類が日本とフランスを行き来し始めて
私もお医者様から渡航のOKを頂いた。
いきなり行って驚かしちゃおうと
私はご両親にだけ話して
渡仏の準備を始める。
でもそんなサプライズを
企んだことが間違いだった。
渡仏の前の日。
病院に検診に行ったら病院受付の
近くで見知らぬレポーターに
いきなり突撃された。
SPさんとちょうど離れた隙に
捕まったのだ。
会計時を狙われた。
カメラで無断でパシャパシャ
かすみの写真を撮られる。
「誰ですかあなたたち!今すぐ
撮った子供の写真を削除して!」
かすみを守るためにその場で
最大の抗議をする。
私の大声に離れてたSPさんたちが
駆けつけて私達を囲んで不躾な
レポーターを引き剥がす。
素早い援護体制にレポーター達は
チッと舌打ちをする。
「で?あなた達は誰?何の目的で
子供の写真を無断で撮ったの?
場合によっては訴えるわよ?」
私はSPさんに頼んで顧問弁護士さんに
連絡を取ろうとした。
私が大声で騒いだせいで周りには
たくさんの人だかりができていた。
まずいと思ったのか私たちの
前から逃げようとする。
「どうした?」
「あ、あきらさん」
絵夢ちゃんをお母様の代わりに
病院に連れてきたらしい。
美作さんは心配そうに私に
話しかけてくれた。
絵夢ちゃんは私の傍によってきて
かすみに構い出す。
私は今起きたことを美作さんに話す。
「画像を今すぐ消せ、じゃないと
お前らの会社潰れることになるぞ?」
充分なくらい美作さんは
リポーター達を威嚇してくれて
その場で写真のデーターを削除させた。
「直ぐに花沢から抗議させよう」
無理やり奪い取った名刺をヒラヒラさせて
美作さんは対策を練ってくれる。
「ありがとう、迂闊だった……
まさか会計でSPさんと離れたところを
狙われるなんて思わなくて」
「わざとじゃなかったんだな」
「当たり前……でもなんで私達が
狙われたのかしら?」
「なにか類にあったのか?」
「分からないわでも、明日パリに行くの」
「とうとうか……」
「うん、やっと一緒に暮らせるわ」
すると腕の中のかすみが腕を伸ばして
あきらさんに抱っこされたがる。
かすみは類にはそんなことしない。
私もあきらさんも驚いて顔を見合せた。
「抱っこしてあげて?」
私は苦笑すると彼にかすみを渡す。
「こんなとこ類に見られたら
俺、類に殺されそうだな」
そんなことを言いながら
美作さんはかすみを抱きしめる。
かすみは美作さんの長髪がお気に
召したらしく君の毛を掴んで引っ張る。
「コラッ!このイタズラっ子!」
慌てて止めるけどかすみの
悪戯は止まらない。
「ダメでしょ?そんなに引っ張ったら
美作さん禿げちゃう!」
「こら!つくし」
絵夢ちゃんはそんな私たちを見て
ケラケラ笑ってる。
SPさんたちもみんな口を抑えて
笑いを堪えていた。
美作さんに見送られてお屋敷に戻る。
すると誰から聞いたのか司から
連絡が来て明日パリに行くから
類の所に送ってやると電話が来た。
送るって何で?とか思ったけど
自家用ジェットでってことらしい。
相変わらず司は主語がないなぁ。
呆れつつも笑ってしまう。
感謝しつつ受け入れる。
翌朝渡仏の準備をしていると
司から連絡が入る。
渡仏はI日遅らせろ。
なに急に?
意味わかんない。
訳を聞いても司は渋い顔。
傷つきたくなかったら1日待て
それしか言わない。
どういうことなの?
携帯でニュースサイトを見ていた。
そこで気になる記事を見つけて
開いてみた。
ザッと概要を読んだ瞬間
血の気が引いていく。
そこに書かれていたのは
私と美作さん、類と静さんの
記事だったから。
ダブル不倫て何?
私の相手は美作さんて何なの?!
類と静さんが噂になってる?
「痛……っ」
お腹に鋭い痛みが襲いかかってくる。
嘘、予定日までまだ2ヶ月半あるのに!
「つくし様?」
お腹を抱えて蹲る私をお部屋係の
お手伝いさんが発見して
慌てふためく。
下半身が生温いもので満たされる。
え?嘘……破水した?
「つくしちゃん?」
「……お義母さん」
「良かった、気がついたのね」
ショックで倒れ病院に緊急搬送され
そこで早産した私。
病院にはまだ日本にいた
お義母さんが駆けつけてくれた。
「ごめんなさい……私」
「赤ちゃんは無事だったわ
ちょっと小さいけど」
よく頑張ったわとお義母さまは
抱きしめてくれる。
「つくしちゃん、何があったの?」
「私が美作さんと…不倫て……
そんな訳ないのに」
たまたまトラブル時に居合わせただけ。
あの日、彼にあったのは偶然で近くには
絵夢ちゃんだってSPさんだっていた。
それなのにそんな嘘
記事にするなんて最悪。
私の見た記事のことを言うと
お義母さまの目が吊り上がった。