Lover's Concerto -24ページ目

Lover's Concerto

花より男子の二次創作ブログです。
同名のサイトもあります



ここでの連載は元のお話にRを3話
他3話くらい付け足しています。

本来は8話の後にすぐ次の展開に
入ってるのですがブログ用にエピを
書き下ろし+書き足しております。

ぶっちゃけこの章は……
ハピエンではありません

Rを書くのは体力的にきついのですが
(サイトも兼任しているので)
まあ楽しんで書いてはおります。

もうちょっと書いたらたぶん展開が
変わりますのでもう少しだけ
ダラダラにお付き合い下さい、

椿さんが類に話に行ってる間
私は2度目のエステ体験をしていた。

ここに放り込まれたのは
F4と出会ったばかりの頃だから
もう2年以上経つのかぁ~

あの頃はまたここに来ることなんて
ないと思ってた。

「すごいわね、つくし」

「ホント、効果覿面ね」

一緒の二人が感心するくらい私は
磨かれていた。

「……外見だけ立派でも中身もちゃんと
伴ってないとダメじゃないよ……」

「そんなことないって!つくし
類くんと付き合うようになってから
すごい綺麗になったよ?」

体型だって女っぽくなったし
満たされてるから肌も綺麗だし!

そう言われてもいまいち自信が無い。

「そう思うよねぇ?司、類?」

そういわれて後ろを見ると
それぞれ明後日の方を向いて
視線を彷徨わせるふたりに遭遇した。

何故か2人とも顔が赤くてこの2人
どうしたんだろうとか思っていると。

「本当に鈍いですわね?おふたりは
先輩が綺麗だから照れてるんですのよ」

は?私が綺麗?
まっさかぁ?そんなことこのふたりが
私に思うわけないって!
言われたことないし……

「うまこにも衣装とかなら司に確か
言われたことがるけど?」

「え~司、最悪!しかも読み方が
大分間違ってるし」

「おバカさんなのがちょっとアレだけど
一応褒めてたのでは?」

「昔のアイツだからしょうがないよ
日本語弱いのデフォだし……」

アメリカ行ってあの頓珍漢な日本語
少しはマシになったんだろうか?

「……牧野てめえ、相変わらずだな
口悪すぎ、類に飽きられても知らねえぞ?」

言われてチラリと類を見遣ると
まだ視線逸らしたままこっちを
見ようともしない。

私が着飾っても興味ないってこと?

「ホラ、なんか言ったれよ」

司に横っ腹を突っつかれて
やっとこっちを見た類。

でも無表情でやっぱりこの場では
何も言ってくれなかった。

昨夜の事、今日一日のことで
まだ根に持ってるのかしら?

ジッと言葉が紡がれるのを待ってるけど
やっぱり何も言わない。

「ちょっとぉ!ちゃんといってあげなよ!
誰との将来のためにつくしが
頑張ると思ってんの?」

滋さんに発破かけられても無言のまま。

そっか、作られた美しさには
興味すら湧かないってことなのね。

なんだか落胆してしまった。

これからしようとしてることが
無駄になるのかもしれないと思うと
やる気が削がれる。

「……もういいよ、滋さん、ありがと」

「ちょっとつくし、どこ行くのよ」

「おは様のところ、花嫁修行やめて
両親のところに行くって言いにいくの」

自分の態度に可愛げかないって
落ち込んだことも忘れて
意地っ張りな部分が顔を出す。

「……行かないで、俺が悪かったから

ギリギリになって類がやっと
そう口にした。

「ちゃんと、応援するから…だから
辞めるって言うな」

絞り出すような本音に私は
彼の顔を見た。

何も感想がないんじゃなくて
ただ照れてるだけだと分かって
ホッとしている自分がいた。

類に手を伸ばして彼を引き寄せると
自分から抱きしめる。

「私も……ごめん」

意地を張ってる自分が可愛くないと
わかってるなら自分からも
ちゃんと謝るべきだ。

同じ過ちは繰り返したくない。

類を失いたくないなら
自分からも歩み寄ることは
必要なことだと思うから。

頭でわかっていても行動に移せないなら
意味がないから。

「まったく世話の焼ける……」

背後で司に呟かれた気がしたけど
聞こえないフリをした。

「どうせニッシー達が阿呆な芝居して
つくし怒らせたんでしょ?

「アホってなんだよ!」

いつの間にか来てたのか
お祭りコンビの声がする。

「相変わらずだな、オメェらは牧野を
玩具にして遊ぶのやめてやれよ?
類が拗ねて大変な思いすんの
コイツだろうが!」

深い溜息をつきながらお祭りコンビを
諌める司だった。

以前とは逆の光景に思わず
プッと吹き出してしまう。

「テメェ、何笑ってんだよ」

「え?前と逆だなって思って……」

司の額に青筋が浮く。

「司、もしかして記憶戻った?」

「……まぁな、あ、類気にすんなよ?
取られたとかは思ってねーし
ただ、一度でもこいつを泣かせたら
奪い返しには来る」

「……泣かさないよ、もう全部俺のだもん」

「嘘つけ!こいつらの今回の喧嘩の原因
類の性欲過多なの知ってんだからな!」

コイツら……ッ!
人前でなんてことを言うの!

「だから!そういうとこ!
なんでみんなかっこいいのに
そんな下ネタばかり……」

口に出してしまってからハッと
口元を手で抑える。

「つくしちゃ~ん?」

「今なんて言った~?」

「な、何も言ってないし」

「ねえ、司きこえた?」

「ああ、バッチリな」

4人揃って私を取り囲んで
ニヤニヤ笑い出す。 

「こんな時だけ徒党組んで人のこと
追い詰めて何が楽しいのよ!」

「だって珍しいじゃん?ねえ
俺達のことなんだって?」

ワザと至近距離で顔を覗き込む西門。
妖艶に微笑む美作。
ニヤニヤしてる司。
何故か爆笑してる類。

「かっこよくない!空耳でしょ!

「先輩、私も聞いちゃいましたよ」

「もちろん私も~♪」

味方だと思ってた2人にも見事に
裏切られて撃沈した。




テラスに出て風を浴びる。
アルコールで火照った肌に
ひんやりとした風が気持ちいい。

ボーッと月を眺める。

今夜は満月のせいか少しだけ
見上げる空が明るい。

部屋の中をそっと見ればみんな
司を囲んで楽しそうにしている。
いずれ類や美作さんも海外に
勉強に行ってしまう。

先陣を切ったのが司だと言うだけの話。
西門さんだって時期跡取りとしての
スタートを切っている。

それがジュニアの宿命。

いつまでも子供のままでいられる
訳じゃないのだから。

「つくしちゃん」

「あ、お姉さん」

椿さんがテラスで一人でいる私に
気がついて声を掛けてくれた。

「どうしたの?」

「あの……レッスンの合間に
弾いていいですか?」

「何を?ピアノかしら?」

「私、ピアノも頑張りたいけど
バイオリンちゃんと習いたいです」

「まあ!」

「類が教えてくれたんです
今はまだ下手くそだけどいつかは
弾けるようになるかなって」

一緒に演奏出来るようになるのが
私の夢です。

「もちろん、やりたいことも
楽しみましょう?」

お姉さんは両手を握って大喜びで
賛成してくれた。