両親は他界し、兄弟も癌にて他界。
一人残された私は実家を売ることになった。
自分が幼少期を過ごした家
考え深いものがある。
日本を離れる20数年前は
まさか自分が実家の処分をするとは思っていなかった。
しかも自分が日本に住んでいた時はまだ若かったので
今、自分が実家の処分をする年代になったのが不思議な感覚
なんか浦島太郎の様で
家はそのままなのに、でも
確実に年月は経っていた。
そう感じるのも
日本はずっと経済の低迷が続いており
物価が全くと言っていいほど
20数年前と変わっていない。
物価というのは、年2~3%は上昇しているのが
健康的な経済成長をしてるとみなされる。
人は物が高くなったと嘆くかもしれないが
物価はある程度年々上がっていかないと
経済が成長してないし、今後も成長出来ない。
分かりやすく説明すると
例えば昭和を描いたドラマで
コーヒーが喫茶店で50円だったり
サラリーマンの月給が2万円だったりと今より安い。
それは経済成長と共に物価が上昇し、それと共に賃金も上昇してきたからである。
でも、20数年経った今でも
スーパーでお寿司のパックを買っても
コンビニでお弁当を買っても
私が日本に住んでいた時とさほど変わらない。
実家を空っぽにする
色んな物が出てきて
精神的に辛と思うが
もうここは仕事で日本に帰るんだと自分に言い聞かせ
淡々と処理をしていくしかない。
人生誰でも通らなければならない道
ただ私の場合兄が亡くなってしまったので
一人でやらなければならないだけ。