Lover's Concerto -7ページ目

Lover's Concerto

花より男子の二次創作ブログです。
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かすみが掴まり立ちを始めた。

類もかすみが立った瞬間を
定期的なTV電話を通じて見届けた。

掴まり立ちを始めたらあっという間に
伝い歩きを始めて目が離せなくなる。

大きなお腹を抱えて動き回る
幼児を追い掛けるのは大変だった。

この子はちっともジッとしてなくて
1人だったらとてもじゃないけど
見てられないくらい手が焼ける。





「こーら!かすみっ、待ちなさいっ」

お風呂上がりに素っ裸で逃げ回るかすみ。

乳離れしてからお転婆度が
格段に上ってる。

ほんとに産まれたては手の
かからない子だったのに。

確実に私の遺伝子受け継いでるわね。

類に似てるとこ探す方が難しい。

身動き取れない私の代わりに
手の空いてるお手伝いさん達が
逃亡するかすみを捕獲してくれる。

本人は遊んでもらってると思って
超がつくほどご機嫌だ。

手早く着替えさせて私のところに
抱っこで連れ戻されたかすみ。

「つくし様、本日は検診でしたよね?
おひとりで行かれますか?
かすみ様お眠いようです」

さっきまで家の中を縦横無尽に
走り回ってきたかすみは
眠たそうに目を擦ってる。

起きた時私が傍にいないと
グズるのは決定的なんだけど。

今日は奥様も在宅なのでお任せして
お留守番させなさいませと
佳世さんにも言われ私は独りで
病院への検診に行くことになった。

母子で暮らすようになってから
1人になるのは初めてだった。






「ん~?もう性別はっきりしてますね
恐らく男児でしょう」

「本当ですか?私は妹だと思っていました!」

健康ならどちらの性別でも
構わないと思ってた。

「いいえ、今回は男の子でしょう」

エコーを覗きながら先生は断言する。

これは早く類達のいるフランスへ
報せなくちゃと気が逸る。

次の検診の予約をして帰宅する。

私が帰宅してもかすみは
まだ熟睡していた。

寝すぎなくらい寝るのは成長しても
あんまり変わらない。

「おかえりなさい、つくしちゃん」

どうだったと聞かれ私は今日の
病院でのことを聞く。

「……性別が、判明しました」

「え?本当?」

「はい」

そう報告するとお義母様は期待を
込めた目で私を見る。

「弟でした」

そう報告するとお義母さまは
私に抱きついた。

「早くフランスに知らせなくちゃ!」

「お義母さま!その事なんですけど
ギリギリまで報せるの秘密に
しようと思って」

「なんで?」

「だって今知らせたらあの二人
仕事放棄して戻ってきちゃいますよ?」

苦笑しながらそう言うとお義母さまは

「確かにそれもそうね」

と、納得してしまう。

手に取るように男達の次の行動が
読めてしまう。

絶対暴走する。

「次の検診でも変わってなかったら
その時には報せませんか?」

それまで私とお義母様との秘密です。

そう言うとお義母さまの頬が上気して
ピンク色に染った。





その晩の定期連絡でかかってきた
国際電話で類達に赤ちゃんの
性別のことを訊かれた。

そろそろわかる頃じゃないかと
訊かれたのだ。

「判ったけどいま教えたら二人とも
仕事手につかなくなりそうだから
やっぱり秘密です」

そうしたら2人口を揃えて駄々を捏ね
つくし(母さん)だけ知っててズルいと
言い出した。

父子そっくりの反応に私とお義母様は
同時に揃って吹き出した。

電話越しにワイワイ騒いでると
アッチの方が賑やかになる。

どうやら来客があったらしい。

『ごめん、客が来た』

「そうなの?約束してたの?」

通話を切り上げられて私は素直に
切り上げる。

TV電話を切る前に受話器の向こうから
聞こえてきた聞き覚えのある声。

あの声は……もしかしなくても
聞き覚えのある女性の声。

なんで朝からあの女性の声が
聞こえてくるの?

一気に不安になった。

どうして朝から静さんがひとりで
類の家に訪れるの?

急に心配になった。

まさかしょっちゅう2人で
会ってるの?

