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Lover's Concerto

花より男子の二次創作ブログです。
同名のサイトもあります


両親が田舎に帰るという。

田舎のおばあちゃんが亡くなって
おじいちゃんが田舎の家に
1人になってしまったせいだ。

年老いた自分の親を1人暮らしを
させるわけにいかず向こうに
帰って一緒に住むという。

進と私が2人東京に残ってそれぞれ
1人暮らしをすることになった。

そのことを聞いた類のお母様は
花沢邸内にさっさと私の住む
部屋を作ってしまったの。

進にまで住むマンションを
与えてくれた。

ものすごい早業で吃驚した。

類の部屋とはバスルームを
挟んでお隣同士。

一緒の部屋にされないだけ
ましだったけど。

私の荷物を運ぶためにボロアパートの
前に高級外車が停まるという
珍現象を招いて近所の方々の
好奇心に晒された。

どっから聞きつけたのか
お祭りコンビが引越しの手伝い。

(・・・イヤ、あいつらの場合は邪魔しに
来たっていう方が正しい)に来てくれた。

引越し終了後、同居記念とかいう
ふざけた理由で引きずり込まれた

美作さんのお家で大宴会が始まる。

そこでどこから聞きつけたのか
桜子と滋さんそして同じく無理やり
連れてこられた感じの優紀が待っていた。

類といると常時こんな喧しいことに
つき合わされるんだろうか?

勘弁してください。

疲れきった顔をしてぐったりと
うつぶせている私の元に同じく
ためらいを感じている優紀が
そっと近づいてきた。

つくし、聞いたよって。

黙って微笑む優紀の顔を見て
やっと安堵した。

「急展開だね?」

そういって優紀は微笑う。
そうなのと私は照れながら笑い返す。

ここだけの話よ?と私は優紀に
道明寺のことを告白した。

「ええっ!?道明寺さん
またつくしに好きって言ったの?」

優紀の大声にその場の空気が凍りつく。
私は慌てて優紀の口を塞ぐ。

ごめんとジェスチャーする
優紀を開放するとこういうネタが
大好きな人たちの目がギラリと光る。

「……な、なによ?」

「つくしちゃ~ん?今の
面白そうな発言何かな?」

西門さんが整った綺麗な顔を
至近距離に近づけてにやりと
笑ってそういった。

「もう済んだことよ!ムカつくから
近寄んないでっ!」

心臓に悪いのよ。

「お前も変なヤツだよな?俺の顔見て
赤くなるヤツは多いのに
蒼くなるやつなんて初めてだぜ?」

ニヤニヤ笑いながらそんなこと
言うもんだからさらにムカつき度は
どんどん増していく。

「……これ以上近寄ったらその
ご自慢の綺麗なお顔ボコボコに
するわよ?離れてよ」

そう低い声で脅すとようやく
私の前から彼は離れた。

「私は類が好きだからゴメンて
ことわった」

そういうと納得するどころか美作さんが
余計なヒトコトを放った。

「なるほどだからあの日類が
牧野を浚って行方くらまして
朝帰りしたわけか」

おーい、そんな下品な納得すんなっ!

思い出すだけで恥ずかしいんだからね!

横目で盗み見た類と視線が
合わさってドキッとする。

煩いなっていつもみたいな反応してよ。

どうして今日はそんなにずーっと
ニコニコしてるの?

でも類がにこやかな理由に
思い当たる。

アルコール入ってるんだった・・・

こういうときはまるで類が
役に立たないことを思い出す。

だって人格変わるから……

「そうよ?悪いこと?あんたらに
迷惑かけたことは認めるけど」

「つくしちゃん成長したねぇ
お兄さん嬉しいよ。」

落涙する西門にアッパーをかます。

「私にお兄さんはいないっ!」

拳を握り締めてそう力説する。
こんな節操ナシが兄貴で堪るかっ!

類はそんな私たちを見てただ
ニコニコ笑うだけ。

疲れるっ!

「で?おまえ、勤労処女はもう
卒業したのか?」

余計なお世話と怒鳴りたいところだけど
多分それは真っ赤であろう私の顔が
肯定を物語っているとおもうけど。

類の助けも期待できない今
私1人がこいつらの追及を
受けなければならない。

「……うるさい」

下世話なことを追求してくる
F2をかわして私は逃げようとする。

「ちょっと、類!笑ってないで助けてよ!」

ニコニコ笑顔を振りま
く類にやつ当たるように叫ぶ。

やっぱこの人酔ってるわ・・・

普段だったら絶対不機嫌な
仏頂面になるのに。

次の瞬間しっかりと私を腕に
包み込んでそして笑顔は崩さず
怒気を含んだ声でで2人に
向かって言った。

「総二郎、あきら、つくしに
近寄んないでよ?いったでしょ?
俺のものだって」

天使のように爽やかだった笑顔が消
えたかと思うと意味ありげに笑う
悪魔の顔が覗いてF2を凍りつかせた。

ギュウと腕の力が強くなる。

る、類さん!
その顔真剣に怖いですから!

思わず身震いしてしまうくらい
背筋がゾクッとして冷や汗が
流れた気がした。





そして長い宴の夜は更けていった。






「じゃ、おやすみ。」

酔っ払って自力では立っていられない
類を自分の部屋に送り届け
ベッドへ寝かしつける。

天使の寝顔。

その顔を見てると本当に眠ることが
好きなんだなって思う。
そっと薄茶色のサラ髪に触れる。

するとそれを待ち構えてたかのように
手をきゅっと握られた。
そして、強引にベッドの中に
引きずり込まれる。

「ちょ……っと、類?」

必死にもがくんだけども腕が
腰に回されたため抵抗しても
身動きが取れない。

うなじに類の吐息が当たって
くすぐったい。

ウエストに回された腕をちょっと
ずらしてくるっと身体の
向きを変えて向かい合う様な
体勢になると類の懐に顔を埋めた。

トクントクンと類の生きている
証の音が聞こえる
その鼓動を子守唄に私は
そのまま朝まで寝入ってしまった。





「つくし、起きて?学校遅刻するよ。」

朝、類の声と揺さぶりで目が覚める。
類が私より先に起きるなんて珍しい。

そんなことを思いながら覚醒する。

遅刻?
今、類そういったよね?

まだぼんやりとしたまま考える。

「つくし?つくしってば!」

顔の前に手をひらひらさせて
類は私を呼び続けた。

「あ、うん、おはよ。」

とりあえず呼びかけに答える。
まだ頭の奥が痺れてる。

「もう!何ぼんやりとしてるの?」

類の声が苛立ってるみたい。

ノロノロとベッドから
起き上がって類を見る。

「あれ?何で類が私の
部屋にいるの?」

「つくし、逆、ここは俺の部屋。」

えっ?

「朝起きたらつくしが俺の
腕の中に居た」

ん?

嬉しそうに微笑む類を見て
違和感が生じる。

そして全てを思い出した。

「違うでしょ?類が夕べ私をベッドの
中に引きずり込んだんじゃない!」

いいながら頬が火照ってくのが分かる。

「酔っ払い、スケベ!もう絶対
一緒になんか寝てやんない!!!」

ニヤニヤ笑う類を見て
血液が沸騰しかけた
私は彼に向かって叫んだ。