画のノベライズ、ということになるのかな。
三島有紀子さんが監督の作品だし。
読んでみて、また映画を見直したくなってしまった。
すごく優しくて温かい気持ちになれる作品。
心がやわらかくなるみたいな。
原田知世さんに、あて書きした?ってぐらいぴったりで。
りえさんと水島君、すごくいい雰囲気だし。
夫婦なんだけど、水島君の片思いの感じ。
作中に出てくる絵本『月とマーニ』は、
実在しないのだけど、巻末に収録されていて
とても嬉しかった。
映画館にこの絵本があったら買ってしまっていたと思う。
110.近藤史恵『シフォン・リボン・シフォン』
小さな町にある日開店したランジェリーショップ。
そこを訪れるお客を、ちょっと不思議で素敵な店長さんが
閉ざされた日常から解放してくれる、そんな連作短編かと
思ったら、最後は、その店長さんのお話。
う~ん。
個人的には、店長さんは、素敵な、ちょっとミステリアスな
女性であってほしかったかな。
1編1編についても、
最初の1作はすごくよかったのだけど、
その後の作品は、ちょっと中途半端なラストに思えてしまう。
最後の作品は、最後の行がページの最後に来ていて、
次のページもあるかと思ったら、続きはなくて
あれ?って感じで、残念。
1話目みたいなタイプでまとめてほしかったな。
111.小路幸也『話虫干』
物語の中に巣くって、勝手に書き換えてしまう「話虫」
こんな設定を思い付くなんて、すごい。
そして、こういうSFチックな設定なのに、
雰囲気は、ばっちり10世紀初頭のものというのも。
こういう雰囲気が大好きな私には、まさにつぼ。
それに、よく知っている、あんな人やこんな人が
登場してくるのも面白い。
これ、シリーズ化してくれないかなぁ。