すうっと背筋が寒くなる。

その日の電話では問い質すことも出来ず
口を噤んだまま通話を終えた。




「つくしちゃん?どうかした?」

通話を終えた私が呆然としてるのを見て
お義母さまが不思議そうな顔になる。

「何でもないですよ、なんか類の顔
見たくなったなって思っただけで」

もう3ヶ月会ってないなって。

離れるのを選んだのは自分なのに
急に傍にいないことが不安に
なったなんて言えない。

作り笑いで誤魔化すと疲れたので
寝ると言って誤魔化して
夫婦の寝室に逃げ込んだ。

その晩の私の様子を見てお義母様が
再度フランスの類に電話をかけ直す
なんて思いもしなかった。

その週の週末、突如として
類とお義父さまが秘書さんをフランスに
置き去りにして日本に帰国した。









渡仏の準備が整い急遽の送別会が
メープルのスイートルームで
開かれることになった。

同時に私と類の結婚もかすみが
無事に生まれたことも発表された。

正式発表を受けて私やかすみの
周りのSPぎ増員される。

今までは女性一人だけだったのが
今回は男性のSPも増員され
少し物々しい雰囲気になった。

でも、基本的にかすみは寝太郎娘なので
今のところ人見知りはない。

パーティ当日の朝、私は覚えのある
症状に悩まされていた。

悪阻?かってくらいの気持ち悪さと
吐き気、微熱。

こっそり検査薬を届けてもらった。

そしたら見事に陽性。

でもパーティは中止できない。

だから佳世さんと無理はしないと
約束してパーティは決行された。

だけどやっぱりダメだった。

匂いに敏感になってしまって今回は
F4の付けているフレグランスが
ダメになってしまった。

具合悪そうにしてると司が近寄ってきて
心配そうに声がかかる。

「おい、つくし大丈夫か?」

「ちょっと、こっち来ないで」

我慢できずに司から遠ざかる。

するとそれを見ていた類も同じように
傍に近付いてきた。

「つくし?どうしたの?」

「類も!こっち来ないで」

そのやり取りで何かに気付いた
美作さんが傍に来て耳元で囁いた。

「つくし、鼻つまんでいいから一緒に
あっちに行ってそこの椅子に座ろう?」

抱き上げて少し離れたところにある
椅子に座らせてくれる。

かすみは西門さんの腕の中で爆睡中。
相変わらずだわ寝太郎姫。

彼の意図がわかった私は
素直に言うことに従う。

「ありがとう、あの…なんでわかったの?」

「滋が最近な……同じ症状に」

「えっ?滋さん?」

「お前は2人目か?」

「うん、たぶん」

「って!2人も結婚するの?」

「あぁ」

それを聞いた途端、気持ち悪さは
少し消えた。

「ねえ💢端っこでコソコソ
2人きりで何してんだよ」

類が不機嫌そうにそう訊いた。

「来ないでって!近寄るならその匂い
落としてきてよ!気持ち悪いんだってば!」

類に近寄られて再び匂いに反応してしまう。

「つくし…アンタまさか……」

類の顔色が蒼白になる。

「アハハ、そうみたいだから
近寄んないで?」

「違うよ💢あきらと浮気してんの?」

「どうしてそうなるのよ、バカじゃないの💢」

「ムキになって否定すんのが怪しい」

「ああ、そうですか💢」

「おい、類もつくしも落ち着けって!」

イラついてムキになって返してくる類。

睨み合う私と類。

言い争うのがバカバカしくなって
私は類から視線を逸らした。

すぐに椅子から立ち上がる。

「……私、帰る💢フランスには類ひとりで
行きなよ?私一緒に行かないから」

「おい、つくし、急に立つなって」

美作さんが慌てて追いかけてくる。

「あんな馬鹿なこと言う人要らない!」



呆然とする類を置き去りにして
ホテルから逃げようとした。

捕まえたタクシーに乗り込もうとして
寸前で腕を引かれ止められる。

「何するんですか?」

振り返るとそこに居たのは類で
息を切らして立っていた。

「ごめん、悪かった」

「……聞いたの?」

「……あきらにバカなこと言ってないで
早く追いかけろって言われて殴られた」

ぶすっと不貞腐れたまま告げられて
類の顔をそっと見上げる。

ほんのちょこっと頬が赤くなっていた。

「……バカじゃないの、私が類以外の人と
どうにかなると思ってんの?」

「思ってない、ごめん」

「美作さんは私の具合の悪さに
気付いてくれただけよ」

「具合って……どこか悪いの?」

「……2人目、たぶんデキた」

「は?」

わかるよ?

