Lover's Concerto -4ページ目

Lover's Concerto

花より男子の二次創作ブログです。
同名のサイトもあります



類は私達を連れフランスに戻った。

子供達のために私は関係を
再構築することに決めた。

子供達はすっかり類のいる
生活に慣れ家族としては
何とかカタチになってきた。

だけど夫婦としてはイマイチ。

私も類も遠慮しちゃって
前みたいに触れ合わないし。
キスもしないし寝床も別。

別に避けてるわけじゃない。

私があの時手を出したのは
ケジメとしてだけど。

やっぱり手を出すことは
どんな事があってもしたら
イケないことだったのだと思う。

だから代わりに勉強に集中した。

律も生まれたことだし大学の
勉強に身を入れる。

類を仕事に送り出した後
私は傍に子供たちを置いて
子供たちの様子を見ながら
勉強に打ち込む。

どうしても目を離す時は
お義母さまやお手伝いさん達に
見てもらって集中する時間を作る。

とても寂しいとは言い出せない。







とある日、私は小学校時代の友達に
外出先で偶然会って懐かしさから
店先で話し込んでしまった。

優紀の次に仲良しだった友達で
いつも3人でツルんでいた。

でも彼女は中学生になる前に
転校してしまったから
彼女は私が結婚したことも
子供がいることも知らない。

手洗いに立った時に時刻が16時を
過ぎたことを知って慌てて帰ると
告げると私の事情など何も知らない
彼女は驚いた顔して引き止めてくる。

「ええ?まだいいじゃん?」

「ごめん、悪いんだけど子供を義母に
預けて留守番させてるし主人も
あと少しで帰って来るから
悪いけど今回はこの辺で!」

強引に切り上げて帰って来た。

義両親にキツく言われてたから
現在いる店からちょっと離れた所に
運転手さんを呼ぶ。

ただの息抜きのつもりが予期せず
長時間の外出になってしまった。

運転手さんの顔を見てようやく
心からホッとする。

友人の執拗い拘束と質問攻めに
かなりウンザリしていた。





慌てて駆け込んだ自宅。

急いで子供部屋に行ったら
子供達は誰かが連れて出かけていた。

なんだかそれを知った時1人だけ
置き去りにされた気分になって
落ち込んでしまっだ。

私はもう類にとって必要のない
存在なのかもと思ってしまった。

自分はこの家に必要なのか?と

再構築する意味あるのかと思い込む。


ねえ、寂しいよ。類。





この家には離れがある。

私はその部屋のひとつに隠れた。

どうせ私が居なくたって類は
平気なんだろうから。

やっぱりまだ肌寒い。

ストール一枚だけを羽織り
テラスへ出る。

ただ手摺に寄りかかって
窓の下を眺める。

下を向いた時私の指から
何かが落ちる。

確かめた時それはここに戻った時
類に戻された結婚指輪だった。

「ヤダ…私の指…指輪が緩くなるほど
痩せちゃったんだ」

どうしよう、探さなくちゃ!

私は携帯だけ持って庭に出る。

周りはもう薄暗くなって来ている。

もしかしたら金属にライトが
反射して光るかもって
探し物を開始した。

どれくらいそうしてただろう?

全身が土だらけになるのにも構わず
地面に跪いて指輪の捜索を続ける。

見つからなかったら……
もし失くしちゃったら……
きっと後悔する。

庭中の地面を照らし這い蹲るように
小さな金属の輪を懸命にさがす。

ない!無いよ、私の指輪!
どこに落ちたの?




探し物が見つからず半泣きになってると
突然、背後から肩を掴まれた。

「アンタ、子供達放ったらかして
こんな所で何してんの?」

背後から声を掛けて背後から
肩を抱かれる。

聞こえてるけど直ぐに返事ができない。

黙っていると腕を引いて振り向かられた。

涙を見られたくなくて掴まれた
肩を振り払った。

「聞いて……んの?」

暗闇の中で声も出さずに
黙ってるのを不審に思ったのだろう。

私を呼ぶ類の口調が乱暴になる。

月明かりが仄白く影を浮かび上がらせる。

「なんで泣いてるの?」

涙を見られた!

私は慌てて汚れたままの手で顔を拭うと
黙って類の横をすり抜けて
屋敷の中に逃げ込んだ。

「つくし様?」

「つくし?!待ってどうしたの?」

慌ててドアを閉めると中から鍵を掛けた。

ズルズルと力無く膝から崩れ落ちる。
閉まったドアを背凭れにして
ペタンと床に座り込む。

結婚指輪を失くしたこと
類には知られたくない。