だってかすみはまだ生後半年未満。
そんなバカなって思うはず。

あっ、そうか……

類はかすみの時の私の悪阻
見てないんだった。

「あっちで産みたいからお義父さん達には
まだ黙ってようと思って」

「何言ってんの!もしつくしに
なんかあったらどうするの」

「これ以上私のせいで予定を
遅らせられないでしょ?
大丈夫!中身は私の子なんだから」

「フランス着いたらすぐ病院だからね?」

「分かってる」

類が謝り倒して仲直りすると
私は会場に戻った。




行きとは違う類のベッタリ具合に
みんな呆れた眼差しでこっちを
ジトッと見つめていた。

「今度は何が原因だよ?」

喧嘩の原因を聞きたいらしい。

「……2人目デキたかも?」

「「「はぁっ?」」」

「うるさいよ」

「それを、ね?類が美作さんに
浮気してんだろって疑ってさ」

「それを聞いたつくしが
プチッとキレた訳だ」

「血の気多いよね」

「……誰のせい?」

「ごめんなさい、俺です」

素直に類が謝るのを見て
みんなが呆れた顔をする。

私の体調を気遣いながら
送別会は滞りなく進行した。






終わったら心配した類が
私のことをかすみを産んだ
病院へと運んだ。

結果は妊娠7週って言われた。

そういえば生理復活するの早かった。

類は放心状態。

私だってまさかこんなに早く
かすみに弟か妹ができるなんて
思ってなかったんだもん。

「また別々に暮らすことになるけど
安定期になったら渡仏でいい?」

「しょうがないよね、大事を取るのも
少しの間だけだし離れても我慢する」

いつかは一緒に暮らせる。

そう信じて私は離れたくないという
本音を堪えて笑ってみせる。

別離は寂しいけど永遠の別れじゃない。

「バカ……強がるなよ」

人が見てる前なのに類が抱きしめる。

本当は今度こそ傍にいて欲しい。

私達の赤ちゃんがどんなに愛されて
望まれてこの世に産まれてくるのか
類にもちゃんと傍で見届けて欲しい。

「我儘で延期を言うんじゃないよ?
純粋につくしのことが心配なんだよ」

再三の渡仏延期をお義父さんに
頭に下げることは厭わないって言う。

「私、ひとりじゃないよ?
みんなだっているしいざとなったら
ママに東京に来てもらうし……
頼れるところは頼らせてもらう」

だから類は先に行って仕事頑張ってきて?

私が懇願したから類は先に
予定通り渡仏することになった。







ドタバタと慌ただしく病院に
駆け込んで行った私と類。

先に休んでいると思っていた
義両親たちは起きて待っていた。

手を繋いで戻ってきた私と類。

類はご両親のお部屋に入るなり
私だけを椅子に座らせる。

「ダメだと思うけど一応、訊くね?
フランス行くの、延期していい?」

「何を言ってるのだ?類」

「つくし、2人目デキたみたいで……」

「は?つくしちゃんはまだ20歳になって
ないだろう?それなのに二人目?」

「離れたくないんだ、前の時は……
俺があんなだったからちゃんと親になる
覚悟できないうちに父親になったし」

類が悔しそうに唇を噛んで俯いた。

ご両親は考え込んでしまう。

「私がここに残ってつくしちゃんと
かすみの面倒を見るわ?だから類は
予定通りに明日、フランスに行きなさい」

凛とした眼差しでお義母さまは
類にそう告げた。

「そうだな……気持ちはわかるけど
これ以上は類の修行を遅らせられない」

分かるな?とお父様は類に問いかける。

「その代わりテレビ電話でいつでも
顔見て会話できるようにする」

そういうと類はようやく頷いた。

「……先に行って、頑張ってきて?
私のせいでごめんね…?大事な時に
別離選ばなきゃならなくて」

「……そんなことないから……」





うちで昔飼ってた小桜インコの

女の子なんだけど。


この子は本当に変な子でした。


女の子なのに喋るし

育てたことないのに懐くし

人の脇の下に入り込んでは

ちょっかい出すし、暇さえありゃ

キスしてくるし。


大人になってからは腰撫でたら

発情しまくって産卵しまくるし。


ホント変な子でした。


何よりもインコらしくないところは

身体を掴まれてもまったく

逃げないところでした。


ナデナデカキカキが大好きで

本当に可愛いのでした。


変態5 おバカ3 その他2 の割合の

バカチン娘でした。


手乗りインコってヒナの時から

さし餌して育てるという概念を

全て取っ払った子でした。


私、挿し餌してません(>ㅿ<;;)


自由に飛びまわるより人肌に

ピトッとくっついてるような

変態じみた子でした。


年をとってからは日向で

ボケッとしてることが増えました。


でも呼ぶと羽をバタバタさせて

全身で喜びを表してました。


こんなに懐いた子はこの子が

たぶん初めてです。


カメラ好きすぎてピンぼけしてます




扇風機の上が定位置でした。